2011年12月28日水曜日

今年もありがとうございました

すっかり、師走の忙しさという雰囲気に 便乗して 押されて
ブログも怠けておりました。
掃除は終わったし26日で私としては仕事納めでした。

今年1年、お世話になった皆様、本当にありがとうございました。
そしてこのつぶやきに毛が生えただけのようなブログに
目を通して、お付き合いくださった皆様、心から感謝します。

2012年は色々なところで「動き」がある1年と言われています。
その動きある1年を迎えるにあたり



今年、世界中に衝撃ニュースとして流れた
亡くなられた人は

・北朝鮮の金正日総書記(なんといっても師走の大衝撃)
・ウサマ=ビンラディン(未だに、なぜ水葬?と思いますが)
・ムアマル=カダフィ大佐(あの最期の映像はひどかった)

・スティーブ=ジョブス(アップル前最高経営責任者)
上記3名に列記していいのか、分からず
なんとなく、ちょっと色を替えてみました。

それから、イタリアのことを書いている私としては、
大事なひとりとして
番外編:シルヴィオ=ベルルスコーニ前首相(!!)
亡くなっていません、引退。

これだけ見ても、来年何かが変わりそうという
予感がする面々です。


また、欧州危機も、イタリア財政危機も、まだまだ
懸念材料は山ほどありますが、なんとか切り抜けてくれるのでは
なかろうか?という、若干楽観的ではありますが
そういう兆しも少し見えています。何かが変わるかも。

日本は。
これだけの大災害があったわけですから、
もう上向きしかない、そう信じたいところです。


***
東日本大震災および福島原発事故により、現在も多くの方が
普通に生活する事ができないまま、年の瀬を迎えました。
今まで当たり前だと思ってきた価値観を根底から覆すような
この震災で、日本人の意識が少し変わった1年だったことと
思います。

来る2012年が、皆様にとって幸多き1年となりますよう、
来年もどうぞ、たまにお付き合いいただけたら
嬉しいです。

では、みなさま、良いお年を。

皆様にたくさんのいい光が当たりますよう





         


2011年12月13日火曜日

怒りと悲しみを〜人種差別〜

今年も師走になり、残すところ数週間です。
今日は別の話題を書こうと思っていたのですが
事件があったので変更することにしました。

イタリアは中部、フィレンツェで発砲事件がありました。
セネガル人2名が死亡、3名が重傷を負いました。
事件発生は午後12時半ごろ、買い物客がわんさか居る
白昼、市場(2カ所)での出来事です。

発砲したのはイタリア人男性、極右の人で、
警察に追い込まれ、自らもピストルで死亡しました。
これを受け、直後からセネガル人のデモが始まり
おそらくまだ続いていることと思います。

多くのセネガル人は、仕事でイタリアに来ている移民。
アフリカ大陸から近いイタリアは、移民の多くが
まず第一歩を踏み入れる場所でもあります。
その後、ドイツやフランス、その他のヨーロッパ国々に
行く事も多いのですが、イタリアにも大勢移民が
流れ込みます。

最近ヨーロッパ各国で極右の台頭が見られます。
21世紀、世界中の人々が行き来するようになり、
ヨーロッパ(EU圏内)はパスポート無しでも
移動が可能になり(*EU圏の人のみ)、
国境があって無いようなものになってきている、
そんな時代になっている今日、
いまだこんなに人種差別があるのか、時代を逆行している事態に
まったく納得がいきません。

それぞれが、思う事は個人の自由ですから
それを否定するつもりはありません。
行き過ぎがどうかと思うのです、今回は殺人です、しかも、
無実の人に対する犯罪。顔見知りでもなんでもなく
単に「セネガル人」ひいては「外国人」に対しての行動。

当然ですが、わたしもイタリアで何度も差別的な
発言は受けた事があります。
ふざけてつばを吐かれた日本人女性も居ます。
ただ、日本人の場合は比較的、悪いようには思われて
いません、それは、日本人が他国で犯罪を犯したり
非道徳的な行動をとらないからでもあります。
では、上記のセネガル人は逆だったのか?

そんなことはありません。
彼らもまた、祖国に居る家族のため、自らのために
働き、普通に暮らしている人たちです。
もちろん、中には犯罪を起こす移民の人たちも
居ます、それが「移民全体」を指している事では
ないこと、誰もが分かっているはずです。

「EU圏外の人」という名詞があります。
私達日本人も、その中に入ります。
この、「圏外」は比較的否定的な意味で使われます。
時々冗談でわたしも「わたしは圏外だから」と
言う事がありますが、これは皮肉もこめています。

今日はどこもこの事件がトップニュースでした。
これは、単なる一殺人事件ではなく、
国としての、モラルに関わる、大きな、深い意味を持つ
事件なのです。

セネガル人のコミュニティは、恐らく日本人の
それに比べて結びつきが強いと思われます。
それでも、もしも今回、日本人が殺人の対象になっていたら
わたしは迷わずデモに参加し、
セネガル人と同じように抗議すると思います、
日本人の誇りにかけて。





2011年12月1日木曜日

一丸となって、国を、支える

最近のイタリアおよびヨーロッパ情勢で
「大丈夫?」というお声を頂戴することが多いです。
ご心配ありがとうございます。

個人的には、今のところ、生活に大きな変化はありません。
このたび発足した新内閣(モンティ首相)により
提案された経済政策は、実に3兆円規模の緊縮策である
ということは、報道の通りです。
この柱となっているのが、年金支給年齢の引き上げと
不動産税の再導入や付加価値税の引き上げなどです。
なぜ、導入なのか、 というと、

この、不動産税、というのは、数年前の政権
(ベルルスコーニ前首相)時代に「1つ目の家」に関し
免除される事になった税金です。
それまでは存在していました。
簡単に言うと、家をいくつも持っている人たちは
多めに税金払ってね、という法律です。
また、住宅購入を促すことにもなりました。

また、今回、やはりお金持ちの人は多く税金を払ってね、
という意味で、一定以上の大きさの自家用ジェットや自家用船を
持っている人は、その分税金払ってください、という
法案も上がっています。

さらに、付加価値税は、このブログでも以前紹介しましたが
http://italia-gioia.blogspot.com/2011/09/blog-post_16.html
また上がるの?という感じがします。
日本の消費税はなかなか上がりませんのに。

年金は、個人的には関係ないですが、これはどこの国も
同じような問題を抱えていますね。
ただ、この国の国会議員の年金はものすごく高い。
たった5年務め上げただけで、労働者平均賃金の倍は
いただいているようです。
しかも、一番私が問題だと思っているのは
国会議員は別の職を持っているので、そこからも
当然年金は支払われている訳で、現役時代も
二重の収入、OB/OGになっても二重の収入では
国民は納得できませんね。週に何回か議員の仕事をすれば
いいそうです。それはどうなの?と思います。

ところで、こんな議員さんたちに抵抗すべく
先日各地でこんなことがありました。

ジェラート屋さん:「一般の人1ユーロ 議員は30ユーロ」
ピザ屋さん:「一般の人4ユーロ 議員は100ユーロ」

これ、実際に店頭に置かれていたプライスです。
報道番組でやっていました。
実際にピザ1枚に100ユーロ支払った議員さんが
いるっていうから更に驚きましたね。
さすが、ユーモアの国(笑えないですが)。

みんなが頑張らないといけない時期です。
今年は各国での絆が問われる1年です。


2011年11月26日土曜日

改めて、視野の狭さを問われたとき

1ヶ月ちょっと前、日本の観光庁発信の情報として
2012年、外国人1万人に対して日本行きの航空券をプレゼント
のような記事が、ネット上で一気に流れましたこと、
ご存知の方も多いかと思います。ただ、観光庁のホームページ上では
まだ確定していない、という但し書きがあります(本日現在)。

観光庁のこの情報(英文)
http://www.mlit.go.jp/kankocho/en/page01_000222.html


これを「やった!是非申し込みたい!」と喜んでくれたイタリア人が
私の周りにも何人か居ます。是非とも決定してもらいたいものです。

が、この報道、私はまったく「プラス」にしか考えて
いませんでした。先日初めて「マイナス」意見を聞いて
ハッとさせられたのです。

それは、友人数名と話していた時のこと。
時々アリタリア航空で信じられないくらい格安の航空券が
出るので、その話をしていました(日伊往復で約5万円くらい)。
この格安航空券、今に始まったことではありません
それ以外にも航空各社で時々こういう「キャンペーン価格」が
出ます(日系各社は平均的に高価で、外資系が多いです)。

その会話のうち1名はラブニッポン。
大震災直後にも、「今、お金があれば迷わず行くのに」
と言ってくれた嬉しいともだちであります。

その日、上記の観光庁の話とアリタリア航空の話を
していたときのことです。
別の子が「でもさ、そんなに安い航空券出したり
タダのチケット出すってことは、やっぱり日本が危ないって
証拠だよね」と。

そうではなくて、震災と原発事故で、激減してしまった
日本への観光客に、なんとか戻って来てもらおうと、
日本は安全だから大丈夫と、そういう意味を込めての企画だと。

わたしとラブニッポンの子で反論したものの、
まったく暖簾に腕押し状態。
ラブニッポンの友だちは、私を思ったからか、
いきなり別の話題に変えてしまいました。

そうか、でも、そういう見方をする人が居るんだ、と
今回思ったのです。私は日本人なので、日本にも帰るし
外国人にも日本へ行って欲しいと思っています。
放射線とか、セシウムとか、色々ニュースはありますが
人に聞かれれば「大丈夫」と、自分の視点で答えるまでに
なっています(「大丈夫じゃない」と言いたくないだけ)。

でも、甘い話には乗らない、という人たちも
世の中にはたくさんいるんですね。
タダってことは危ないってことだ、
この一言は頭をがーんと殴られた感じがしました。
ショックだったのです。

こんなことで、いちいちショックを受けていては
乗り越えられないことばかりですが、
多少落ち込んでしまったこの日は、一人、焼酎片手に
ぼーっとしてしまったのでした。

***
そんなんで、日本を思って想っておもう日々。
魚料理の居酒屋で、珍しいエビの
お刺身を食べながら
白いごはんとお醤油欲しいなあ、
とつぶやいたわたしは、
どこまでも日本人だなあと感じるのでした。



では。

2011年11月18日金曜日

テレビ

日本では7月にデジタル放送に完全移行されてから、
半年経ちますね。地デジの見方が
よく分からなかったのと、地デジで録画したDVDは
こちらでは映らなかったので、わたしはギリギリまで
アナログを利用していました。

イタリアの私のテレビは、まだブラウン管
奥行きが結構あり、このタイプを持っている人、
段々少なくなって来ているような気がします。

イタリアは日本と違って、州ごとに完全デジタル化になり、
また、州の中でも
「この市とこの地域はこの日までに完全デジタル化します」
のようなテロップがほんの少しの間、流れます。
日本のように「邪魔だなあ」と思うような上下や右上のアナログ表示は
ありません。
当然、混乱も最初は起きる(テロップあっても
混乱あるんですからね、この程度じゃ、混乱起きますわ)。

ということで、わたしはどのようにしたかと言うと
チューナー内蔵のテレビを買い替えることは
できなかったので、デジタル用のデコーダーと呼ばれる
チューナーをギリギリに購入したのです
(ギリギリ、と言っても、間に合わず。数日は
砂の嵐で過ごしました)。

理系の人はご存知かもしれないですが、わたしは
生まれて初めて、テレビのアンテナがどうなっているのか、
知ることになりました。

皆さんご存知の方も多いと思いますが、
地デジ化にあたり、必要なことは
A)チューナー内蔵テレビを購入
B)チューナーを取り付ける
で、Bを選択したわたしは、がんばりました。
専門用語はまったく分からないので、適当な説明で。
もともとテレビとアンテナをつないでいたケーブルを切断。
2本になったケーブルそれぞれ両端の
外枠をはがし、中のラインをむき出しにして、
+と−それぞれの部品(購入した)を取り付け、
チューナーとテレビとアンテナに取り付ける。

1)2本に切断したライン
2)先端をむきだしに



3)部品をとりつけ
4)カバーをつけて完成



こんなことなのに、時間がかかってしまいました。
いえ、どちらかというと、設置に。
差し込み口間違えたり、チャンネル間違えたりして。

テレビって、出来てるラインをそのまま差し込んだことしか
これまで無かったので、こんな風にできるんだ〜と
ちょっとした喜びで。雑貨屋さんで購入したので
やり方を教えてもらいました。ものすごく節約できました。
と言っても、ケーブル1本分、ですけど。

