2011年8月25日木曜日

首が回るようになりますよう。

10日前に寝違えたようになってから、首が回らない生活を
しています、借金で、ではなく、本当に痛くて。
ようやく昨日から、なんとか回復の兆しが見えてきました。

借金と言えば、
ムーディーズの日本国債格付けランクが
Aa2からAa3へ下がりました。
本年5月の時点でその伏線が張られていたため
大きな混乱は来さないということです。
東日本大震災および原発事故が今回の格下げに影響しているのは
間違いありませんが、一般国民(=わたし)から見る、
実際の国の経済状況と、国債格付けランクとの間には
当然ですがギャップがあります。

ものすごーく素人的な意見を述べますと、

イタリアでは、まだ日本人はお金を持っている、
日本はお金持ちだ、と思う人が大勢居ます。
逆に日本人はイタリアに行けば安く買い物ができる、と
思っている人が未だに後を絶ちません。
さらに、イタリア人は、中国人がお金を持っている、
中国が急成長している、ということは実際に見聞きしているのに、
頭の中まで浸透していない印象を受けます。

今回この格下げで、日本はイタリアを下回りました。
イタリアに居て、この国は日本よりも経済的にラクだ、と
思ったことは正直一度も無いかもしれません(リラの時代は別です)。
失業率も、数パーセントイタリアの方が上回っています。
念のため書きますが、日本が上だとか下だとか、
そういう勝ち負けのことを言いたいのではありません。

あくまで「国債」ではありますが、
まだまだ昭和的な見方をしてしまう私は、
そんな現実を見聞きし、肌で感じているにも関わらず
頭の奥底まで浸透していっていない、
イタリア人と同じです。

そして、日本に居る私の友人たちは、みんなお金に
困っていない、もしくはお金を持っているのに対し
「お金がない!」と叫んだら「私も!」と
こだましてくれる友人たちの居るイタリアに住む私は
やっぱり格下げを実感できない

と思ってしまうのです。
ま、実感してる人なんてそうは居ないのでしょうけど。

では。




2011年8月18日木曜日

〜イタリア歯医者事情(私の場合)〜

歯医者に通う日々です。

最後の最後まで抵抗しましたが、もう無理、という状況になり
とうとう親不知を抜くことになりました。
歯って不思議で、噛み合わせる歯が無いと、
どんどん伸び続けるんですね。
私の場合、その親不知の対歯(って言うのか?)
がなかった為、伸び過ぎて歯茎を傷つけ始めたため
抜かなくてはならなくなりました。
麻酔をしているので痛くないのは当然ですが
なぜか、抜いた後もすっきりしていて、
「痛くならなくていいんでしょうか」と先生にあとから
問い合わせました(ホントです)。
10年以上、私の口の中でがんばってくれたこの親不知くん、
おつかれさまでした、どうもありがとう。

イタリアでは何回も歯医者にかかっています。
歯医者は保険が利かないので、いつもものすごい額になり、
一度大きな治療をしたときは、支払いができずに
治療を半年中断した、ということもありました。
この大きな治療をしたあと、たった3年で駄目になり
訴えたくなりました。

そしてその治療の際、
神経ヌキマ〜ス
というところで
あまりの激痛に生まれて初めて、診察台の上で
涙を流しました、黙って。
涙がつぅーっと頬から耳まで伝わり。
そしたら先生と助手の人が、わたしの顔を覗き込んで一言。


「サムライ...」



バカ言うんじゃありません。
痛くて涙を流している患者に
「声を出さずに涙だけ出すなんて」と感心している
場合ではありません、即効性の麻酔とかしてくれ、と
思いました(そんなものがあるかどうか知りませんが)。

そこの歯医者にはもう二度と行きません。

日本では「抜いた歯、持って帰りますか?」と
聞いてくれて、今はすごいですね。乳歯を入れる、歯の形をした
ケースまであり、それに入れてくれます。
なんて親切なんだろう...

その点イタリアは(というか元私のかかりつけ歯医者は)
何も言わずに捨ててました。
お...私の歯...ゴミ箱にビニール手袋と一緒に
捨ててあるぅ...





乳歯を入れるケース








日本の歯医者さんの技術は最高ですね。
医療ネタは何度かに分けて書きたいと思います、
実は長年イタリアに居るのに、この分野にはどうしても
精通できないでいます、
まあできないほうがいいということなのですが。
偏った意見になるかもしれませんが、
一外国人の目から見たイタリア医療、ということで。


では!

2011年8月9日火曜日

イタリア式挨拶

蒸し暑い日が続いていますね。
でも、お肌が潤います、東南アジア女性のお肌がきれいなのは
湿度が高いからと聞いたことがあります。
だめだ、ヨーロッパ。カピカピ

先日、恋愛事情について触れたので、
今日はそれに少し絡めて「挨拶」について。
本当は「キス」という題名にしようと思ったんですが、
どうやらこのブログを、小学生のお子さんが見てくれているという
話を聞き、少しためらって、「挨拶」にしました。

まず、普通に両頬にキスといいますか、頬を重ね合うと言いますか、
それが友だちや家族、とにかく一応誰とでもあり、の挨拶です。
北部から中部はそうでもないようですが、南部は男性同士でも
このキスあります。

あまり想像できない方は、そうですね、今度のG7かG8かなんかで
イタリアの首相が他の国の首相に挨拶している姿を
見ていただければ、もしくはイタリアの映画、とか。

たまに、日本からのお客様や友人から
左頬と右頬、どちらからすればいいの?
と聞かれることがあります。

真面目な日本人のこと。
それ、大事ですよね。

だってね、それ間違うと、唇にしちゃいそうなとき、あるんですよ。
互いに左、と思ってたのに、片方が右だとね、
近づいたときに、あれ?あれ?ってなって
唇に近くなっちゃったりするんですよ(笑)。

