2011年7月28日木曜日

日本で感じられること 

冷や奴と枝豆に舌鼓の毎日です。
朝食は普段の私の夕食よりも豪華。
毎回日本で太るわけです。

さて、私に取ってはようやく、皆さんにとっては
今さら、だと思うのですが
震災の影響、というのをこの目で少しだけ、見ることができました。
とてもじゃないけど直後はこんなものではなかったはずですが
あのときは、日本人として、肌で感じられてないことで
頭では理解できていても、カラダで理解できていないことが
なんとも苦しかった、だから、ようやく、ほんのわずか、です。

帰国して翌日は3本のJRに乗車しましたが
弱冷房かと思って上着を持たずに行ったら寒くてびっくり
しました。途中でトイレに行きたくなって下車したほど。
翌日は私鉄と地下鉄に乗りましたが、ここは冷房弱め。
ちょうどよかったような気がします(体感温度によりますね)。

駅が暗い、街が暗い、というのを、実感できました。
駅、これから開けるの?早朝?という感じなんですね。
切符売場もトイレの温風も、コーヒーショップの明かりも。
一部トイレの温風は、落水で転倒事故があり、再開、
という張り紙がありました。

こんなこと、今となっては当たり前の皆さんにとっては
何書いてんの、という具合かもしれないのですが
あの駅の暗さ、衝撃でした。あの位でいいと思いますが
それまで慣れていた明るさって、相当だったんだ、と
改めて気付きました。消費し過ぎだったんですね。

街灯も節電だから運転が怖い、と聞きました。
ヨーロッパはたいてい高速道路も街灯無し、それに関しては
慣れるのではないかな、と思います。

皆さんはもう、これが普通の生活になっているんですね。

あと、スーパーでの○○産、という表示が
常にわかるように陳列されていました、これ、以前は
○○産の美味しい△△ を目当てに、つまり、ポジティブな
買い物をするための表示だったんですよね。
今は○○を避けたい、というネガティブな見方に
なってしまっているんですね。


でも、イタリアのある大都市、日本の東京よりも
放射線の量が多いらしいです(国営ニュースの情報)。
だからなんだって言うことではないんですが...

そしてここ数週間、イタリアでも地震活動、というような
ニュースを何度か聞きました。

ローマ近郊でM3.8の地震。被害ゼロ。
イタリア北部で地震活動活発化。経過観測。

など。まあ、私はまったく心配していません。
規模が違います。

3月11日以降のイタリアにおける報道は
時系列にだいたいこうです:

1)各放送局で、数日間すべてトップニュース扱い:地震
2)各放送局で、トップニュース:原発
3)原発研究者や知識者などの討論番組で
原発反対/賛成の意見討論←国民投票を意識
4)政府がなんとかして国民投票を回避しようと躍起。
完全に実施されると決まったのは、投票日の2、3週間前。
5)6月12日、13日 国民投票 投票者過半数越え:否決
6)首相より「さらば、原発」コメント。


また、3月11日以降の、イタリア人の個人的な見解は
こんな感じ(私の知る範囲)。

1)今回の大震災がイタリアで起こったら、被害は
日本よりも相当大きかったはず、と。
2)その後の復旧の早さや日本の秩序に賞賛の声
3)原発の心配
4)日本経済の心配
5)原発の心配

海外からの日本への観光客が激減する中、
「関係ない、報道信じない、日本行きたい」と
言ってくれているイタリア人が何人か居ました。
有り難い、嬉しい。

日本、大丈夫だよ、元通りだよ、と
早く言える日がきますよう。

もうすぐ日本!と思わずパシャリ

2011年7月23日土曜日

嗚呼、お待たせ、ニッポン!(もとい、いざ、ニッポン!)

久しぶりに!
日本へ!