ちなみに私の工具(一部)です。



あと、電動ドライバーとか、のこぎりとか意外と
たくさん持ってます。日曜大工、結構好き。
将来、余暇を使って色々自分で作りたいなあと思っています。

では。



2011年11月17日木曜日

寒い日のおとも

少し前まで、「暑いアツイ」と書いていたのに
もう寒くて震え上がりそうです。
今年も例年のように、暖房つけずにギリギリまで
頑張っています。

それでも、夜はやはり、これ。


湯たんぽといいますか。
イタリアではよく使われます。熱湯を入れて
布団に入るときに私はお腹に抱えて。
「熱湯を入れてはいけません」って
英語表記が書かれていますが、今まで問題が起きた事は
ありません。
ホッとするこの湯たんぽ、おススメです。
 数年前、既に日本へ帰国してしまった友人から
頂戴しました、お気に入り。

あと、私は持っていませんが、電気毛布みたいのもよく使われて
いるようです、湯たんぽとか電気毛布とか、総称
「scaldasonno(スカルダソンノ)」。
ソンノとは睡眠のこと。scalda-は接頭語で、だいたい
温めるものの単語に使います、
scald(a)acqua (スカルダクア)は湯沸かし器。
アクアは言わずと知れた、水、ですね。

うちはイタリアの家の中でも天井が高い方なので
暖房を入れても、なかなか部屋が暖まらないんです
(注:家自体は小さいです)。
ということで、着膨れ。

***
ようやく、上階の工事も終盤の兆しが。
今月はずっと最後の仕上げらしく、人との会話ができないくらいの
騒音でした。朝もゆっくり寝ていられない、寒いのに。

***
ということで、今日はオーブン料理にして、
オーブン使用したあとは開けっ放しにして少しでも
部屋が暖まるようにし、今晩も湯たんぽ抱えて寝ます。

では。



2011年11月13日日曜日

イタリアの娯楽

何年ぶり、とは言わないですが、最後に映画館へ
行ったのはいつか、思い出せないくらい久しぶりに
1週間で2本の映画を見ました。

1本目はショーン=ペン主演の
This Must Be The Place
 重い映画かと思いきや、主役のショーン=ペンが
非常に味のある演技で、笑いもあり。
印象的なシーンもあり。
トレイラーはこちら↓
http://www.imdb.com/video/screenplay/vi1375182361/

もう1本は「プラダを着た悪魔」「プリティ・プリンセス」
などのアン=ハサウェイ主演「One Day」。
こちらはラブロマンスかと思いきや、そうではありますが、
想像していなかった展開に、期待以上の映画でした。
ラブロマンスはそれほど見ませんが、これは見る価値
ありました。
エジンバラやロンドンが舞台ということで、
今夏、ロンドンではこの本を片手に持つ人が地下鉄やカフェに
あふれかえっていたとか(ロンドンに行った友人談)。
トレイラーは ↓
http://www.youtube.com/watch?v=GU4qLmIXbOE

今回観た2本とも、突然行く事になったので
事前にどんなストーリーかよく調べていませんでしたが
どちらもよかったので、得した気分です。

映画館に行く事がめっきり少なくなり、
割引のある日(600〜700円くらい)にすら
行かなくなってしまいましたが、久しぶりの映画館はいい。
日本みたいにパンフレットとか、全然無いですけど。

イタリア人の娯楽といえば、その代表が映画
夜は必ずと言っていいほど、どこかの放送局で映画があり、
みんな、何かにつけて「映画見よう」と言います。
とにかく映画。
日本の映画もたまにあります、単館上映だったり
日本映画祭だったりしますが、嬉しいので、これは
結構観に行きます(ジャンルはやや偏ってます)。

夏場は映画館が休館になって、野外でその年のヒット作や
話題作を上映したりします(蚊よけスプレー必須)。
価格も少しお安め。

日本は昼間でも映画を観れますが、こちらでは
早くて午後3時くらいから。20年くらい前までは
イタリアでももっと早い時間にやっていたそうなのですが
動員数が少なくて、廃止されているようです。

秋の夜長は映画。
今年、あと1本くらい、観に行ってもいいかなと
ちょっと腰を上げる気持ちになっています。

では。

ここからが正念場

「ベルルスコーニはもはや我が国の首相ではありません」

これが今朝、あるテレビ局でキャスターが発した最初の言葉でした。

正式辞任するまで
「でもあの人のことだから
何か理由をつけて首相の座に居座るかも」
とか
「結局まだ辞めてないから分からない」
とか
そんな言葉を何度か聞きました。が、昨夜正式辞任。

冒頭のひとこと、この元首相の影響力が非常に大きかったことを
象徴していますね。

さて、本日中には新首相が決まる予定。

これは今回初めて知った事ですが、暫定政権として
一国の首相に選ばれるのは、恐らく現国会議員ではなく
一般の人(知識人)。でもそれではまずいので、
今月、大統領から上院議員に任命されました。
火急の対策が必要な経済問題をなんとかすべく
元欧州委員であるとか、経済学者であるとか、
そういう肩書きを持つ人です。

個人的には、政治の経験が無い人が、一国の首相になって
大丈夫なのだろうか?
国家の緊急事態(経済以外)に陥ったとき、舵を取れるのか、
と勝手に考えもしたのですが、
わたしの知識も浅いので、そういう心配は無用なようです。

目下の経済問題を解決する(しなくてはならない)のは
誰が首相になっても重圧でしょう、一朝一夕にはいかない。
ベルルスコーニ元首相を辞任に追い込むことが
野党の目標みたいになっていたところがあるので
ここからが正念場です、いや、まだ野党は政権を取ったわけじゃ
ないし。
与党だって、連立だったわけなので、決しておちおちして
いられないですね。
次の総選挙(2013年?)までにどうなるのか。
またしても傍観者のわたしではありますが、
さすがにまずいだろう、という経済的な感覚を目の当たりに
している今日、イタリアがどう変わって行くのか、
恐いもの見たさもあります(失礼)。

***
そして、また全然関係ないですが、
先日アペリティフ(イタリアではアペリティーヴォと言います)
に行ったときの一品がとても可愛らしかったので。
この一皿に飲み物(アルコール)がついて10ユーロ(千円ちょっと)。
なかなか粋な創作料理で見た目が気に入りました。





ちょっと暗めの画像ですが、高級に見えるかも。

一昨日は友人が仕事でイタリアへ来ていたので
久しぶりの外食。訪問客が多いのがイタリアに居て
嬉しいことのひとつ。

問題山積みのイタリアで、それでも今日も観光客に
あふれている、世界からみたらやっぱり魅力のある国なのかもと
実感しているところです。

では。




2011年11月1日火曜日

笑うしかない、か

先日の、友人との会話。

政治のはなしになったとき

わたし:イタリア人ってすごいよね、悲観的にならない
友人:泣かない代わりに笑うしかないんだよ

すごいな、この考え。
彼女もケタケタ笑いながら話してくれました、
政府や首相のあーでもない、こーでもない、というはなし。

先々週行なわれた、ユーロ圏首脳会議での
隣国サルコジ仏大統領とメルケル独首相の記者会見の様子。

http://www.youtube.com/watch?v=8a8hI1uimNU


フランス語はまったく解さないので、分かりませんが
「伊首相は緊縮策を約束したのか?」みたいな内容で、
ものすごく大雑把に言うと、
現在のイタリア国債(経済)問題について、伊首相は
対策をとっているのか?ということでしょうか。

それに対してサルコジ大統領は一瞬沈黙、そして隣の
メルケル首相を見て、二人はアイコンタクトの末
共に吹き出し、会見場の記者たちもみんな笑う。
イタリア首相は駄目だ、というようなニュアンスを持つ会見に
なってしまった。

わたしはほんとにすごいと思う、ベルルスコーニ首相は
度胸がある(というと、イタリア人はわたしのことを
冷たい目で見る)。どんな失言をしても、辞任しない。
どこに言ってもこんなに話題にのぼる首相って
なかなか居ないんじゃないかと思う。
ベルルスコーニ首相の失言は、毎回笑わせてもらっている
(日本人だからね、わたしは)。
誰に何を言われても、めげない、泣かない。

「泣かない代わりに笑う」
イタリア人を見習いたい。

では。

2011年10月25日火曜日

ほんのすこし、食のはなし

今年も10月下旬、残すところ2ヶ月です。
寒いですが、10月はまだ暖房を入れてはいけないので
セーターを何枚も着て、がんばります。
そういえば、昨年は例外的に10月、一日何時から何時まで
という制限付きで暖房オンが許されていましたっけ。
わたしは節約で入れませんでしたが(風邪引いた)。

さて、この寒さで生野菜から遠ざかっております。
が、私の好きな野菜を2つ、ご紹介します。
日本でふつーに見かけるものはつまらないので
そうでないものを。


まずは、これ。
ういきょう」(フェンネル)です。
食感と味はセロリに似ていて
繊維がたくさん。
上の細い部分は切り落とします。
生で食べるとシャキシャキして
繊維取ってる〜という感じ。
私はこれを薄切りにして
湯がいてから、パルメザンチーズを
上にかけて、オリーブオイルもかけて
オーブンで焼きます、これ、かなり
美味しいですよ。冬はいい!






次にこれ、日本語でなんというか
実は分からないんですが
イタリア語では「プンタレッレ
と言い、チコリに分類されるそうです。
これは生のまま、オリーブオイル
アンチョビ(ペースト状)であえて
食べると苦みがあって美味です。
アンチョビペーストというのは
普通にチューブに入って
売っているものを使います。
最初に塩水に浸けておきます。
大人のお味。







***
野菜は全体的に大きめですし、日本みたいにきれいに
個包装されていないことが多く、
大概計りに乗せて、購入します(スーパー)。
意外に清潔なイタリア人は、ビニール手袋をはめて
野菜を選びます、使い捨てのビニール手袋が必ず
設置されており、その横に置いてある
普通のビニール袋に選択した野菜を入れて
それを計りに乗せます。
計りのところには各種野菜の絵と名称が書かれているので
そこのボタンをポチッと押せば、バーコード付きの
価格シールが出てくるので、それを袋に付けてレジに
持って行きます。

*私は手袋がもったいないので(そんなに気を遣う必要ないが)
ビニール袋を手袋みたいにして野菜を掴みます。
たまに素手で掴んでいる人は、スーパーの人から
注意されます。

また、計り忘れて精算している人が居ると、レジでその人が
計りに行って戻ってくるまで待つので列ができます、
ため息、聞こえてきます(私は気が小さいので
忘れたと気付いたときは列を外れます)。

にんにくとか、日本は本当にきれいだなと思います。
粒ぞろい。
こちらのは、かたまりがいくつか網袋に入って売っていて
大きさバラバラ。
イタリアに来て、何が変わったかと言えば
にんにくをたくさん使うようになりました。

さて、今日はボジョレーじゃないですが、
フランスのヌーボーって書いてあるワインを見つけたので
買いました。毎年、一応買ってみて、あんまりだなあとか
思いながら、飲みます。いくつか種類があります。
イタリアもワインではフランスに対抗しているので(?)
普通はあまり置いてないんですね(すこーしだけ)。
ドイツワインとか、全然無い。




それがこれ。
何を基準に選んだか?
ラベルです(単純に)。
一番可愛らしかった。











秋の夜長は食も充実させたいところ。
夏はそうめんやカプレーゼ(トマトとモッツァレラチーズ)
がやっと、というときも頻繁にありますが
冬はグツグツ煮込むのが、部屋も暖まるし、いいですね。
そろそろシーズンの、黒キャベツというのもあり、
縦に長い、ブロッコリーくらい濃い緑色のキャベツ。
これを色んな野菜やお豆と一緒に数時間
煮込んでいただく、
冬料理の定番みたいになりました。

料理は得意ではないですが、
食べる事は大好きです。

では。








2011年10月23日日曜日

風よりも速く

訃報。
マルコ=シモンチェッリというイタリア人が亡くなった。
日本では一部の人にしか知られていないと思う、
MotoGPの選手。
今日は時間を大幅に割いて、各社のトップニュースだった。

私の印象としては
愛されキャラ。
お茶目な感じ。
ギリギリのラインでレースを行なう、勇気ある若者。

オートバイレースはイタリアに来るまで全く興味がなかった。
F1は親戚や友人にF1ファンが居るので
たまに見る事もあったが、バイクはゼロ。
危険なスポーツと認識しながら、常にそれに挑む選手たち。
レースを見ていると、怖いとさえ感じる。
今日の事故は何度見ても気分が落ち込む。
後続と接触しての事故死。
避けようが無かったと誰もが思い、誰もがそう見る、が、
関わることになってしまった選手たちの気持ちはいかばかりかと。
強靭な精神力を持ち合わせていなければ
この手のスポーツ選手にはなれない。