困ることはそれ以外にも。
たとえば:

初対面のとき
握手で済ますか、キスまでするか。
微妙な空気で判断します(迷わずキスって人も居るはず)。

回数
相手が片頬だけで済まそうとしているのに、
自分が両頬しようとして、なんか一瞬顔が離れたのに
また近づける、というちょっと読めない空気のとき。
片方だけ、というのは、たとえば、プレゼントを
あげたときとかのお礼にキス、みたいなときにあります。

別れ際
人数がたくさん居るとき、全員に全員がキスしてると
時間かかっちゃってしょうがないんですよ、
じゃ、帰ろうか、ってなってから、15分くらいは
別れの挨拶してたりして。
面倒なとき(スミマセン...)は投げキスで
まとめて、にしちゃうこともあります。

困るってレベルの話じゃないですね...

小さい子供はね、ぶちゅーってほっぺにしてくれるんです、
もうたまりませんねぇ。

恋人同士、親子、夫婦は普通にキスですね。
親子も、ある程度の年齢までは口にしますね、見ている限り。

キスや抱擁は、お国によってまったく異なるので
一概にどうこう言えません。日本人同士は夫婦の再会でも
人前では抱擁もしなかったりしますし、それを「おかしい」
というイタリア人も居ますが、余計なお世話です(笑)。
ただ、郷に入っては郷に従え、とでもいいますか。
日本人もイタリアに住めば、すぐにこの挨拶をするように
なります。最初に使うコミュニケーションかも。

でもでもでも。

条件がひとつあります。
「日本人以外の」という但し書きが必要。
たとえば10人で食事して、その中に2名の日本人が
含まれていたとします。
日本人は全員とキスしても、自分以外の日本人とだけは
絶対にキスしません。
別に誰が決めたわけでもなく、そういうもの、です。
暗黙の了解ですね、我ら、日本人の。

イタリアに行ったら、ちょっと親しくなった人ができたら、
挨拶試してみてください、きっと相手は喜ぶとおもいます。

では!

2011年8月6日土曜日

イタリア恋愛事情

お、来たな?というお題目でしょうか。
一体何から話し始めていいのか分からないので
思いつくままに、ツラツラと。

イタリアオトコは軽い、という印象は定着しているようなので、
まずはその根拠について、私の考えを書いてみたいと思います。
ちなみに、ここに書かれていることは一般論でも
私の個人的経験に基づくものでもなく、あくまで推測と
若干の事実と思っていただければとおもいます。
また、男性について書いている時は女性への対応、
女性について書いている場合は男性への対応を基本とします。
同性の恋愛事情は機会があれば、いずれ。
イタリア男は、
  1. すぐに声を掛ける
  2. 甘〜い言葉をすぐに使う
  3. すぐに誘う

キーワードは「すぐに」ですね。
あまーい言葉、とは、「きれい」「すてき」などは
入り口でしょう、っていうか序の口か。挨拶です、完全に。
チャオ ベッラ(奇麗、の意、女性型)」=
「やあ、きれいな人(直訳はなんか変。基本訳さない、ということで。)」は
女性同士でも使いますから、こんなことくらいで
ウキウキしてたら身が持ちません。

英語の「DEAR」にあたる「CARO/CARA(カーロ/カーラ)」は
日本語だと「親愛なる○○」になりますが、
チャオ カーロ/カーラ」も「よっ!」というくらいの挨拶ですし。

セイ ベリッシマ」とか言われたら、
「なんて奇麗なんだ!」という意味になるので、ウキウキしても
いいかもしれないですが、まだまだです。
もちろん、恋人同士でも使いますから、一概に「挨拶」と
片付けてはなりませんが、ま、軽く聞き流す、くらいで。

テゾーロ」(直訳すると「宝」です)なんて、
相手をなだめるときに使ったりもしますね。
”どうしよう、宝物、みたいに言われちゃった” とか、
ドキドキするのは 状況を判断してから喜ぶことにしましょう。

なんか、イタリアへの女性一人旅初心者ガイダンスみたいに
なってきてしまいました。

誘われたくない、声掛けられたら面倒!と思っている人は
とにかくスタスタと脇目もふらず歩いてください。
キョロキョロしてると格好のターゲットになります。
なりたい人は、どうぞ、キョトンとしててください。
日本人は優しいので、声を掛けられたら返事をしますが
しなくて結構。無視しても相手は傷つきませんし
なんとも思わないので大丈夫です。

では、イタリア女性はどうなんでしょう。
ご想像の通りです。
こんなに甘い言葉をフツーに掛けられている彼の国の女性たちは
ちょっとやそっとの優しい言葉では納得しません。
たまに例外も居ますけど。
「きれいだよ」なんて「日に焼けた?」くらいの感覚じゃ
ないでしょうか。
*日に焼けている女性が美しいのがイタリアです(男性も)。

無理矢理結論に持って行きます。

結論:日本男性だろうと、イタリア男性だろうと、アメリカ男性だろうと 優しさに違いはない、違うのは「表現の仕方」だけ。

この表現の仕方に慣れていない、日本を含む各国の女性が
結局イタリアで被害にあったり、もしくは幸せになったりするのです。
外国に行くと開放感にあふれてしまうのが、日本女性やアメリカ女性
らしいです(イタリア人談)。

自分で責任持ちましょう。
変な方向に話題がずれて行きました。
次回はもう少し、実のある内容を目指します。

では!