そういうことで、ボイラーの修理も、出張も、いろんな用事も
出発前にすべて終わらせたかった次第でありました。

ひとつだけ、いや、ひとつじゃないか、でも、出来なかったこと。
クリーニングの引き取り。
7月6日に仕上がり、というので取りに行ったら
まだなの、来週
と言われ、その来週とやらに行ったら
まだなの
と言われ、もう無駄足は踏みたくないと、できてるか電話をしたら、
まだなの
と言われ。
もう、引き取り9月にするよ!!
と言い放ち。

日本って、クリーニング安いし早いし、素晴らしいです。

まだまだペンディングになった用事はありますが、
もう諦めて出発することにしました。
とにかく、ボイラーの安心感と言ったらありません。
戻って来たときに水浸しの状態で、長旅のあとにいきなり
掃除、という状況だけは避けたかった!
想像してみてください、ヘロヘロなコンディションで
重い荷物の置き場にも困り、モップと雑巾とバケツを持って
掃除する姿!絶対にいやだ。

震災後、実は帰国は初めてです。
風評被害もときどきあって、
「日本から戻って来たら除染しないと会わないよ」
とか言われたことも。
もちろん、冗談ですが、結構冗談きつい。
そんな風評被害には負けません!

***
さてさて、先日のサルデーニャで、
ガーデングッズというか、家庭菜園グッズというか、
名前勝手に付けていいのか分かりませんが、
とにかくそういうのを見つけたのでご紹介します。



 まずは全体像から。
これ、全部サルデーニャの特産で
できています。羊の毛を使った「花瓶」?
小さは小屋はコルク素材。これも特産。


ここにはかいわれ大根みたいなものが
植えられていました(何かはわかりません)。
奥に案山子。かわいい♪ これも羊の毛!




これは、拡大図。上の写真の拡大。
ポッケにサボテンが埋まってます。
水分を保つのに、羊の毛がとてもいいらしい。





いろいろ考えますよね。アイデアと機能性を兼ねたもの。
こういうものが今の時代には合っているのかなあ、と。
上記のように、サルデーニャはコルクが有名で
コルク製のビン(というかビンのカバー)とか
コルク製の灰皿(というか灰皿のカバー)とか
コルク製のスブーン(というかスプーンカバー)とか
要はコルクでなんでも巻いちゃう、というお土産がたくさん。
ひとつも購入しませんでしたが(時間ないわ、お金ないわ、で)。

もうひとつ、有名なのは
カラスミ。よく、「イカスミ」と混同してしまう人が居るんですが
カラスミです。
あと、ブルーベリー(商品)。
ブルーベリーのリキュールはとっても有名です。
しつこいようですが、何一つ購入していません。
カラスミ、大好きなので購入したかったけど、高いんですよね。


あと、日本人にとってゴルフとは、ごくふつーのスポーツですが
イタリア人にとってはまだまだ「遠いスポーツ」。
が、サルデーニャはイタリアの中でもゴルフ場やゴルフ人口が
多いということ(人口はもしかすると海外からかも)。
たとえば:



打ちっぱなし


ゴルフコース







うーん、青い空、海と山に囲まれたグリーン。
なんともこんな素晴らしい環境でゴルフできたらスコアも
すこぶる良くなりそう!

かくいう私はゴルフを嗜みませんが...
自慢じゃありません、コース出たことありません。
想像で書きました、スミマセン...

***
日本でのリフレッシュを楽しみに、
これまで頑張ってきました。
暑さとか、関係ありません。
ここ最近、こちらは非常に過ごしやすく、
涼しい日々が続いていましたが、
いいじゃないか、暑いニッポン。
冷房で結構、ビール枝豆冷や奴
大好きな仲間たちとこれらがあれば大満足
(どんだけオヤジになったんかな) 。

***

大切なのは、どこで生活するか、ではなく、
誰と生活するか。
これ、私の長年の持論。
じゃ、私、イタリアで何やってんだ?
その答えは...

いずれ、



また。

では、皆様、日本でお会いしましょう!!