命を懸けて、好きな仕事をし、志半ばでの早すぎる死。
人生、何があるか分からない。
彼の人生は、きっと幸せだった、そう思いたい。

***
イタリア人の好きなスポーツ

サッカー
F1
オートバイレース

その他、バレーボール、フェンシング、水泳、ラグビーなど
多くあるが、上記3つは毎週行なわれ、
楽しみにしている人が多い。

今日のサッカーセリエAの試合では、各地で
黙祷が捧げられていた。
***


シモンチェッリは今朝、YOUTUBEに動画もアップしている。
ご冥福をお祈りします。

http://it.wikipedia.org/wiki/Marco_Simoncelli
(日本語表示にするには左の「日本語」をクリック)

2011年10月22日土曜日

直った天井

先日とうとうダウンジャケットを引っ張りだしました。
今年の春クリーニングから戻した際には気付かなかった
ファスナーが壊れている事を発見。もう、レシートも何もない。

壊れたまま、もう一冬頑張ってもらいます。

さて、3日くらい前、スーパーから戻るときに
家の前の足場を解体中のところに遭遇!きた!ようやく
陽の光が!!早速雨戸を全開にして、中に光を
取り込みました、まだ騒音は続いていますが
そんなものはなんのその。
嬉しい。

そして昨朝。
水漏れしていた天井を直してもらいました。

使用前
使用後 おみごと


小さくて分かりにくいですが、シミとひびはあれから広がり、
かわいそうなことになっていました。
職人さん、おみごとでした。
微妙な色の感じを、黒少々混ぜたりして
元通りに、というか、元よりきれいに。
今となってはどこにシミがあったのかとか、まったく見えない。

こういう職人技といいますか、職人さんというのに
私は尊敬の念を抱きます。最初は読書しながら
見守ってたこの修理工事ですが、途中から口を開けたまま
眺めてしまいました、すごい。

***

最近、「ペットボトルの水」をよく考えるようになりました。
「未だ半分入っている」か、「もう半分しか入っていない」か
のどちらで考えるか、というのは有名な話ですが
今回の件もそう。この水漏れ、自分の仕事場をほんの
10センチくらい外した所で起きました。
これがもし、コンピューターや書類の上で起きていたら、と
思うと、ああ、よかったなあ、助かった、と思えてなりません。

プリプリ怒れることも多いですが(怒るというか、呆れる)、
ケタケタ笑って生活すれば、ストレス減ってるなあと
感じられます。てきとーに考えることも、時には必要ですね。
ラテンの人の考え方、ときにはわるくない。

***
今日も何度も天井を見上げ。
コーヒー飲みながら。
ブログをしるし。
一日ゆったり過ごします(ゆったり≠ダラダラ)。

では。




2011年10月16日日曜日

小さなよろこび、しあわせ

日本はまだ暑い場所もあるようですが
こちらは随分寒くなりました、秋のコートなんぞ1度着ただけ。
春、秋が短いのが私にはとても残念です、
日本の四季はやはりいい。

今日のお題、小さなよろこびふたつ。

1)今シーズン初の大根購入


名称はもちろん
DAIKON」。
数年前に近所のスーパーで発見した時は喜びで飛び上がりましたが
ここ2年ほど見かけなく。昨日別の場所に行ったら、あった!
すぐに手に取りました。
日本の大根よりも細いし、何より葉っぱが好きな私には
この可哀想な葉っぱな感じは残念ですが
それでも贅沢は言っていられません。
半分はみそ汁に入れ、半分は浅漬けにしてみました。
浅漬け分はまだ冷蔵庫で眠っているのでのちほど。

でも、この「DAIKON」は、こちらの人、どうやって食べるのだろう。
見たことない。

2)携帯に絵文字を導入
今まで「顔文字」しか使えなかった私の携帯に、
絵文字」が入りました!これで日本の友だちに絵文字で
メッセージ送れます
普段日本でも、絵文字は意外と苦手なわたし。
あまり使わないのですが、たまに入れたくなるときがあるので
なんだか日本に近くなった気がしてうれしい(単純)。
早速、友だちにショートメッセージを送って、きちんと
反映されているか確認しました。

昨日は世界中でデモ、ローマでは一部暴徒化しております。
もちろん、こちらでは昨晩特集も組まれるほどの
大報道、負傷者も70人以上(10月15日現在)。
大けがをされた人も居ます。
車に火が放たれ、店舗や銀行の窓ガラスが割られ。
警官は沈静化のために放水もしています。
一日テレビを見ていましたが、「一体世界はどうなって
しまったんだろう」と思いました。
今回の世界中で行なわれたデモも、インターネットでの呼びかけで
始まったこと。昨冬から始まった「アラブの春」なる
各国での変革もインターネットが大きな役割を果たした。

ローマに集まった人たちも、国内北から南まで。
前日に否決された内閣不信任案に対する怒りも重なり、暴徒化。
怒りが、文字通り爆発してしまった。
なんだか先行き不透明な、この国です、いや、世界中ですね。

そんな中、のんきに私は絵文字なんて入れて、
今日は朝から大根に包丁を入れ。
先週は毎日のように、公共料金など請求書の訂正を求めたり
役所の手続きでイライラしたりの繰り返し 、そんな中での
日々の小さな喜びと、普通に(なんとか)生活できていることに、
感謝。

では。

2011年10月11日火曜日

似て非なり、か、相通ずる、か。

最近まわりで職を失った人が何人か居ます。
一人は契約更新されなかった子。
一人はなんとなく(!)解雇された子(職場内での人間関係で
上司に影響力のある子が勝った、という説も)。
もう一人は嘱託社員だったのが、自然消滅したという話。

いずれもイタリア人女子です。
イタリア国内での失業率は8%前後。


[世] イタリアの失業率の推移(1980~2011年)
※出典:IMF - World Economic Outlook(2011年9月版)


低くはないですが、高くもない値です。
若者は(25歳以下)30%近い。
また、契約社員やパートタイム勤務の人も大勢います。
職を失っている人が多いのに不思議なこの数字と、
南北格差に関してはまたいずれ。

端から見ると、イタリアはそんなに経済が悪いように
見えないかもしれないのですが、たった数年イタリアに居る
私ですら、目に見えて経済状況の悪化を感じます。

まず、インフレ。
本日レートは1ユーロ≒104円、ユーロ導入時にほぼ近い
値になっていますが、数年前は一時170円くらいにまでなり、
このときはさすがに多くの日本人やドルを持つアメリカ人などが
「イタリア物価高い!」と叫んでいました。
170円はさすがに有り得ない高さであり、その実力も
無かったわけなのです。

物価上昇が続くのに、お給料は据え置きが多く。
家庭を持つ女性も働かざるを得ません。
もちろん、働きたい女性もたくさん居ますので
一概には言えませんが、共働きの家庭が非常に多い。
日本でも昔に比べて専業主婦率は高くないとは言え、
まったく比べものになりません。

多くの人が家をシェア。一人暮らしが当たり前の日本とは
まったく異なります。

でも...

イタリアも、かつては「国民皆が中流」という
どこかで聞いたような、意識がありました。
セカンドハウスを持つのは当たり前(不動産は日本に比べて
格段に安価な時代がありました、過去のはなし)。
今は、お金持ちは超お金持ち、そうでない人は
月末までたどりつけるか、という人。
格差が広がっているのと、格差を間近で感じる事ができる、
どこかの国と似ている感じがします。

若者が職につけない(→学生を長く続ける)、というのも
年金問題少子化問題を抱えるイタリアでは大問題です。
故国と似ています。

先進国はみな同じような問題を抱えている、と誰かが
言っていました、が、イタリアって、日本と結構
似てるんじゃない?と思う事が多い。


政治も同じ。
なんとなく、どこが政権を取っても国民は納得できてない現状。
あ、首相がスキャンダルまみれで辞任しない、というのは
日本では絶対に有り得ないし、この国では
国会議員は他の職も続けられるので、
議員としての収入以外に、莫大な収入を得ている人も
首相を筆頭に、多数。このあたりは日本に軍配、
あ、競ってるわけではありません。

文頭の友人たちが、一日も早く、職を見つけられますように
願う日々であり、また自分も、このままじゃどうにも
ならないところまで来ているので、出口(というか糸口)
を見つけたい、その間の収入をなんとかせな、と、
文化も歴史も慣習も、何もかも異なるイタリアと日本の狭間で
どちらの国も同じような問題を抱えているのを見ながら
物思いにふける日々なのです。

では。


2011年10月8日土曜日

イタリアの誕生日会

最近は、「誕生日はもうめでたくない」と聞く機会が
ありますが、やはりお祝いされたら嬉しいもの、
「ああ、この年まで誕生日を迎えられてよかった」
と年寄りくさいことを考えます。

イタリアでは誕生日を意外と派手にお祝いするような
気がします。
先日は、友人の40回目の誕生日。
この、20とか30とか40とか50とか60とか
そういう節目の誕生日は特に盛大にお祝いする
(しない人もいる)。
2年前に私が、友人の友人の30回目のパーティに
呼ばれた時は、クラブ(イタリアではディスコテーカと
言います...)で食事をした後、みんなで踊る。
先日私が上記の40歳を迎えた友人のパーティに
行った時も、クラブ(=ディスコテーカ)で食事→踊る。

食事って、こういう場合こんな感じです。
1)前菜(ハムとか、チーズとか、カナッペとか)
2)プリモ(パスタ系)
3)セコンド(お肉やお魚系)
4)デザート

もちろん場所と予約時刻にもよると思うのですが
上記2度とも、前菜が出て来た時間がだいたい10時半、夜の。
しかも、同会場にそういうパーティをしている人たちが大勢居るので
一品出てくるのにやたらと時間がかかる、お肉を食べ始めたのが
12時過ぎくらい、午前零時ってことです。

私は超日本人的な生活をしているので、たまにこういう
遅い夕食になると、不安になって仕方が無い、
夜更かしが苦手なんですね、つまるところ。

こういうところの食事は、決して美味とは言えません、が、
音楽がガンガン鳴ってて、なんとなくノリノリで食事をする
というのが、年齢関係なく「娯楽」。

イタリアに来て、短期でも住んだことがある人が
きっと経験するのがこの「ディスコテーカ」だと思うのです、
日本ではクラブとか行かない、という話はよく聞きます、
いわば、登竜門か?

そして大概、ケーキは持参するのです、
自分たち(普通は誕生日の人)がケーキを持参し
受付とかに預け、食事が一通り終わったときに
ろうそくに火をつけて持って来てくれる、
火を消したら切り分けて配ってくれる(ので、デザートは
会場側で用意されない事も多い)。
必ずスプマンテ(発泡酒)と共に食す。
一通り口に入れたらいよいよみんな立ち上がって
踊りだし、会場の人がその間を顔を引きつらせながら
散らかった卓上を片付け、いつのまにかテーブルの上には
何も無くなっている、という具合。

女子の服装について、主役はいつもとは違い
クラシックな服装をしていることも多い。
9割以上の女子はハイヒール、それもピンヒール
12センチくらいありそうなあの靴で、どうやったら
あんなにガンガン踊れるのか、傍観者のわたし。
足がイタ〜イと言いながら、踊る、おどる。
ものすごいセクシーな格好をしている人も多い、
常に傍観者のわたし。
最近気付いたことですが(今さら)、イタリア女性は
夜出かけるときのハイヒール率がめちゃくちゃ高いです。
みんな持ってるんだなあ、ハイヒール、と
他人事のように見ているわたし。

ディスコテーカなので、DJや司会も居て、主役の人たちは
何度も名前を呼ばれて、会場全体で「おめでとう〜!」。
ボトルに備え付けた花火が出てくるわ、
クラッカーは鳴るわ、
大騒ぎです。

個人的には、誕生日、親しい人たちとのんびり食事を
楽しみたいなーと、イタリアで誕生日のお祝いを
一度もしたことがない私は、ひそかにそう思ってます。

では。

これも、自前、風船を会場に持ち込み
テーブルの上に置いておきます。

2011年10月5日水曜日

「規制」と「自由」

朝晩はめっきり冷え込み、明日からは「夏は終わり
という予報が流れています、イタリア。
そろそろ冬支度を始めなくてはいけません。

さて、昨日、個人的にはとてもびっくりするニュースが
ありました。殺人事件の件ではありません。

インターネットサイトの規制について、です。

現在、イタリア語版ウィキペディアは一時的に閉鎖されています。
なぜか?

