2012年4月23日月曜日

魅了させる国

ブログを大変ご無沙汰してしまっているうちに、
桜はとうに散り、日も長くなり、
春特有の、天気が不安定な毎日が続いています。

最近、よく、イタリアに住みたいんだけど、
どうしたらいい?と聞かれる事があります。
いえ、実は最近に始まった事ではありません、
でもこのところ立て続けにこういうご質問を
いただきました。

こんな不況のまっただ中にあるイタリアに
住もうという気持ちにさせるのは、やはり
この国のすごいところですね。
外に居ると、世間がどれだけ不況だと口を揃えて言っても
実感として沸かないのは当然です。
とにかく住みたい、という人にとって、
不況なんて関係ない、そうですよね?

そういう方には、一度、
1ヶ月でも3ヶ月でも6ヶ月でも住んでみることを
おススメしたいです。3ヶ月以上になるといろいろと
ややこしいので、そのあたりはまた個別にお答えします。

また、ヨーロッパに住みたい、という方も
何人かいらっしゃいました。だったらまず、イタリアは
滞在許可書が簡単ではないので(学生ビザは比較的簡単)
よその国に入ってみるのもよろしいのではないか?
ワーホリを採用している国もあります。

こういうことを言うと、批判を多く受ける事を
覚悟で書きますが、イタリアは、短期で滞在するには
最高の国だと思います。自分が外国人であるということを
プラスにできる期間です。でもその後も最高の国と
感じながら生活していけるかどうかは
やはり本人次第。
実際にイタリアに根を下ろす日本人もたくさん居ます。
どの国に住んでいても、いい面とそうでない面がある、
それをどれだけプラスに捉えられるかですね。

***

 













晴れた日のローマ水道橋(奥)。
結構気に入ったアングルです。
こういう古代遺跡と共存しているイタリアは
やはり魅力的な国です。

では。

2012年4月2日月曜日

少子化問題を語るまえに

毎日、税金とか、失業率とか、そういうニュースばかりですが
どうなってしまうんだろうというニュースがあったので
簡単に内容を説明したいと思います。

事が起こったのは3月27日、事故発覚は3月31日。

人工授精などを手がける病院にて、
胚94個、卵毋細胞130個などが喪失、
原因は、それらを保存するための装置が故障したためでした。
現在も原因究明のための調査が続けられていますが
それ以上に、当該40カップルは、また一から始めなくては
ならないのかという落胆と悲しみ、そして
訴訟の準備を始めています。

お粗末という言葉では片付けられません。

カトリック国のためか、人工授精、体外受精には
規制がある国です。周囲の理解もおそらく、日本よりも
得にくいでしょう。
その国は、少子化が大きな社会問題になっています。

子供を育てられる環境を作る事は必至です、
保育園の充実、教育にかかる費用負担の軽減など。
対象は、自然妊娠が可能なカップル、です。
日本同様、イタリアも人工授精は非常に費用がかかります。
少子化を問題視するなら、こういうミスをなくし、
少しでもカップルの負担を減らす事ができるよう
政府の助けがあってもいいのではないかと思います。
上記の対象者の幅を根底から増やすことです。

今回の被害者のうち、一人の女性はこう言いました。
「非常に悲しいけれど、わたしの子宮がある限り
またここで頑張る」

母は、強し、です。

では。