2011年7月22日金曜日

イタリアの家、工事がなかなか進みません。

ものすごく遅ればせながら、なでしこJAPANの優勝に
感激している私です。
画像がまったく見れていなかったのですが、友人が
素敵なダイジェストを紹介してくれて、ウルウル来ました、
すごいなあ、頑張ったなあ...

さて、アパート上階での工事は依然として続いています。
騒音で電話もかけられません、大げさじゃなく。
暑さがだいぶ和らいだので、まだマシです、これで
蒸し風呂状態だったら発狂してます。

そして、2週間近く前から壊れていたボイラーが、
昨日ようやく直りました!!
出張中も気になって仕方なかった私は一日に何度も
工事会社に連絡をし...
幸い、お湯は出ていたんです、でも、水漏れがひどくて
全然わからない配線がたくさんあり、
一歩間違ったら火災。一度見に来てくれた工事のお兄さんも
「ああ、連絡くれてよかったよー、危険だったね」だって。
でもそのお兄さんは直してくれませんでした、部品が足りない。
それから部品の発注→納品→工事、に1週間以上。
ボイラーの下に棚があって、そこに工具や掃除道具をたくさん
置いていたので、それらをすべて寝室に移動させ、新聞と雑巾と
バケツを置いて、水漏れ対処。この水がまた、悪臭なんです..

 さて、昨日工事の様子をちょっとだけ撮影させて
いただきました。
上のステンレス部分も開けてお掃除。

メンテも兼ねての修理工事で、何年ぶりかに
掃除をしたのです。き、き、汚い...
何が汚いって、スモッグです。
家は大通りに面しているので
排気ガスがすごいのですが
それがこびりついてました、
洗剤でもなかなか落ちない。
全部きれいにする前に諦めました。



そして、何が怖かったかって。
なんだか鳩と思われる羽がたくさん付いてました、ステンレス部分。
うちは数ヶ月前まで屋根に鳩がたくさん居たので
それと思われますが、なんで中に入り込むのか。



そしてこちらが修理とメンテが終わったとき。
一番右にメーターが付いてるんですが、
これを2ヶ月に一回くらい調整しないといけません。
水圧のメーターなんですが、適正数値から
ずれることがかなりあるんです。
日本で水圧計をチェックして修正したことなんて
一度もなかったけど。



で、こちらの工事って、絶対にきれいにして帰ってくれません。
切った配線、ホコリ、なんだかわからない部品、渡した雑巾など
ぜーんぶそのままにしてっちゃう。
「捨てていいよ」、でおしまい。

これまで、シャワー工事、トイレ工事、電話工事(2回)、
そして今回のボイラー工事(2度目)すべて、です。
そのあとの掃除が面倒なんですけど...
壁に穴をあけて工事することもかなりあるので、
コンクリ壁の内部の粉塵もたくさん。

日本って素晴らしい。
日本だけなのだろうか、工事に来る前の状態に
戻してから帰ってくれるのって。
ヴィヴァ ニッポン!です。

ようやく寝室も少し片付いてきて、まっすぐに
歩けるくらいになりました。狭いので物をジャンプしながら
歩いてました、2週間くらい。
以前それで、ベッドカバーにひっかかって、
のだめカンタービレの、のだめちゃんみたいなジャンプに
なってしまって転んだことがあり(カエルとび)
未だに冬場は痛む、古傷を抱えていることもあり
慎重に飛び跳ねていました。
イタリアの床ってコンクリのことが多いので
転ぶと危険なんですよね...ワインやDVDをどれだけ
破損させてしまったことか。体温計もあったな。
水銀が飛び散って、水銀つかめなくて掃除に困ったことも。

と、いうことで。
無事に工事が終わって、昨晩のビールが格別だった私です。
では。

2011年7月19日火曜日

旅は余裕を持って.....