実は最初は法律のことをまったく理解できないので
よくわからなかったのですが、イタリア人に少しだけ
説明してもらいました。

今論議されている法案は、このようなものらしいです。

ウィキペディアみたいなサイトやブログなど、個人のことが
書かれていて、その人物が、それを「自分に取ってダメージ」と
受け止めた場合、その人自身がそのサイト(ページ)の
修正または削除を求めることができる
そして、それは法で決定するのではなく
個人の要求に従う、ということらしい。

今現在イタリア版ウィキペディアが
まったく見れなくなっているのは、一時的に
この法案に対して「抵抗」をしているためだとか。

イタリア版ウィキペディアは、世界の中でもトップクラスの
情報を持っています。
個人的には日本語版をよく見ますが、イタリア語版も
照らして活用する事もあり、完全に「百科事典」の
認識しかありませんでした。

表現の自由と規制
情報化社会における大きなテーマではありますが
この法案、果たして「進んでいる」のか、はたまた
「遅れている」のか、私には判断できません。

もっと大きく報道されてもいい内容の法案だとは
思うのですが、先日のペルージャ殺人事件といい、
ギリシャ経済支援といい、そして本日のトップニュースである
ムーディーズの格下げといい、大きなニュースが満載なので
まったく陰に隠れている感じ、通過してからニュースに
なるのでは遅いのじゃないか?と思うのですが。


個人的な意見ですけどね。
みなさんは、こういう規制、どう思われますか?

では。

追記:夜のニュースでは大きく取り扱われていました。

2011年10月4日火曜日

長い一日、審判の日

昨日報道各社は朝からずっとこの話題でもちきり。

2007年にイタリア中部ペルージャで起きた殺人事件の
控訴審があった。
この事件、何か進展がある度に大々的に報道され、
今日の新聞は見ていないが、おそらくすべて一面トップ。
結果は逆転無罪。
一審で被告2名にはそれぞれ26年、25年の懲役だった。
裁判所の模様が中継された、裁判長が読み上げた、
歓喜の声と泣き声が流れた。

4年前、英国女性留学生が殺害された、その被告が
アメリカ人女性とイタリア人男性の元カップル。
この、「きれいなアメリカ人」という言い回しを
昨日は何度耳にした事か...被告が美人かどうかを
コメントする人たちがこんなに居るなんて
ちょっと驚いた。
これが男性2名の被告だったら、ここまで大きく報道されて
いなかったのではないか。
それに、ハロウィンの日に起きた、乱交パーティのような
事件背景も拍車をかけている。

英、米、伊(もう一名、コートジボワール人も関与)の
国際的な裁判であったこともひとつ。
米国では昨日、判決後にテレビ、新聞が「無罪」と
大きく取り上げた。
イタリアでは、中継まで入っているのだから、無論である。

2007年から、実に4年。本当に無罪だったら
若いこの二人には、なんと残酷な日々だったことだろうか。
でも、今回の無罪判決は、私が理解した限りでは
「証拠不十分」。
被害者の遺族にしてみたら、この結審はまた、振り出しに
戻されてしまったという思い、無念さだけが残るだろう。

素朴に、じゃあ、一体誰が殺害したのか。

殺害された子よりも、被告がこんなにクローズアップされ
本も出て、映画化されるということも聞いた、
もちろん、被告女性を主人公にして。
あ、もう被告じゃないのか..

この長い裁判の途中経過から、昨日の控訴審までを見て
不謹慎だが長くイタリアに居ることを実感した 。

どちらの結果になっても、やりきれない思いは
残ったと思う、赤の他人の私ですら、こうなので
関係者には言葉もない。

一応、どんな事件なのか、というのは、こちらに。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20111004-00000665-reu-int

次回は明るい話題で!


2011年10月2日日曜日

スポーツへの想い

自他ともに認めるスポーツ観戦オタクのわたし。
今夏は世界水泳から世界陸上、高校野球(地区予選から)に
サッカー(男女)などなど大いに楽しんだ。

今日、久しぶりにライブで長友選手の所属するインテルの
試合を見た、もちろん、テレビで。
イタリアも、日本で言うスカパーのようなものに
加入していないとサッカーの試合は見る事ができないのだが
今日はずっと楽しみにしていた試合、なんとか
友だちを(無理矢理)誘い、スポーツバーのような、
ビール屋に赴いた。

本来わたしは、ナポリのファンで、今夜の試合は
インテルーナポリ、結果は0−3でナポリの勝利。
なんとなく複雑なこの感情、日本人にしか分からないかもと
思う。
イタリア人(特に男子)に言わせると
「ファンならファン、気持ちが揺れるようなら
ファンとは言えない」。
その通りで、ならば私はナポリのファンではない、
ということになるのだが、長友選手の居るインテルに対しては
これまでとは違った思いがある。

今年の頭からレンタル移籍を経て、今や正式にビッグチームである
インテルでプレーしている長友選手。
彼のプレーを見ていると、特に初期には涙が出てきた。
シーズンの途中で、異国の地、しかもサッカー王国での
ビッグチームへの移籍、日本人に対するまだまだぬぐえない
偏見、言葉の壁、それらを思うにつけ
なんと頑張っていることだろうと思う。
同じイタリアに居る日本人として、誇りに思え、
勇気を与えられた。だから、厳密に言えば
今夜の試合も、インテルを応援していたというよりは
長友選手を応援していた、と言うべきだろう。

ミスがあった。イタリアでの評価も、早速
「止められたはずだった」と流れた。
確かにそうだったのかもしれない、それでも、がんばれ、
心の奥でそう思いながら、試合を見続けた。

スポーツとは、私にとっていつでも計り知れない
勇気を与えてくれるものである。
プロの世界は甘くない、結果がすべてかもしれない。
それでも、感動や勇気を与えてくれるスポーツ選手というのは
それだけですでに充分な仕事をしているのだと、思えてならない。

先週 仕事で観に行った試合

2011年9月27日火曜日

イタリア電車事情

イタリアに一度でも行ったことがあれば
誰しもが何かしら感じるであろう電車事情について
今日はツラツラ書こうとおもいます。

列車の旅というのは、情緒があり、楽しめます。
この国の電車はある意味、すごい。

まず、到着/出発の電光掲示板に、列車番号、行き先、
到着/出発時刻のほか、「遅延」の項目がある。
何分遅れか、というもの。
遅れるのが普通、というイタリアの電車も、近年は
高速列車(新幹線みたいの)の質が上がり、
この電車に限っては遅れが少なくなりました。
場合によっては予定時刻よりも早く到着することも。
だから迎えに行く時は、少し早めに行かなくてはなりません。
でも、たまに「3時間(180分)遅れ」とか
出てると、はあ〜?と思わず言ってしまうところです。

大きく分けると、
①普通列車(REGIONALE レジオナーレ)
②急行列車(INTER CITY インターシティ)
③高速列車(EUROSTAR ユーロスター)
という具合に分かれますが、①と③は意外に正確。


高速列車は一応全席指定ですが、自分の席に誰かが
座っている事もよくあります。先日も、私は自分の荷物を
そこに置いていたのに、トイレに行っている間に
荷物をどけられて、誰か別の人が座っていた。
「あのぅ...」と声を掛けると、「あ、私の席、そっちだから」
と言われて、交換することに。別にいいんですけど。

あと、長旅になると、隣の人や前の人が
サンドイッチとかスナックを食べ始めたりしますが、
スナックを差し出して、どうぞって言ってくれたりするんです、
この前は「ぶどう」を差し出してくれました、
隣のおじいちゃん。

そして、携帯電話がうるさいこと。
席で話すのは当然ですが、着信音が結構大きかったりして、
寝ていてもそれで起きてしまう。
私は小さな声で、口に手を当てながら話しますが
みんなふつーに話してますね、会話がまる聞こえ。
「かばん用意してあるでしょ、遅れないできちんと行きなさい」
「○○時に到着予定だから、○○で待ってて!」
「家に帰ってシャワー浴びて行くから、だいたい○時くらい」

とか。
これは全部先日聞いた会話です。

あとは、最近は大きな駅なら自動販売機で切符を購入できる
ようになっていますが、短距離用の販売機もあって、
先日そこで購入するときに
元代議士」という項目があって、びっくりした、
これはイタリア人も意外と知らないようで、
この話をするとみんな怒ります。

元代議士さんは、列車のチケット、割引価格があるんですかね...

高速列車には1等と2等があって、1等はドリンク&スナック
サービスがあるんです、列車が出発するとすぐに
「これから、1等席のお客様にドリンクサービスを行ないます」
という車内放送が流れる、2等席にいても聞こえます。
その放送、必要あるのか?という感じがしますが...

ここ数年、列車価格が毎年値上がりしていて、
なかなか移動も安くできなくなりました。
それでも、鈍行列車の旅というのは、いつでも風情が
ありますよね(想像)。
ただ、冷房壊れている、トイレが壊れている、
というのも頻繁にあるので、要注意です。
冷房壊れているのに窓が開かなくて、50度くらいで
窒息しそうになった!と言ってた友だちも居ました。
ストライキも多いので、注意です。
高速列車は意外に保証されていますが、間引きされることも
あるし、情報は常に持っていないと...

日本の列車って最高なんだなあ。

電車に関する不満の声を聞く事が多いので、
今日は電車のはなし、でした。

では。




電車じゃないですが海の風景を仕事の合間に撮りました


2011年9月26日月曜日

色々あります、イタリア工事

シルバーウィークも終わり、皆さんはどのような
連休を過ごされたでしょうか。

この時期は私もなかなか忙しいので、先週は出っぱなし
だったわけですが。
仕事から戻ってくると、こんな実態が。

家に入り、ソファがなんかおかしい。
とりあえず、荷物を置いて、着替えて、お茶飲んで...
うーん、なんかおかしい。

よーく見てみますと。
天井にこんな模様が。

 見えるかなあ....
シミといくつかのひび

そう、上階の工事で、水道管を傷つけたのか、なんだか
分かりませんが、水漏れしていて、ソファーが水浸し
なっていたのです!

体力が落ちて来て疲労困憊で帰宅したところに
この事実。頭をかかえてしゃがみこみたくなりました。
大家に電話して報告。
「気をつけてって言ったよねぇ」との返答。

気をつけるも何も、いつ、どこから水漏れがあるかなんて
分からない、そもそも、下の階まで漏れるなんて、
いったいどんな工事をしてるのか!(怒)

工事の人に直接言いに行きました。
「乾いたらペンキを塗るようにします」

昨晩は夜8時に寝床に入りました、小学生か?
いろんな意味で疲れてます(笑)。
癒しがほしぃ、どなかた温かい手を...(願)。

ちなみに、9月一杯で終わる予定の工事ですが、
今日この件でちらっと覗いたら、まだコンクリートの
状態なんですけど...年内に終わるかね?

頭を切り替えなくてはいけません、
ソファの上でよかった。仕事のデスク上だったら、
書類やらコンピューターやらいろんなものが
駄目になってるところでした(一部、出しっぱなしにしていた
書類は濡れてたけど)。
だって、紙一重といいますか、
すぐ隣はデスクだった。
ありがとう、ソファの上で。

色々あります、まだまだ続きます、工事。
もう何もありませんように...

では。

2011年9月16日金曜日

早さに脱帽

あっという間に通過してしまいました、増税案
先日お伝えしたように、付加価値税(消費税のようなもの)が
現行の20%から21%に上げるという法案が提出されたのが
約10日前。
国会(上院、下院とも)を通過し、
今週の土曜日(9月17日、というか明日ですよね)
から施行されるようです。
どうすればいいのかさっぱり分かりません...

まだサービスが終わっていないのに支払いを済ませて
しまった分とか、領収書とか、どうなる?
今さらお客様に1%上がります、とか言えます?
私は経理関係はまったく無知で、すべて会計士任せに
しているので、指示を仰ぐにも、今は申し訳なくて
聞けません...
色んなところで、色んな人が大変な作業に追われているのでは
ないかなと、人ごとみたいに思ったり。

たとえばレジとか。
たとえば既に見積もりを出している商品とか。
たとえば光熱費の請求とか。

テレビとか、コンピューターとか、大きな買い物をする人は
今日走りまくるのではないかな、とまた傍観者。

素朴な疑問:
せめて2012年からとかにできないのかな
そもそも、○○年○月○日から、と決まっていれば
それ以降のものは上げます、と事前に言えると思うんですが。

こんな疑問を持つのは私だけなのか。

まあ、それだけ緊急性があったということですね。
日本も緊急性はあると思うけど...
ただ、緊急性の質も内容も異なりますけどね。

昨日は、なんだか各都市の「市長」がストライキを
行なっていましたよ、増税案に反対で。
すごいな、ほんと。

さすが、フェラーリの国。
スピード感あるなあ...関係ないですね、すみません。

では...

