2012年6月29日金曜日

はじまりました、お祭り騒ぎ

サッカー ユーロ2012も大詰めとなりました。
イタリアは当初、予選突破も際どいところからの
スタートでしたが、ここまで順調に進み、本日準決勝にて
ドイツを2−1で下し、決勝進出。

はじまりました、大騒ぎのイタリア。

近くのバールもお店も、本日はいつもよりも早く
店じまい。皆、準決勝のために家路につきます。
そこかしこで大型スクリーンが設置され
多くの人が集まって、食事をしたり、飲んだりしながら観戦。
ただし、この時期、最初の15分くらいは
大型スクリーンが見にくいことが難点です。
日が未だ長いので、開始時刻(20時45分)は未だ
完全に暗くなく、見づらいのです。
そこで、私は常にテレビで観戦してきました。
さすがに今日は、友人宅に行って一緒に観戦。
前半から2点を取る好調なスタートで
決勝進出を決め、その後、町中に繰り出しました。

大通りはクラクションの嵐。
道路脇にはラッパを吹く人たち。
車からはイタリア国旗がはためき、とにかく大騒ぎです。

まだ、優勝が決まった訳ではありません。
友人に言わせると、次の試合のあとにこれができるか
分からないから、とりあえず今日はもう騒ぐ、と。
日本だったら絶対に捕まりそうな状況なので
「警察が来たらみんなどうするの??」と聞くと
(は?あんた一体何年イタリアに住んでるの?と言わんばかりに)
「警察も一緒にクラクション鳴らしながら走るよ」と。

ま、そうでしょうね。

非常に残念なのが、私はアジアカップで優勝した日本のときのように、
先日から始まっているワールドカップ最終予選の試合のときのように、
気持ちがそこまで盛り上がりません。
もちろん、ゴールを決めれば喜び、勝てば喜びますが
非常に冷静。日本がゴールを決めた時の飛び上がり方とは
まったく違うのですね。
これはもう、仕方のないこと。

ただ、このお祭り騒ぎで喜びまくっている人たちを
見るのはとても面白い。
気持ちはとてもよく分かるのです。
私も日本が勝ったら同じように喜ぶから。

さて、7月1日(日)はいよいよ決勝戦。
スペイン対イタリアという、好カードで、それだけでも
とても楽しみです。スペインは連覇を狙うし、とにかく
スペインのゲームは見ているだけでいつも楽しい。
お祭り騒ぎがさらに更に大きくなって
楽しい夜になりますか、今から楽しみです。

では。

2012年6月13日水曜日

同性愛表現はデリケート

先週からサッカー三昧の日々です。
日本代表戦、ユーロ2012、サッカーの予定ばかり
日々チェックしております。
日本はワールドカップ最終予選の3試合、盛り上がりましたね。
オーストラリア戦は最高瞬間視聴率が40%を超えたとか?
日本選手の活躍、いちいち感動します。

***
そして、イタリアでユーロ2012に絡んで昨日話題になったのが
あるイタリア代表選手(アントニオ=カッサーノ選手)と
あるジャーナリストとのやりとり。

要はこのジャーナリスト(男性)が
「代表の中に、少なくとも2名のゲイと1名のバイセクシャルが居る」
というような発言をした事に対し、
(後に「イタリア代表選手1名と肉体関係を持ったことがある」とも)
カッサーノ選手が「代表にゲイがいるの?まさかね」
というような発言をし、物議を醸しました
(『ゲイ』という言葉より、やや俗語的な単語を使って)。
その後も色々とやり取りがあり、
結局カッサーノ選手の発言は同性愛者への冒涜だ、のような
ことになってしまい、
「そのようなつもりはないし、同性愛者をどうこう思った事はない」
というような内容で 謝罪。

結局、ゴシップの域を越えていません。

***
ご存知の方も多いかもしれませんが、イタリアを含め
ヨーロッパにも大勢の同性愛者が居ます。
私の友だちにももちろん居ます。
ただ、イタリアはカトリックの国
宗教では同性愛は認めていません。
また、カトリックの総本山もあるので、同性同士の結婚は
できません。
逆に、スペインなど、(現在のところ)結婚を認められる国へ
「海外挙式」をしに行く人も居ます。

非常にデリケートな内容のためか、すぐにゴシップの
対象になってしまいます。

以前、前首相のベルルスコーニ氏が、若い女性との
スキャンダルを問いつめられたとき
若い女性を好むのは、ゲイよりましだろう
というような(自己弁護)発言をして、このときも散々
反感を買ってしまいました。

このカッサーノ選手といい、ベルルスコーニ氏といい、
揚げ足を取られやすい、というと援護しているようですが
ひとつひとつの発言が何かと問題にされがち。

真相のほどは不明ですが、
私個人としては、
「イタリア代表選手の中にゲイが居ようが居まいが、
どーでもいいんじゃないですか?」
という感じです。

ゴシップで振り回され(それを楽しむ我々大衆も含め)、
その都度撤回したり、謝罪したりするのは
洋の東西を問わず、ですね。

では。


2012年6月4日月曜日

スペインへ

今日イタリアでは喪に服す日。
先日から立て続けに起こった地震で犠牲になった
方々へ。
未だに余震が続いています。

***

さて、実はプライベートで旅行に行くのは
5年ぶりくらい(!)、先日スペインに行って参りました。
友人の住むこの、スペインはバレンシアに近い小さな町、
アリカンテ。
改めて、スペイン人というのは、イタリア人の
上を行くラテン系だなと感じました。

そこで体験した休日の過ごし方としては、
時差がイタリアから2時間遅れくらいの生活と
言っても過言ではないかもしれません。

昼食は15時くらい、
夕方18時くらいにアペリティフ、
いわゆる3時のおやつのような
軽いスナックと軽いアルコールを食したあと
22時くらいに夕食。
その後飲みに出かけるのはもう夜中の1時。
一晩中飲み、午前4時に家に帰るのは早いほうだとか。

すごい。
完全に時差ができた感じです。

絶対に食べなくてはいかん、と、地元の人にも
大人気の海沿いレストランにて
パエーリア。もうこれには完全にノックアウト。



右端の白いマヨネーズのような
クリームはニンニク風味の
絶妙なカロリーたっぷりのもの。
これをパエーリアにつけて食べます。
お供はもちろん、サングリア。







レストラン前の通り。
地元の人はたいしたことない、と言っていましたが
水もとてもきれい。
完全に南国の雰囲気です。







スペインを訪れるイタリア人も非常に多い。
あのイタリア人が「スペイン人って・・・」と
彼らのラテンぶりがどのくらいかを語ります。
わたしも、そう思いました。



今、スペインは非常に厳しい状態にあるのは
周知の事実。失業率は2割を超え、もうヒーヒー状態です。
なのに明るい!
泣きたいよ〜とケタケタ笑いながら言います。

ああ、人生こんな風に、ケセラセラ、で
行けたら、同じ苦しさもまた違うかも。
なんでこんなに明るいのか?
そのひとつがやっぱり
好きなもの食べて、好きなもの飲んで、笑って踊って。
友だちが言うには、スペインの家庭で絶対に欠かせないもの、
それはポテトチップだとか。
絶対に出てきますね、ポテトチップ。
これをつまみながら、飲む、飲む、食べる、飲む。

3日間のスペインで、2キロは確実に肥えました。
だって、ずっと何かを食べてる。

人生一度きり、楽しくいこうじゃないか、という
雰囲気が一杯で、非常に勉強にもなった
旅でありました。

では。