台風の勢力が活発なのですね、日本列島。
心配です。

今回の出張はあまりにバタバタだったので、ハプニングが続出で
精神的に疲れ果ててしまい、ダウンしそうです...
仕事上のハプニングはここでは省きますが、別のことはさわりだけ。

1ヶ月くらい前からの案件で、イタリアの島に行ってきました。
イタリア半島は長靴だけではなく、西に大きな島があります、
サルデーニャ島。
ちょうど、スペインとチュニジアに挟まれているところ。
どのくらい大きいのかと言うと
イタリアの南端、シチリア島の次に地中海で大きい島。
イタリア各地からフェリーも出ていますが
時間がかかり過ぎるため、飛行機で。
15日(土)の夜8時半に現地との調整がつき、
それから航空券手配、ホテル手配等を行ない、
翌日16日(日)に出発という、強行スケジュールでした。

16日に空港でチェックインをしたときに、私の名前がリストに無い、
と言われました。
ネットで予約し、電話でも大丈夫か確認しました、深夜に電話したので、
面倒くさそうに答えられましたが...
チェックインカウンターの奇麗なお姉さんが、
もう一度電話で確認して、と言うので
その旅行会社に連絡をしたところ、キャンセルになってるよ、
と言われました。
そんな連絡一切もらっていないし、メールもチェックしたけど
届いていません。
冷や汗タラタラでした。その場で航空券を調達することになり、
もちろん価格もネットより高く。
前日に電話で「オッケー、ノープロブレム」と言っていたイタリア人、
なんなんだ、と焦り、さらに、二重払いにならないかだけが不安...
金欠の今、こんなことでお金を無駄にしたくありません。
もちろん、戻りの航空券も勝手にキャンセル。その場で購入。
チェックインカウンターのお姉さんが奇麗で親切だったので
それだけが救い。


そして、乗り換えを経て、サルデーニャ島に到着。
古いホテルのエレベーター。
まだまだこういう建物がたくさんあります。
内側に木の、蛇腹みたいなドアがあって
外側に鉄の、格子状の頑丈なドアがあります。
2つともきちんと閉めないと出発しません。




翌日1日で、すべての行程を行なうべく、
日差しが強いのに走り回って
熱中症になるのではないか
と不安になりました。
いや〜南国。サボテンがそこら中にあり、
ヤシの木も普通に。
右は前日の夜、近くで撮ったサボテン。




こんなに青くてきれいな海が
目の前にあるのに、海水浴できず(泣)。





そして夜8時半ごろ仕事を終え、空腹で転倒しそうになったので
ホテルの目の前にあったピザ屋さんでピザと野菜のフライを購入して
ホテルで食べました。なんか、サルデーニャの食事を味わってない...
サルデーニャの名物は豚の丸焼き。本当に丸焼きするんです。
食べませんでしたけど。


初日の夕食で唯一味わった、
サルデーニャ料理。
サルデーニャの特産パスタ、
その名は「フレーゴラ」。
米粒みたいな小さなパスタに、魚介が入った
スープ状のパスタ。美味しかった!



「フレーゴラ」って聞いて、ちょっと笑いました。
イチゴのことを「フラーゴラ」と言います、イタリア語。


バタバタなのは最後まで。
今朝は5時半にホテルを出発、タクシーを予約しましたが、
領収書くださいって言っても出してくれない、「もう無い」とか。
よくあるんです、忘れた、とか無い、とか。
とにかく、何でもいいからちょうだい!と言って
紙切れに走り書きしてくれた...

そして帰りのチェックインのときに、手荷物の重さは8キロまで、と言われ、
いろんな物を捨てようとしていたときに、ふと、「受託手荷物にすれば
重量オーバーでもいいんじゃないの?」と聞くと、「そうだよ」と言われ。
最初から「預ける?」って聞いてくれたらいいのにな〜。
イケメンだったお兄ちゃんを横目に、出した荷物を適当に戻し。
中国人から10ユーロで買った、ガタガタのスーツケースだったので
鍵も壊れてるし、どうしよう、と思ったけど、別に割れ物とか入ってないし
いっか、と預けました。

帰りの飛行機では、隣の東南アジア人カップルが、離陸から着陸まで
携帯電話の電源をつけっぱなし。携帯電話で音楽を聴いていたので
分かったのですが、客室乗務員は気付かず。私はちょっと怖かったです。
でもそういうときに注意できない、私も小心者。
普通、みなさん注意とかするんでしょうか...