2011年9月10日土曜日

暗室で 待ちつつ今日も 秋風を

秋風を感じるかと思いきや、まだ暑さが残るイタリアです。

戻って来て早々、期待を裏切らないでくれます、
ほんとに。

1)アパートの上階工事は相変わらず続き。
騒音と雨戸を開けられない暗さで、ああ、夏の間
ここに居なくてよかった、と改めて実感。
あと少しの辛抱、と淡い期待を寄せつつ。

→外からちょこっと除いたら、まだ骨組みの状態だった、
まだまだかかるのかな...

2)7月上旬に出したクリーニングを取りに行ったら
ブツが無い...探して電話します、と。
7月下旬に出来てなかったから9月に引き取りすると
念を押したのに、結局これの引き取りは
4、5回ほど空振りしています、なんで?

→結果、見つかりました。

3)日本に居る間で、使っていない電話代の過剰請求
返金に半年くらいかかりそうで
(そもそも返金してくれるのかすら疑問)、
そのクレームを出すのも面倒になる。泣き寝入りか?

→使用してない電話番号と日時をリストにして
抗議することにしました。

これらの話、人にしたら、
「(イタリアへ)おかえり」と皮肉で言われ...

戻って来たら付加価値税(消費税のようなもの)が
現行の20%から21%に上がるという話になっていた。
その他にも年収が多い人(ものすごく多い人)から
税金を徴収、という案も。
なんとか税収を確保しようと必死の政府。
ストがすごいらしい。
数日前の全国ストで、一日で700万ユーロ(約7億3500万円)
だかの損失だとか。ほんとかな、この値...

それでも、なんとなく秋の空気を感じます。


では。

2011年9月5日月曜日

わたしの節電

イタリアへ戻る日が近づきました。
いつも思う、「戻る」「帰る」と人から言われる度、
私はどちらが「基点」なのか。
イタリアに居る時は必ず「日本に帰国する」と言い、
必ず「帰国するの?」と聞かれます。
日本に居るときは「(また)行く?」「帰る?」「戻る?」と
色々聞かれます。やはり私の中では
「帰る」=日本
「戻る」=イタリア
なのだなあ、と。どうでもいい話ですが。

さて、節電が当たり前と感じられるようになった今、
ふと思い出したことがありました。
今でこそ、LED照明を利用する家庭が多くなっていることと
思いますが、もう数年前になりますか、
イタリアでもこのような電気が普及し、支給されました(!)
(それがLEDかどうか、戻ってから調べます)。

まず、私の居る地区では電球6個、ケースに入って
各家庭に配られました(もちろん無料)。
ついでに、水道の蛇口に取り付ける小さな金具も。
この金具、水を泡状にするもので、
それまでよりも少ない水量でも多く感じられる、というもの。
節電に加え、節水も。
*ただし、どの蛇口にも合うというわけではありません

今、写真が無いのでまた改めてアップします(どなたか
しばらくして忘れていたら指摘してください!)。

配られた電球のサイズは1つのみ、使えるランプは限られていますが
それでも、3年位前に配られたランプ、今年の夏に
取り替えるまで一度も替えず。優れもの。
節電を自治体が率先して行なおうというこの「試み」、
実は当時とても感動したのを覚えています。
正確には覚えていませんが、約30%くらいの節電になると
うたわれていました。
これ、個人にも嬉しい、自治体としても嬉しい、
嬉しいことづくしでしょ、
いいことやるじゃん?って。
あと、節電とはちょっと違いますが、土日祝日と
夜間は電気代が安くなります。これも、嬉しいです。

何度も言いますが、イタリアはエネルギーを輸入に頼っているため、
電気代はお隣フランスの8倍とのこと。
高いは高いですが、節電は慣れれば何てことない、というのは
今日本中も感じていることのはず。

私も電子レンジの無い生活をしていますが、なんてこと
ありません、炊飯器も保温は使用しませんが大丈夫。
トースターもありませんが、フライパンで焼きますし
電気ストーブの代わりに毛布をかぶります、大丈夫。
もちろん便座の保温なんてもの、ありませんが、
そういうもんだと思えば意外に平気。
節約語らせたら1ページじゃ終わりませんが
自己満足だけじゃない、ということが今回の滞在で分かりました。
エネルギー、大切にしないと。

日本でもイタリアでも、資源が無い国では
大切に使わないといけないですね、なんか、全然違う国なのに
たまに「似てるなあ」と思うこと、あるんです。
たまに、ですけどね。

さて、そろそろイタリアは秋の空気が流れ始めているかな。

では。

2011年8月25日木曜日

首が回るようになりますよう。

10日前に寝違えたようになってから、首が回らない生活を
しています、借金で、ではなく、本当に痛くて。
ようやく昨日から、なんとか回復の兆しが見えてきました。

借金と言えば、
ムーディーズの日本国債格付けランクが
Aa2からAa3へ下がりました。
本年5月の時点でその伏線が張られていたため
大きな混乱は来さないということです。
東日本大震災および原発事故が今回の格下げに影響しているのは
間違いありませんが、一般国民(=わたし)から見る、
実際の国の経済状況と、国債格付けランクとの間には
当然ですがギャップがあります。

ものすごーく素人的な意見を述べますと、

イタリアでは、まだ日本人はお金を持っている、
日本はお金持ちだ、と思う人が大勢居ます。
逆に日本人はイタリアに行けば安く買い物ができる、と
思っている人が未だに後を絶ちません。
さらに、イタリア人は、中国人がお金を持っている、
中国が急成長している、ということは実際に見聞きしているのに、
頭の中まで浸透していない印象を受けます。

今回この格下げで、日本はイタリアを下回りました。
イタリアに居て、この国は日本よりも経済的にラクだ、と
思ったことは正直一度も無いかもしれません(リラの時代は別です)。
失業率も、数パーセントイタリアの方が上回っています。
念のため書きますが、日本が上だとか下だとか、
そういう勝ち負けのことを言いたいのではありません。

あくまで「国債」ではありますが、
まだまだ昭和的な見方をしてしまう私は、
そんな現実を見聞きし、肌で感じているにも関わらず
頭の奥底まで浸透していっていない、
イタリア人と同じです。

そして、日本に居る私の友人たちは、みんなお金に
困っていない、もしくはお金を持っているのに対し
「お金がない!」と叫んだら「私も!」と
こだましてくれる友人たちの居るイタリアに住む私は
やっぱり格下げを実感できない

と思ってしまうのです。
ま、実感してる人なんてそうは居ないのでしょうけど。

では。




2011年8月18日木曜日

〜イタリア歯医者事情(私の場合)〜

歯医者に通う日々です。

最後の最後まで抵抗しましたが、もう無理、という状況になり
とうとう親不知を抜くことになりました。
歯って不思議で、噛み合わせる歯が無いと、
どんどん伸び続けるんですね。
私の場合、その親不知の対歯(って言うのか?)
がなかった為、伸び過ぎて歯茎を傷つけ始めたため
抜かなくてはならなくなりました。
麻酔をしているので痛くないのは当然ですが
なぜか、抜いた後もすっきりしていて、
「痛くならなくていいんでしょうか」と先生にあとから
問い合わせました(ホントです)。
10年以上、私の口の中でがんばってくれたこの親不知くん、
おつかれさまでした、どうもありがとう。

イタリアでは何回も歯医者にかかっています。
歯医者は保険が利かないので、いつもものすごい額になり、
一度大きな治療をしたときは、支払いができずに
治療を半年中断した、ということもありました。
この大きな治療をしたあと、たった3年で駄目になり
訴えたくなりました。

そしてその治療の際、
神経ヌキマ〜ス
というところで
あまりの激痛に生まれて初めて、診察台の上で
涙を流しました、黙って。
涙がつぅーっと頬から耳まで伝わり。
そしたら先生と助手の人が、わたしの顔を覗き込んで一言。


「サムライ...」



バカ言うんじゃありません。
痛くて涙を流している患者に
「声を出さずに涙だけ出すなんて」と感心している
場合ではありません、即効性の麻酔とかしてくれ、と
思いました(そんなものがあるかどうか知りませんが)。

そこの歯医者にはもう二度と行きません。

日本では「抜いた歯、持って帰りますか?」と
聞いてくれて、今はすごいですね。乳歯を入れる、歯の形をした
ケースまであり、それに入れてくれます。
なんて親切なんだろう...

その点イタリアは(というか元私のかかりつけ歯医者は)
何も言わずに捨ててました。
お...私の歯...ゴミ箱にビニール手袋と一緒に
捨ててあるぅ...





乳歯を入れるケース








日本の歯医者さんの技術は最高ですね。
医療ネタは何度かに分けて書きたいと思います、
実は長年イタリアに居るのに、この分野にはどうしても
精通できないでいます、
まあできないほうがいいということなのですが。
偏った意見になるかもしれませんが、
一外国人の目から見たイタリア医療、ということで。


では!

2011年8月9日火曜日

イタリア式挨拶

蒸し暑い日が続いていますね。
でも、お肌が潤います、東南アジア女性のお肌がきれいなのは
湿度が高いからと聞いたことがあります。
だめだ、ヨーロッパ。カピカピ

先日、恋愛事情について触れたので、
今日はそれに少し絡めて「挨拶」について。
本当は「キス」という題名にしようと思ったんですが、
どうやらこのブログを、小学生のお子さんが見てくれているという
話を聞き、少しためらって、「挨拶」にしました。

まず、普通に両頬にキスといいますか、頬を重ね合うと言いますか、
それが友だちや家族、とにかく一応誰とでもあり、の挨拶です。
北部から中部はそうでもないようですが、南部は男性同士でも
このキスあります。

あまり想像できない方は、そうですね、今度のG7かG8かなんかで
イタリアの首相が他の国の首相に挨拶している姿を
見ていただければ、もしくはイタリアの映画、とか。

たまに、日本からのお客様や友人から
左頬と右頬、どちらからすればいいの?
と聞かれることがあります。

真面目な日本人のこと。
それ、大事ですよね。

だってね、それ間違うと、唇にしちゃいそうなとき、あるんですよ。
互いに左、と思ってたのに、片方が右だとね、
近づいたときに、あれ?あれ?ってなって
唇に近くなっちゃったりするんですよ(笑)。

困ることはそれ以外にも。
たとえば:

初対面のとき
握手で済ますか、キスまでするか。
微妙な空気で判断します(迷わずキスって人も居るはず)。

回数
相手が片頬だけで済まそうとしているのに、
自分が両頬しようとして、なんか一瞬顔が離れたのに
また近づける、というちょっと読めない空気のとき。
片方だけ、というのは、たとえば、プレゼントを
あげたときとかのお礼にキス、みたいなときにあります。

別れ際
人数がたくさん居るとき、全員に全員がキスしてると
時間かかっちゃってしょうがないんですよ、
じゃ、帰ろうか、ってなってから、15分くらいは
別れの挨拶してたりして。
面倒なとき(スミマセン...)は投げキスで
まとめて、にしちゃうこともあります。

困るってレベルの話じゃないですね...

小さい子供はね、ぶちゅーってほっぺにしてくれるんです、
もうたまりませんねぇ。

恋人同士、親子、夫婦は普通にキスですね。
親子も、ある程度の年齢までは口にしますね、見ている限り。

キスや抱擁は、お国によってまったく異なるので
一概にどうこう言えません。日本人同士は夫婦の再会でも
人前では抱擁もしなかったりしますし、それを「おかしい」
というイタリア人も居ますが、余計なお世話です(笑)。
ただ、郷に入っては郷に従え、とでもいいますか。
日本人もイタリアに住めば、すぐにこの挨拶をするように
なります。最初に使うコミュニケーションかも。

でもでもでも。

条件がひとつあります。
「日本人以外の」という但し書きが必要。
たとえば10人で食事して、その中に2名の日本人が
含まれていたとします。
日本人は全員とキスしても、自分以外の日本人とだけは
絶対にキスしません。
別に誰が決めたわけでもなく、そういうもの、です。
暗黙の了解ですね、我ら、日本人の。

イタリアに行ったら、ちょっと親しくなった人ができたら、
挨拶試してみてください、きっと相手は喜ぶとおもいます。

では!