預けた荷物が一番に出て来て、ラッキー♪と思ったら、隣に居た
モーガンフリーマン似のアメリカ人から
「それ、ほんとにキミの荷物!?」
って聞かれて、焦りました、「YES it is, I'm sure!!」なんて答えながら、
一応ちょっと開けてみて確認してみたり。どんだけ小心者なの。
「ジョークだよ」とか言われましたケド。なんであんなジョーク!?

旅というのはきちんと計画していかないと色々困りますね。
余裕を持って。

長くなりました。
では。

2011年7月14日木曜日

イタリア子供事情 〜学校編〜

毎日暑いですね。
日本のほうが、イタリアのほうが、と暑さくらべのように
なっていますが、どちらも暑い。
私はここ数年、扇風機をつけたまま寝る、ということを
していませんでしたが、ここ数日はつけっぱなしです。
この暑さを凌ぐために、続々とのある方向に向かうイタリア人。
4月でも10月でも、暑ければ海、という感覚は
人間の本能をそのままに生きているような、自然な感じがします。

***
さて、今日はイタリア学校制度のはなし。
ちょっとだけです。
義務教育は日本と同様、小学校と中学校。
小学校5年、中学校3年の合計8年です。
高校は、いくつも種類があって、日本で言う普通校のような
高校は通常5年(留年もよくあります)。
3年で済む高等専門学校もありますし、4年というのもあります。

小学校は入学年齢が6歳。
ただ、5歳でも保護者の希望があれば入学可能です。
どっちでもいいってことですね。
このくらいの年齢だと、まだまだカラダの大きさも発達も
1年の差というのは大きいと思います。
親の考え次第ですが6歳が大半だそうです。

おっと。西洋式(?)なので、9月入学、6月終了です。
夏休み、ながっ。

プライバシーの関係で写真は載せられないのですが、
小学生、みんなスモック着てます。日本では幼稚園で着るような
あんな感じのスモックですね。

あとは高校卒業について。
高校卒業時に、国の試験を受けないと卒業認定されません。
国の試験を受ける資格があるかどうか、というのを
まず学校が判断します(この時点で落第した人は、試験を
受けられないのですぐに夏休み♪)。
落第したらもう1年です。

センター試験のように毎年、この試験の様子や
受験者数などが発表されます。
大変そうです。

ということで、基本的に6−3−3の日本と違い、
5−3−?で、社会に出る年齢が著しく異なる。
しかも、大学は以前少し書きましたが、卒業に時間がかかる。
従って、22歳で大学卒業して社会に出ました、
なんて言うと、「それってほんとの学士なわけ?」と
疑われたりしたことも。
大学卒業の場合、25歳くらいだと早いほう。
私の周りには30歳以上の人もたくさん居ます。

ちなみに、大学卒業すると、一応(ほんとに、いちおう、です)
肩書きに「Dottore/Dottoressa」(ドットーレ[男性]/ドットレッサ[女性])
と付きます。
おっと。ドットーレ(ドットレッサ)って、医師のことも指すし
会計や弁護など「」が付く職業もドットーレ(ドットレッサ)です。
(消防とか歯科衛生とか、どうなんだろう)
だから、いちおう、と書きました。
私ごとき、学程度でドットーレ(ドットレッサ)と呼ばれてしまっては、
恐縮至極です。呼ばれないですけどね。
請求書の宛先に付いてるのしか、見たことない。

話はそれました。最後に、
小中高で私が昔から声を大にしているのは、日本の「掃除制度」が
素晴らしいということ。
こちらの学校ではそんな制度はありません(イタリアのみならず、
西洋で掃除制度がある国を私は知りません、もしあったらすみません)。

掃除をすることによって、公共の場所はきれいに使う、という
意識が自然に生まれる。
98年ワールドカップフランス大会での日本人サポーターの
掃除シーンは、イタリア人をもびっくりさせていました
(なにやってんの?という意味もあるらしい)。

どちらの教育がいいとは私には決して言えませんし、
きっと結論も出ませんが、掃除制度だけは、いいものだと
思っています。
***



子供のころからみんなが遊ぶサッカーゲーム。






私はあまりにヘタなので、いつもは見ています。
強くひけないんですよね、どうやったらいいんだろう?
男子はもとより、女子も男子顔負けに強い人、
たくさん居ます。大人から子供まで。
これもひとつのイタリア文化、かな。

 では。

2011年7月11日月曜日

イタリア子供事情 〜産まれたら、編〜

日本も梅雨明け、節電で非常に暑いという声が
各地から届いています。
こちらもアフリカ大陸からの熱波で非常に暑いです。
日本と違うのは、日差しが痛いこと。
夏場は雨戸を閉め切って、日差しを入れないようにすることが
多いです。うちの工事もその意味ではいいのかも。
未だに毎朝8時から轟音です。

さて、今日もお子様のはなし。
学校制度について書こうと思いましたが、また今度。
今日は出産後編。
まず、子供が産まれたら、玄関に水色かピンクのリボンをつけます。
アパートの入り口、個人の玄関ではありません。




赤ちゃんが産まれたらリボン



こんな感じ。
女の子ならピンクですね。
知らない人の玄関にあったりぼんを勝手に撮影してしまったので
書かれていた名前とか、リタッチしています(すみません勝手に撮って)。
共同玄関なので、どこの家に産まれたのか、
知らない人には分かりません。

ときどき、バールやピザ屋さんで
「え?こんな小さい子外に出しちゃっていいの?」というくらい
生まれたての赤ちゃんを見かけることがあります。
意外にどんどん外に出して行くんですね、イタリア。

そして、何ヶ月や何歳までに、というのは決まっていませんが
「洗礼」を受けることになります、カトリックの。
洗礼式には親しい人間が集まり、お祝いをします。
正装しないといけない、と思い、一度だけ着物で出席したら
目立ってしまって申し訳ないことをしたことがありました。
日本だと正装になりますが、仮装みたいになってしまい。

洗礼のあとも数回、成人になるまでカトリックの儀式を
受けないと、基本的に教会で結婚式をすることができません。
そして、カトリックの教会で結婚式を挙げていないと
基本的に子供に洗礼を受けさせることができません。

基本的に、としつこいように書いているのは、例外も
たまにある、ということです(教会や神父による)。

そして、家族や親族のつながりが強いイタリアは
7親等くらいでもお祝いに駆けつけたりします。
○○に子供が産まれた、早くお祝いにいかないといけない、
○○が洗礼式をする、お祝いに出席しないといけない、
○○が・・・


***
小さいお子さんがいらっしゃる方にとって、気にかかるのが
外出先でのおむつ替え。友人でも「イタリアはトイレが...」と
おむつ替えを心配している人が居ます。
イタリアのトイレ事情は書くと長くなるので書きませんが
おむつ替えシートがある日本は天国です。
先日は、だっこしたまま、片手でおむつを替え、
手洗い場でおしりを洗ってあげている友人を見ました。
大変だわ、これ。

イタリアに子供連れでいらっしゃる方、すぐにおむつ替えが
できるように、便利な場所にホテルを予約されることを
お勧めします(上記の友人もそうしています)。

今日はなんだかまとまりがなくなってきましたが
ひとまず、産まれたら編、でした。

では。

2011年7月8日金曜日

イタリア子供事情 〜離乳食編〜

梅雨明けですね。
昨日の七夕、子供たちの願いは届いたでしょうか。
あの、笹の葉から取り外した短冊、どうしてたっけな...

さて、今日はお子様の話。
〜事情とか題名書いていますが、独断です。

少し前に、チーズの項目で離乳食にパルメジャーノ
使うということを書きました。生後6ヶ月くらいから
摂取します、脂肪分が比較的少なく、
カルシウムが豊富。パルメザンチーズ、ですね。

どうやって食べる?