2011年8月6日土曜日

イタリア恋愛事情

お、来たな?というお題目でしょうか。
一体何から話し始めていいのか分からないので
思いつくままに、ツラツラと。

イタリアオトコは軽い、という印象は定着しているようなので、
まずはその根拠について、私の考えを書いてみたいと思います。
ちなみに、ここに書かれていることは一般論でも
私の個人的経験に基づくものでもなく、あくまで推測と
若干の事実と思っていただければとおもいます。
また、男性について書いている時は女性への対応、
女性について書いている場合は男性への対応を基本とします。
同性の恋愛事情は機会があれば、いずれ。
イタリア男は、
  1. すぐに声を掛ける
  2. 甘〜い言葉をすぐに使う
  3. すぐに誘う

キーワードは「すぐに」ですね。
あまーい言葉、とは、「きれい」「すてき」などは
入り口でしょう、っていうか序の口か。挨拶です、完全に。
チャオ ベッラ(奇麗、の意、女性型)」=
「やあ、きれいな人(直訳はなんか変。基本訳さない、ということで。)」は
女性同士でも使いますから、こんなことくらいで
ウキウキしてたら身が持ちません。

英語の「DEAR」にあたる「CARO/CARA(カーロ/カーラ)」は
日本語だと「親愛なる○○」になりますが、
チャオ カーロ/カーラ」も「よっ!」というくらいの挨拶ですし。

セイ ベリッシマ」とか言われたら、
「なんて奇麗なんだ!」という意味になるので、ウキウキしても
いいかもしれないですが、まだまだです。
もちろん、恋人同士でも使いますから、一概に「挨拶」と
片付けてはなりませんが、ま、軽く聞き流す、くらいで。

テゾーロ」(直訳すると「宝」です)なんて、
相手をなだめるときに使ったりもしますね。
”どうしよう、宝物、みたいに言われちゃった” とか、
ドキドキするのは 状況を判断してから喜ぶことにしましょう。

なんか、イタリアへの女性一人旅初心者ガイダンスみたいに
なってきてしまいました。

誘われたくない、声掛けられたら面倒!と思っている人は
とにかくスタスタと脇目もふらず歩いてください。
キョロキョロしてると格好のターゲットになります。
なりたい人は、どうぞ、キョトンとしててください。
日本人は優しいので、声を掛けられたら返事をしますが
しなくて結構。無視しても相手は傷つきませんし
なんとも思わないので大丈夫です。

では、イタリア女性はどうなんでしょう。
ご想像の通りです。
こんなに甘い言葉をフツーに掛けられている彼の国の女性たちは
ちょっとやそっとの優しい言葉では納得しません。
たまに例外も居ますけど。
「きれいだよ」なんて「日に焼けた?」くらいの感覚じゃ
ないでしょうか。
*日に焼けている女性が美しいのがイタリアです(男性も)。

無理矢理結論に持って行きます。

結論:日本男性だろうと、イタリア男性だろうと、アメリカ男性だろうと 優しさに違いはない、違うのは「表現の仕方」だけ。

この表現の仕方に慣れていない、日本を含む各国の女性が
結局イタリアで被害にあったり、もしくは幸せになったりするのです。
外国に行くと開放感にあふれてしまうのが、日本女性やアメリカ女性
らしいです(イタリア人談)。

自分で責任持ちましょう。
変な方向に話題がずれて行きました。
次回はもう少し、実のある内容を目指します。

では!

2011年7月28日木曜日

日本で感じられること 

冷や奴と枝豆に舌鼓の毎日です。
朝食は普段の私の夕食よりも豪華。
毎回日本で太るわけです。

さて、私に取ってはようやく、皆さんにとっては
今さら、だと思うのですが
震災の影響、というのをこの目で少しだけ、見ることができました。
とてもじゃないけど直後はこんなものではなかったはずですが
あのときは、日本人として、肌で感じられてないことで
頭では理解できていても、カラダで理解できていないことが
なんとも苦しかった、だから、ようやく、ほんのわずか、です。

帰国して翌日は3本のJRに乗車しましたが
弱冷房かと思って上着を持たずに行ったら寒くてびっくり
しました。途中でトイレに行きたくなって下車したほど。
翌日は私鉄と地下鉄に乗りましたが、ここは冷房弱め。
ちょうどよかったような気がします(体感温度によりますね)。

駅が暗い、街が暗い、というのを、実感できました。
駅、これから開けるの?早朝?という感じなんですね。
切符売場もトイレの温風も、コーヒーショップの明かりも。
一部トイレの温風は、落水で転倒事故があり、再開、
という張り紙がありました。

こんなこと、今となっては当たり前の皆さんにとっては
何書いてんの、という具合かもしれないのですが
あの駅の暗さ、衝撃でした。あの位でいいと思いますが
それまで慣れていた明るさって、相当だったんだ、と
改めて気付きました。消費し過ぎだったんですね。

街灯も節電だから運転が怖い、と聞きました。
ヨーロッパはたいてい高速道路も街灯無し、それに関しては
慣れるのではないかな、と思います。

皆さんはもう、これが普通の生活になっているんですね。

あと、スーパーでの○○産、という表示が
常にわかるように陳列されていました、これ、以前は
○○産の美味しい△△ を目当てに、つまり、ポジティブな
買い物をするための表示だったんですよね。
今は○○を避けたい、というネガティブな見方に
なってしまっているんですね。


でも、イタリアのある大都市、日本の東京よりも
放射線の量が多いらしいです(国営ニュースの情報)。
だからなんだって言うことではないんですが...

そしてここ数週間、イタリアでも地震活動、というような
ニュースを何度か聞きました。

ローマ近郊でM3.8の地震。被害ゼロ。
イタリア北部で地震活動活発化。経過観測。

など。まあ、私はまったく心配していません。
規模が違います。

3月11日以降のイタリアにおける報道は
時系列にだいたいこうです:

1)各放送局で、数日間すべてトップニュース扱い:地震
2)各放送局で、トップニュース:原発
3)原発研究者や知識者などの討論番組で
原発反対/賛成の意見討論←国民投票を意識
4)政府がなんとかして国民投票を回避しようと躍起。
完全に実施されると決まったのは、投票日の2、3週間前。
5)6月12日、13日 国民投票 投票者過半数越え:否決
6)首相より「さらば、原発」コメント。


また、3月11日以降の、イタリア人の個人的な見解は
こんな感じ(私の知る範囲)。

1)今回の大震災がイタリアで起こったら、被害は
日本よりも相当大きかったはず、と。
2)その後の復旧の早さや日本の秩序に賞賛の声
3)原発の心配
4)日本経済の心配
5)原発の心配

海外からの日本への観光客が激減する中、
「関係ない、報道信じない、日本行きたい」と
言ってくれているイタリア人が何人か居ました。
有り難い、嬉しい。

日本、大丈夫だよ、元通りだよ、と
早く言える日がきますよう。

もうすぐ日本!と思わずパシャリ

2011年7月23日土曜日

嗚呼、お待たせ、ニッポン!(もとい、いざ、ニッポン!)

久しぶりに!
日本へ!

そういうことで、ボイラーの修理も、出張も、いろんな用事も
出発前にすべて終わらせたかった次第でありました。

ひとつだけ、いや、ひとつじゃないか、でも、出来なかったこと。
クリーニングの引き取り。
7月6日に仕上がり、というので取りに行ったら
まだなの、来週
と言われ、その来週とやらに行ったら
まだなの
と言われ、もう無駄足は踏みたくないと、できてるか電話をしたら、
まだなの
と言われ。
もう、引き取り9月にするよ!!
と言い放ち。

日本って、クリーニング安いし早いし、素晴らしいです。

まだまだペンディングになった用事はありますが、
もう諦めて出発することにしました。
とにかく、ボイラーの安心感と言ったらありません。
戻って来たときに水浸しの状態で、長旅のあとにいきなり
掃除、という状況だけは避けたかった!
想像してみてください、ヘロヘロなコンディションで
重い荷物の置き場にも困り、モップと雑巾とバケツを持って
掃除する姿!絶対にいやだ。

震災後、実は帰国は初めてです。
風評被害もときどきあって、
「日本から戻って来たら除染しないと会わないよ」
とか言われたことも。
もちろん、冗談ですが、結構冗談きつい。
そんな風評被害には負けません!

***
さてさて、先日のサルデーニャで、
ガーデングッズというか、家庭菜園グッズというか、
名前勝手に付けていいのか分かりませんが、
とにかくそういうのを見つけたのでご紹介します。



 まずは全体像から。
これ、全部サルデーニャの特産で
できています。羊の毛を使った「花瓶」?
小さは小屋はコルク素材。これも特産。


ここにはかいわれ大根みたいなものが
植えられていました(何かはわかりません)。
奥に案山子。かわいい♪ これも羊の毛!




これは、拡大図。上の写真の拡大。
ポッケにサボテンが埋まってます。
水分を保つのに、羊の毛がとてもいいらしい。





いろいろ考えますよね。アイデアと機能性を兼ねたもの。
こういうものが今の時代には合っているのかなあ、と。
上記のように、サルデーニャはコルクが有名で
コルク製のビン(というかビンのカバー)とか
コルク製の灰皿(というか灰皿のカバー)とか
コルク製のスブーン(というかスプーンカバー)とか
要はコルクでなんでも巻いちゃう、というお土産がたくさん。
ひとつも購入しませんでしたが(時間ないわ、お金ないわ、で)。

もうひとつ、有名なのは
カラスミ。よく、「イカスミ」と混同してしまう人が居るんですが
カラスミです。
あと、ブルーベリー(商品)。
ブルーベリーのリキュールはとっても有名です。
しつこいようですが、何一つ購入していません。
カラスミ、大好きなので購入したかったけど、高いんですよね。


あと、日本人にとってゴルフとは、ごくふつーのスポーツですが
イタリア人にとってはまだまだ「遠いスポーツ」。
が、サルデーニャはイタリアの中でもゴルフ場やゴルフ人口が
多いということ(人口はもしかすると海外からかも)。
たとえば:



打ちっぱなし


ゴルフコース







うーん、青い空、海と山に囲まれたグリーン。
なんともこんな素晴らしい環境でゴルフできたらスコアも
すこぶる良くなりそう!

かくいう私はゴルフを嗜みませんが...
自慢じゃありません、コース出たことありません。
想像で書きました、スミマセン...

***
日本でのリフレッシュを楽しみに、
これまで頑張ってきました。
暑さとか、関係ありません。
ここ最近、こちらは非常に過ごしやすく、
涼しい日々が続いていましたが、
いいじゃないか、暑いニッポン。
冷房で結構、ビール枝豆冷や奴
大好きな仲間たちとこれらがあれば大満足
(どんだけオヤジになったんかな) 。

***

大切なのは、どこで生活するか、ではなく、
誰と生活するか。
これ、私の長年の持論。
じゃ、私、イタリアで何やってんだ?
その答えは...

いずれ、



また。

では、皆様、日本でお会いしましょう!!

2011年7月22日金曜日

イタリアの家、工事がなかなか進みません。

ものすごく遅ればせながら、なでしこJAPANの優勝に
感激している私です。
画像がまったく見れていなかったのですが、友人が
素敵なダイジェストを紹介してくれて、ウルウル来ました、
すごいなあ、頑張ったなあ...

さて、アパート上階での工事は依然として続いています。
騒音で電話もかけられません、大げさじゃなく。
暑さがだいぶ和らいだので、まだマシです、これで
蒸し風呂状態だったら発狂してます。

そして、2週間近く前から壊れていたボイラーが、
昨日ようやく直りました!!
出張中も気になって仕方なかった私は一日に何度も
工事会社に連絡をし...
幸い、お湯は出ていたんです、でも、水漏れがひどくて
全然わからない配線がたくさんあり、
一歩間違ったら火災。一度見に来てくれた工事のお兄さんも
「ああ、連絡くれてよかったよー、危険だったね」だって。
でもそのお兄さんは直してくれませんでした、部品が足りない。
それから部品の発注→納品→工事、に1週間以上。
ボイラーの下に棚があって、そこに工具や掃除道具をたくさん
置いていたので、それらをすべて寝室に移動させ、新聞と雑巾と
バケツを置いて、水漏れ対処。この水がまた、悪臭なんです..