すって、粉チーズとして。
パスタの上はもちろん、温野菜の上とか。
塩を使わない代わりにチーズ!

親によって多少の違いはあれど、離乳食は野菜をすりつぶしたものから
パスタまで。野菜はどこの国でも共通だと思いますが
パスタはどうなんでしょう、やっぱりイタリアだからか。

パスタと言っても、イタリアには数百種類もあるので
(数えたこと無いですが、多分)、
小さい子供には「ショートパスタ」ですね。
ペンネとか、マカロニとか、そういう感じ。
風味はベース(トマト)と白ベース(トマトなし)。

これは昨日、1歳半の子が食べていたパスタ。

ほうれんそうとうさぎのお肉のパスタ


軽く大人一人前ありました。この子はとても(縦に)大きかったので
全部ペロリと食べていました。

生後6ヶ月くらいからパスタをあげはじめたそうです。

そうそう、こちらは母乳をあげる期間も日本に比べて短い。
これは以前から気になっていましたが、平均は3〜6ヶ月
くらいでしょうか。間違ってるかも。あくまで私の周りの
データです。

本当の離乳食のときから、もうオリーブオイル
パルメジャーノを混ぜて食べさせています。
骨格違ってきますよね、アジア人とは。

ちなみに、イタリア語では離乳食のことを
「パッパ」と言います。
日本語では「マンマ」だよ〜と言うと、みんな笑います
(イタリア語では母親のことをマンマと呼びます)。
そのあと必ず「じゃあ母親のことはなんて呼ぶの?」
という質問が返ってきます。

小さい子にはものすごく優しい目を向けてくれるのが
イタリア。小さいお子さんがいる方、こちらにいらしたら
多分びっくりすると思います、いい意味で。
大人がたくさん接近してきます、果物くれたり、
ベビーカーで寝ているところを覗かれたり、
買い物で割引してくれたり、おまけをくれたり。
水戸黄門のご印籠並み。

でも、天使みたいな子供たち見ていると、
そうなっちゃうの、分かりますよね。
トーマス機関車似のわたしは、洋の東西を問わず
子供が寄って来てくれるので、トーマス似で良かった...と
いつも思います。

子供の食事編でした。
では。

2011年7月7日木曜日

日出ずる国

東日本大震災から約4ヶ月。
海外に住む日本人も、皆それぞれに胸を痛めています。
当初は常にトップニュースだった地震、津波、原発のニュースも
今ではまったく報道されなくなっています。
「フクシマ」という名称だけが残ってしまった、
かつてのチェルノブイリのように。

一時の対応ではなく、長期的な支援が必要であり、時間とともに
ニーズは変化していくので、それに見合った支援が必至、と
日本からメールをくれた阪神淡路大震災の被災者家族。
彼らの言葉には重みがありました。

今日は七夕。
天への願いをこめるかのように
イタリアでも各地で日本の文化交流団体が、この大震災を
忘れないよう、チャリティー企画をしています。
私たちにできることは限られていますが
細くても、長く続けていくこと。

***
私が個人的に大好きなイタリア語の単語に
Sol levante(ソル レヴァンテ)」=「日出ずる国」
というのがあります。
イタリアでは同じ単語を繰り返し使わない傾向があることから、
日本を意味するときに「Giappone(ジャッポーネ)」の他に
上記のように書くことがよくあります。

日出ずる国の復旧、復興を願って、短冊に思いをつづりたいと
私も今日はチャリティーに出かけます。





「太陽」という名前がついていたバールで
出会ったカプチーノ

2011年7月4日月曜日

イタリアでの大学

比較的長いことイタリアに住んでいて、
比較的学生の友だちが多い私ですが、
イタリアの大学制度についてはあまり詳しくありません。
学費のことを先日知ったので、ご説明してみたいと思います。