 さて、昨日工事の様子をちょっとだけ撮影させて
いただきました。
上のステンレス部分も開けてお掃除。

メンテも兼ねての修理工事で、何年ぶりかに
掃除をしたのです。き、き、汚い...
何が汚いって、スモッグです。
家は大通りに面しているので
排気ガスがすごいのですが
それがこびりついてました、
洗剤でもなかなか落ちない。
全部きれいにする前に諦めました。



そして、何が怖かったかって。
なんだか鳩と思われる羽がたくさん付いてました、ステンレス部分。
うちは数ヶ月前まで屋根に鳩がたくさん居たので
それと思われますが、なんで中に入り込むのか。



そしてこちらが修理とメンテが終わったとき。
一番右にメーターが付いてるんですが、
これを2ヶ月に一回くらい調整しないといけません。
水圧のメーターなんですが、適正数値から
ずれることがかなりあるんです。
日本で水圧計をチェックして修正したことなんて
一度もなかったけど。



で、こちらの工事って、絶対にきれいにして帰ってくれません。
切った配線、ホコリ、なんだかわからない部品、渡した雑巾など
ぜーんぶそのままにしてっちゃう。
「捨てていいよ」、でおしまい。

これまで、シャワー工事、トイレ工事、電話工事(2回)、
そして今回のボイラー工事(2度目)すべて、です。
そのあとの掃除が面倒なんですけど...
壁に穴をあけて工事することもかなりあるので、
コンクリ壁の内部の粉塵もたくさん。

日本って素晴らしい。
日本だけなのだろうか、工事に来る前の状態に
戻してから帰ってくれるのって。
ヴィヴァ ニッポン!です。

ようやく寝室も少し片付いてきて、まっすぐに
歩けるくらいになりました。狭いので物をジャンプしながら
歩いてました、2週間くらい。
以前それで、ベッドカバーにひっかかって、
のだめカンタービレの、のだめちゃんみたいなジャンプに
なってしまって転んだことがあり(カエルとび)
未だに冬場は痛む、古傷を抱えていることもあり
慎重に飛び跳ねていました。
イタリアの床ってコンクリのことが多いので
転ぶと危険なんですよね...ワインやDVDをどれだけ
破損させてしまったことか。体温計もあったな。
水銀が飛び散って、水銀つかめなくて掃除に困ったことも。

と、いうことで。
無事に工事が終わって、昨晩のビールが格別だった私です。
では。

2011年7月19日火曜日

旅は余裕を持って.....

台風の勢力が活発なのですね、日本列島。
心配です。

今回の出張はあまりにバタバタだったので、ハプニングが続出で
精神的に疲れ果ててしまい、ダウンしそうです...
仕事上のハプニングはここでは省きますが、別のことはさわりだけ。

1ヶ月くらい前からの案件で、イタリアの島に行ってきました。
イタリア半島は長靴だけではなく、西に大きな島があります、
サルデーニャ島。
ちょうど、スペインとチュニジアに挟まれているところ。
どのくらい大きいのかと言うと
イタリアの南端、シチリア島の次に地中海で大きい島。
イタリア各地からフェリーも出ていますが
時間がかかり過ぎるため、飛行機で。
15日(土)の夜8時半に現地との調整がつき、
それから航空券手配、ホテル手配等を行ない、
翌日16日(日)に出発という、強行スケジュールでした。

16日に空港でチェックインをしたときに、私の名前がリストに無い、
と言われました。
ネットで予約し、電話でも大丈夫か確認しました、深夜に電話したので、
面倒くさそうに答えられましたが...
チェックインカウンターの奇麗なお姉さんが、
もう一度電話で確認して、と言うので
その旅行会社に連絡をしたところ、キャンセルになってるよ、
と言われました。
そんな連絡一切もらっていないし、メールもチェックしたけど
届いていません。
冷や汗タラタラでした。その場で航空券を調達することになり、
もちろん価格もネットより高く。
前日に電話で「オッケー、ノープロブレム」と言っていたイタリア人、
なんなんだ、と焦り、さらに、二重払いにならないかだけが不安...
金欠の今、こんなことでお金を無駄にしたくありません。
もちろん、戻りの航空券も勝手にキャンセル。その場で購入。
チェックインカウンターのお姉さんが奇麗で親切だったので
それだけが救い。


そして、乗り換えを経て、サルデーニャ島に到着。
古いホテルのエレベーター。
まだまだこういう建物がたくさんあります。
内側に木の、蛇腹みたいなドアがあって
外側に鉄の、格子状の頑丈なドアがあります。
2つともきちんと閉めないと出発しません。




翌日1日で、すべての行程を行なうべく、
日差しが強いのに走り回って
熱中症になるのではないか
と不安になりました。
いや〜南国。サボテンがそこら中にあり、
ヤシの木も普通に。
右は前日の夜、近くで撮ったサボテン。




こんなに青くてきれいな海が
目の前にあるのに、海水浴できず(泣)。





そして夜8時半ごろ仕事を終え、空腹で転倒しそうになったので
ホテルの目の前にあったピザ屋さんでピザと野菜のフライを購入して
ホテルで食べました。なんか、サルデーニャの食事を味わってない...
サルデーニャの名物は豚の丸焼き。本当に丸焼きするんです。
食べませんでしたけど。


初日の夕食で唯一味わった、
サルデーニャ料理。
サルデーニャの特産パスタ、
その名は「フレーゴラ」。
米粒みたいな小さなパスタに、魚介が入った
スープ状のパスタ。美味しかった!



「フレーゴラ」って聞いて、ちょっと笑いました。
イチゴのことを「フラーゴラ」と言います、イタリア語。


バタバタなのは最後まで。
今朝は5時半にホテルを出発、タクシーを予約しましたが、
領収書くださいって言っても出してくれない、「もう無い」とか。
よくあるんです、忘れた、とか無い、とか。
とにかく、何でもいいからちょうだい!と言って
紙切れに走り書きしてくれた...

そして帰りのチェックインのときに、手荷物の重さは8キロまで、と言われ、
いろんな物を捨てようとしていたときに、ふと、「受託手荷物にすれば
重量オーバーでもいいんじゃないの?」と聞くと、「そうだよ」と言われ。
最初から「預ける?」って聞いてくれたらいいのにな〜。
イケメンだったお兄ちゃんを横目に、出した荷物を適当に戻し。
中国人から10ユーロで買った、ガタガタのスーツケースだったので
鍵も壊れてるし、どうしよう、と思ったけど、別に割れ物とか入ってないし
いっか、と預けました。

帰りの飛行機では、隣の東南アジア人カップルが、離陸から着陸まで
携帯電話の電源をつけっぱなし。携帯電話で音楽を聴いていたので
分かったのですが、客室乗務員は気付かず。私はちょっと怖かったです。
でもそういうときに注意できない、私も小心者。
普通、みなさん注意とかするんでしょうか...

預けた荷物が一番に出て来て、ラッキー♪と思ったら、隣に居た
モーガンフリーマン似のアメリカ人から
「それ、ほんとにキミの荷物!?」
って聞かれて、焦りました、「YES it is, I'm sure!!」なんて答えながら、
一応ちょっと開けてみて確認してみたり。どんだけ小心者なの。
「ジョークだよ」とか言われましたケド。なんであんなジョーク!?

旅というのはきちんと計画していかないと色々困りますね。
余裕を持って。

長くなりました。
では。

2011年7月14日木曜日

イタリア子供事情 〜学校編〜

毎日暑いですね。
日本のほうが、イタリアのほうが、と暑さくらべのように
なっていますが、どちらも暑い。
私はここ数年、扇風機をつけたまま寝る、ということを
していませんでしたが、ここ数日はつけっぱなしです。
この暑さを凌ぐために、続々とのある方向に向かうイタリア人。
4月でも10月でも、暑ければ海、という感覚は
人間の本能をそのままに生きているような、自然な感じがします。

***
さて、今日はイタリア学校制度のはなし。
ちょっとだけです。
義務教育は日本と同様、小学校と中学校。
小学校5年、中学校3年の合計8年です。
高校は、いくつも種類があって、日本で言う普通校のような
高校は通常5年(留年もよくあります)。
3年で済む高等専門学校もありますし、4年というのもあります。

小学校は入学年齢が6歳。
ただ、5歳でも保護者の希望があれば入学可能です。
どっちでもいいってことですね。
このくらいの年齢だと、まだまだカラダの大きさも発達も
1年の差というのは大きいと思います。
親の考え次第ですが6歳が大半だそうです。

おっと。西洋式(?)なので、9月入学、6月終了です。
夏休み、ながっ。

プライバシーの関係で写真は載せられないのですが、
小学生、みんなスモック着てます。日本では幼稚園で着るような
あんな感じのスモックですね。

あとは高校卒業について。
高校卒業時に、国の試験を受けないと卒業認定されません。
国の試験を受ける資格があるかどうか、というのを
まず学校が判断します(この時点で落第した人は、試験を
受けられないのですぐに夏休み♪)。
落第したらもう1年です。

センター試験のように毎年、この試験の様子や
受験者数などが発表されます。
大変そうです。

ということで、基本的に6−3−3の日本と違い、
5−3−?で、社会に出る年齢が著しく異なる。
しかも、大学は以前少し書きましたが、卒業に時間がかかる。
従って、22歳で大学卒業して社会に出ました、
なんて言うと、「それってほんとの学士なわけ?」と
疑われたりしたことも。
大学卒業の場合、25歳くらいだと早いほう。
私の周りには30歳以上の人もたくさん居ます。

ちなみに、大学卒業すると、一応(ほんとに、いちおう、です)
肩書きに「Dottore/Dottoressa」(ドットーレ[男性]/ドットレッサ[女性])
と付きます。
おっと。ドットーレ(ドットレッサ)って、医師のことも指すし
会計や弁護など「」が付く職業もドットーレ(ドットレッサ)です。
(消防とか歯科衛生とか、どうなんだろう)
だから、いちおう、と書きました。
私ごとき、学程度でドットーレ(ドットレッサ)と呼ばれてしまっては、
恐縮至極です。呼ばれないですけどね。
請求書の宛先に付いてるのしか、見たことない。

話はそれました。最後に、
小中高で私が昔から声を大にしているのは、日本の「掃除制度」が
素晴らしいということ。
こちらの学校ではそんな制度はありません(イタリアのみならず、
西洋で掃除制度がある国を私は知りません、もしあったらすみません)。

掃除をすることによって、公共の場所はきれいに使う、という
意識が自然に生まれる。
98年ワールドカップフランス大会での日本人サポーターの
掃除シーンは、イタリア人をもびっくりさせていました
(なにやってんの?という意味もあるらしい)。

どちらの教育がいいとは私には決して言えませんし、
きっと結論も出ませんが、掃除制度だけは、いいものだと
思っています。
***



子供のころからみんなが遊ぶサッカーゲーム。






私はあまりにヘタなので、いつもは見ています。
強くひけないんですよね、どうやったらいいんだろう?
男子はもとより、女子も男子顔負けに強い人、
たくさん居ます。大人から子供まで。
これもひとつのイタリア文化、かな。

 では。

2011年7月11日月曜日

イタリア子供事情 〜産まれたら、編〜

日本も梅雨明け、節電で非常に暑いという声が
各地から届いています。
こちらもアフリカ大陸からの熱波で非常に暑いです。
日本と違うのは、日差しが痛いこと。
夏場は雨戸を閉め切って、日差しを入れないようにすることが
多いです。うちの工事もその意味ではいいのかも。
未だに毎朝8時から轟音です。

さて、今日もお子様のはなし。
学校制度について書こうと思いましたが、また今度。
今日は出産後編。
まず、子供が産まれたら、玄関に水色かピンクのリボンをつけます。
アパートの入り口、個人の玄関ではありません。




赤ちゃんが産まれたらリボン



こんな感じ。
女の子ならピンクですね。
知らない人の玄関にあったりぼんを勝手に撮影してしまったので
書かれていた名前とか、リタッチしています(すみません勝手に撮って)。
共同玄関なので、どこの家に産まれたのか、
知らない人には分かりません。

ときどき、バールやピザ屋さんで
「え?こんな小さい子外に出しちゃっていいの?」というくらい
生まれたての赤ちゃんを見かけることがあります。
意外にどんどん外に出して行くんですね、イタリア。

そして、何ヶ月や何歳までに、というのは決まっていませんが
「洗礼」を受けることになります、カトリックの。
洗礼式には親しい人間が集まり、お祝いをします。
正装しないといけない、と思い、一度だけ着物で出席したら
目立ってしまって申し訳ないことをしたことがありました。
日本だと正装になりますが、仮装みたいになってしまい。

洗礼のあとも数回、成人になるまでカトリックの儀式を
受けないと、基本的に教会で結婚式をすることができません。
そして、カトリックの教会で結婚式を挙げていないと
基本的に子供に洗礼を受けさせることができません。

基本的に、としつこいように書いているのは、例外も
たまにある、ということです(教会や神父による)。

そして、家族や親族のつながりが強いイタリアは
7親等くらいでもお祝いに駆けつけたりします。
○○に子供が産まれた、早くお祝いにいかないといけない、
○○が洗礼式をする、お祝いに出席しないといけない、
○○が・・・


***
小さいお子さんがいらっしゃる方にとって、気にかかるのが
外出先でのおむつ替え。友人でも「イタリアはトイレが...」と
おむつ替えを心配している人が居ます。
イタリアのトイレ事情は書くと長くなるので書きませんが
おむつ替えシートがある日本は天国です。
先日は、だっこしたまま、片手でおむつを替え、
手洗い場でおしりを洗ってあげている友人を見ました。
大変だわ、これ。

イタリアに子供連れでいらっしゃる方、すぐにおむつ替えが
できるように、便利な場所にホテルを予約されることを
お勧めします(上記の友人もそうしています)。

今日はなんだかまとまりがなくなってきましたが
ひとまず、産まれたら編、でした。

では。

2011年7月8日金曜日

イタリア子供事情 〜離乳食編〜

梅雨明けですね。
昨日の七夕、子供たちの願いは届いたでしょうか。
あの、笹の葉から取り外した短冊、どうしてたっけな...

さて、今日はお子様の話。
〜事情とか題名書いていますが、独断です。

少し前に、チーズの項目で離乳食にパルメジャーノ
使うということを書きました。生後6ヶ月くらいから
摂取します、脂肪分が比較的少なく、
カルシウムが豊富。パルメザンチーズ、ですね。

どうやって食べる?

すって、粉チーズとして。
パスタの上はもちろん、温野菜の上とか。
塩を使わない代わりにチーズ!

親によって多少の違いはあれど、離乳食は野菜をすりつぶしたものから
パスタまで。野菜はどこの国でも共通だと思いますが
パスタはどうなんでしょう、やっぱりイタリアだからか。

パスタと言っても、イタリアには数百種類もあるので
(数えたこと無いですが、多分)、
小さい子供には「ショートパスタ」ですね。
ペンネとか、マカロニとか、そういう感じ。
風味はベース(トマト)と白ベース(トマトなし)。

これは昨日、1歳半の子が食べていたパスタ。

ほうれんそうとうさぎのお肉のパスタ


軽く大人一人前ありました。この子はとても(縦に)大きかったので
全部ペロリと食べていました。

生後6ヶ月くらいからパスタをあげはじめたそうです。

そうそう、こちらは母乳をあげる期間も日本に比べて短い。
これは以前から気になっていましたが、平均は3〜6ヶ月
くらいでしょうか。間違ってるかも。あくまで私の周りの
データです。

本当の離乳食のときから、もうオリーブオイル
パルメジャーノを混ぜて食べさせています。
骨格違ってきますよね、アジア人とは。

ちなみに、イタリア語では離乳食のことを
「パッパ」と言います。
日本語では「マンマ」だよ〜と言うと、みんな笑います
(イタリア語では母親のことをマンマと呼びます)。
そのあと必ず「じゃあ母親のことはなんて呼ぶの?」
という質問が返ってきます。

小さい子にはものすごく優しい目を向けてくれるのが
イタリア。小さいお子さんがいる方、こちらにいらしたら
多分びっくりすると思います、いい意味で。
大人がたくさん接近してきます、果物くれたり、
ベビーカーで寝ているところを覗かれたり、
買い物で割引してくれたり、おまけをくれたり。
水戸黄門のご印籠並み。

でも、天使みたいな子供たち見ていると、
そうなっちゃうの、分かりますよね。
トーマス機関車似のわたしは、洋の東西を問わず
子供が寄って来てくれるので、トーマス似で良かった...と
いつも思います。

子供の食事編でした。
では。

2011年7月7日木曜日

日出ずる国

東日本大震災から約4ヶ月。
海外に住む日本人も、皆それぞれに胸を痛めています。
当初は常にトップニュースだった地震、津波、原発のニュースも
今ではまったく報道されなくなっています。
「フクシマ」という名称だけが残ってしまった、
かつてのチェルノブイリのように。

一時の対応ではなく、長期的な支援が必要であり、時間とともに
ニーズは変化していくので、それに見合った支援が必至、と
日本からメールをくれた阪神淡路大震災の被災者家族。
彼らの言葉には重みがありました。

今日は七夕。
天への願いをこめるかのように
イタリアでも各地で日本の文化交流団体が、この大震災を
忘れないよう、チャリティー企画をしています。
私たちにできることは限られていますが
細くても、長く続けていくこと。

***
私が個人的に大好きなイタリア語の単語に
Sol levante(ソル レヴァンテ)」=「日出ずる国」
というのがあります。
イタリアでは同じ単語を繰り返し使わない傾向があることから、
日本を意味するときに「Giappone(ジャッポーネ)」の他に
上記のように書くことがよくあります。

日出ずる国の復旧、復興を願って、短冊に思いをつづりたいと
私も今日はチャリティーに出かけます。





「太陽」という名前がついていたバールで
出会ったカプチーノ

2011年7月4日月曜日

イタリアでの大学

比較的長いことイタリアに住んでいて、
比較的学生の友だちが多い私ですが、
イタリアの大学制度についてはあまり詳しくありません。
学費のことを先日知ったので、ご説明してみたいと思います。

イタリアの大学は日本のそれとやや異なります。
入試はある学部もありますが、無い学部もあります
(ある学部というのは主に医学部や薬学部など)。
勉強したい人への門戸は広い、というところでしょう。
進学率は日本以上、ただし、米国と同様、
卒業するのは楽ではありません。

大学入学≠学位取得
卒業できる=学位を取得できる

大学内での試験の方法も日本とはまったく異なります。
そして、卒業する日(学位を取得する日)も人によります。

数年前から「プチ学位」という制度ができ、3年ほどで
「プチ学位」を取れます(通称ミニ ラウレア)。
ただし、ほとんどの人がその後の専門課程に進むようです。

さて、学費ですが、人によって異なるらしいです。
親、もしくは自活している人はその人の 収入による。
奨学金制度はまた別です。
収入証明を出し、それによって学費が決まるというのは
なかなか合理的ですね。
ただもちろん、収入をごまかす人も居るようです。
特に外国人は、外国での収入をきちんと調査できないことから
低い所得を申告し、学生アパートに無料で入る権利をもらえる、
ということも近年問題になっているようです。

ここ数年、日本の文科省にあたるお役所の大臣が、バサバサと
改革をしているので、大学の学費や研究費もなかなか厳しく
なりそうです、一時は学生のストが多発していました。

イタリアでもかつては「大学卒業」=「いい仕事につける」
という流れにあったそうですが、今、若者の多くが
進学するために、それももはや「神話」となりつつあり。

どこの国も、制度は異なれど、同じような問題を
抱えていますね。

イタリアの大学へ進学を希望されている人、
がんばってくださいね。

最後に、大学とは1ミリも関係ありませんが、
昨日食べたカキをご紹介。
カキ屋さんで、カキを購入して食べます、
1個3ユーロ(ちょっと前まで2ユーロ)。
この時期、生ガキを食することができると思わなかったので
カキ好きの私としては大感激。

3人だったので一人2個







 近くの海で撮った写真も一緒に載せます。










夏だなあ...
では。

2011年7月2日土曜日

小さな村めぐり 追記

モンタルチーノでテイスティングしたワインのお店に
許可をいただいたので、少しご紹介します。

ワインテイスティングは有料なのですが、
試飲したワインを購入すれば、その分は無料になる、
というシステム。テイスティング料金が9ユーロと
高いワインもありますが、今回のお客様は当然それも
ご購入されていたので無料。
カードを差し込んで、希望のワインのボタンを押すと
グラスに注がれます、最新システム。

http://www.enotecadipiazza.com/index.php?option=com_content&view=article&id=26&Itemid=22&lang=en

しかも、素晴らしいことに、指定ワイン(多数あります)を
購入すると、12本で日本までの送料が20ユーロと
破格!(通常は140ユーロ)

英語とイタリア語のサイトですが、ご興味ある方は
是非ご覧くださいませ!

では!

小さな村めぐり


ここのところ、トスカーナの郊外に行きたい、という方が
多くなっていて、昨日もお客様とご一緒してきました。
ワインとチーズが大好き、というこのお客様と
ワインテイスティング&小さな村めぐり。
相当な数のワインもご購入(すべて高級ワイン!)。
 

モンタルチーノという、ワインとオリーブオイルが
有名な場所。「ブルネッロ ディ モンタルチーノ」
はとても美味しい赤ワインです。







お客様の10分の1くらいの価格のワインを、私も購入。
いつ開けようかな..

モンタルチーノからピエンツァへ移動、お勧めの絶景レストランにて
昼食を取ってから、モンテプルチャーノへ移動。
3カ所の小さな村めぐり。
トスカーナ州にはまだまだこんなに田園風景がたくさんあるんですね〜

午前中はSPF50を活躍させるくらいの日差しでしたが
午後はちょっと小雨が。
曇り空のモンテプルチャーノ 

イタリア中部のご紹介でした。
来週か再来週はイタリア南部のプーリア州(イタリア地図のかかと部分)から
小さな村のお届けをしたいと思います(予定)。

では。

2011年6月30日木曜日

気持ちの良い買い物!

私のことではありません。

現在いらしているお客様(私の中ではお友達)の
買い物っぷり!
今回のイタリア旅行はゆったり&観光バカンスで、
最初の4日間は高級リゾート地の最高級ホテルでのんびり過ごされ、
残りの3日間は買い物&観光。

昨日と本日、お客様の買い物にお付き合いしましたが、
なんと気持ちがいいのか!気に入ったら即決、その場で
さらっと購入、気に入ったものは値段も見ずに購入。
リゾート地のレストランでも、「おすすめは○○です」と
言われたら、値段も聞かずに注文(結果、一皿1万5千円也!)。

昨日はタクシーにぼったくられたのに、怒りもせずに
「景色が奇麗だったね」の一言。
ああ、なんて心が広いのでしょう。
私は一人でプリプリ怒ってたのに(恥ずかしい)。

某高級リネン店で、パジャマを購入したいと、店に入りました。
1枚約5万円。
え??
パジャマ?
どうしよう、千円のパジャマしか着たこと無い 私には

この高級パジャマに袖を通している自分の姿を想像することができない
=「どうでしょう?」という感想を求められても
「素晴らしい素材と手触りですね」みたいなつまんない回答しかできません。

この気持ちよさ、かっこいいなあと思います。
いつか私も、少しはいいパジャマを着られますように。

では。

2011年6月27日月曜日

キャンプに行ってきました

土日でキャンプへ行ってきました、キャンプというより
キャンプ場。日本では河川で気軽にキャンプができますが、
イタリアではキャンプ場へ行くのが普通のようです。
学生のころ、川で友だちとキャンプしたのを思い出しました、
楽しかったなあ、あのころ!

逆光で全然よく見えませんが、キャンプ場の雰囲気。
  
手前にテント、後ろがキャンピングカー

私が寝たのはテント。キャンピングカーは長期滞在者でしょうか?






シャワーやトイレがある    


一応、シャワー、トイレ、洗面台などはすべて整っています(まあ、あまりきれいではないですが)。





私は寝袋を持っていなかったので、ヨガマットとフリース生地の
毛布を持参したけど、あまりに寒くて超寝不足。

キャンプと言っても、1泊なので、定番のカレーを作る、などと
いうことはなくて、近くのレストランで夕食済ませましたが
あまりに美味しくない上に、午後10時前にレストランに入ったのに
食事が出て来たのが午後11時45分くらいで、もう半分目が閉じかけて
いたのを無理矢理胃の中に入れた、という感じでした。

キャンプがメインではなく、海に行くのがメインだったので、
土曜半日と日曜半日、海へ行きました。
今回は、黒くならないように!!とSPF50の日焼け止めを購入。
効いた!いつもみたいに黒くなっていません!

2日目は、岩場に行ったのですが、ウニを発見!
取って食べたかった。。。またまた学生時代に、海でウニを発見して
小さいのを5、6人で舐めたのを思い出しました。

岩場に入って5分、早速貝殻で足を切ってしまい、
気付かないで水から上がって、日焼け止めを塗っていたら
岩場が血だらけになっていました。相当な出血量と見た、
塩水で洗って、痛い足を見つめながら、日差しと痛みに
耐えていたので、2日目は全然泳げませんでした。
でも、上から見たらきれいだったここの海。
エメラルド色してる!

寝不足と、炎天下での暑さと、空腹と痛みとで、早く帰りたかったけど
主催者は私ではないので、言い出せず...
結局夕食を食べて、ヘロヘロになって帰ってきました。

今回のメンバーは、
・友だちカップル(ずっと二人で一緒にイチャイチャしてた)
・友だち元カップル(でも男性が女性との復縁を求めて、
8割ぐらいイチャイチャしてた)
・知らないカップル(さわやかカップルで イチャイチャもさわやか)
・知らないなんとなくカップル(カップルなのか、微妙に聞けなかった)

プラス、女子一人(彼が居るのか不明)と私。
たいていいつも、奇数を作る私(出かける時はいつもカップルと)ですが
今回は奇数にならず、偶数でした(救われた〜)。
知らないカップルと友だちになれたので、よかったです。

こういう、「休みを取るぞ」と思ったときに限って
仕事の電話が...ひとつはクレーム、ひとつはリサーチ。
昨晩と今日の午前中で3割くらい片付けた、かな。
あと未だ少し、がんばります♪

では。