イタリアの大学は日本のそれとやや異なります。
入試はある学部もありますが、無い学部もあります
(ある学部というのは主に医学部や薬学部など)。
勉強したい人への門戸は広い、というところでしょう。
進学率は日本以上、ただし、米国と同様、
卒業するのは楽ではありません。

大学入学≠学位取得
卒業できる=学位を取得できる

大学内での試験の方法も日本とはまったく異なります。
そして、卒業する日(学位を取得する日)も人によります。

数年前から「プチ学位」という制度ができ、3年ほどで
「プチ学位」を取れます(通称ミニ ラウレア)。
ただし、ほとんどの人がその後の専門課程に進むようです。

さて、学費ですが、人によって異なるらしいです。
親、もしくは自活している人はその人の 収入による。
奨学金制度はまた別です。
収入証明を出し、それによって学費が決まるというのは
なかなか合理的ですね。
ただもちろん、収入をごまかす人も居るようです。
特に外国人は、外国での収入をきちんと調査できないことから
低い所得を申告し、学生アパートに無料で入る権利をもらえる、
ということも近年問題になっているようです。

ここ数年、日本の文科省にあたるお役所の大臣が、バサバサと
改革をしているので、大学の学費や研究費もなかなか厳しく
なりそうです、一時は学生のストが多発していました。

イタリアでもかつては「大学卒業」=「いい仕事につける」
という流れにあったそうですが、今、若者の多くが
進学するために、それももはや「神話」となりつつあり。

どこの国も、制度は異なれど、同じような問題を
抱えていますね。

イタリアの大学へ進学を希望されている人、
がんばってくださいね。

最後に、大学とは1ミリも関係ありませんが、
昨日食べたカキをご紹介。
カキ屋さんで、カキを購入して食べます、
1個3ユーロ(ちょっと前まで2ユーロ)。
この時期、生ガキを食することができると思わなかったので
カキ好きの私としては大感激。

3人だったので一人2個







 近くの海で撮った写真も一緒に載せます。










夏だなあ...
では。

2011年7月2日土曜日

小さな村めぐり 追記

モンタルチーノでテイスティングしたワインのお店に
許可をいただいたので、少しご紹介します。

ワインテイスティングは有料なのですが、
試飲したワインを購入すれば、その分は無料になる、
というシステム。テイスティング料金が9ユーロと
高いワインもありますが、今回のお客様は当然それも
ご購入されていたので無料。
カードを差し込んで、希望のワインのボタンを押すと
グラスに注がれます、最新システム。

http://www.enotecadipiazza.com/index.php?option=com_content&view=article&id=26&Itemid=22&lang=en

しかも、素晴らしいことに、指定ワイン(多数あります)を
購入すると、12本で日本までの送料が20ユーロと
破格!(通常は140ユーロ)

英語とイタリア語のサイトですが、ご興味ある方は
是非ご覧くださいませ!

では!

小さな村めぐり


ここのところ、トスカーナの郊外に行きたい、という方が
多くなっていて、昨日もお客様とご一緒してきました。
ワインとチーズが大好き、というこのお客様と
ワインテイスティング&小さな村めぐり。
相当な数のワインもご購入(すべて高級ワイン!)。
 

モンタルチーノという、ワインとオリーブオイルが
有名な場所。「ブルネッロ ディ モンタルチーノ」
はとても美味しい赤ワインです。







お客様の10分の1くらいの価格のワインを、私も購入。
いつ開けようかな..

モンタルチーノからピエンツァへ移動、お勧めの絶景レストランにて
昼食を取ってから、モンテプルチャーノへ移動。
3カ所の小さな村めぐり。
トスカーナ州にはまだまだこんなに田園風景がたくさんあるんですね〜

午前中はSPF50を活躍させるくらいの日差しでしたが
午後はちょっと小雨が。
曇り空のモンテプルチャーノ 

イタリア中部のご紹介でした。
来週か再来週はイタリア南部のプーリア州(イタリア地図のかかと部分)から
小さな村のお届けをしたいと思います(予定)。

では。