2012年11月28日水曜日

イタリア 民主党予備選挙

今週はイタリア全土で悪天候、雨量も地域によっては
非常に多くなっており、ご旅行でいらしている方には
大変気の毒です・・

さて、11月25日(日)にイタリア民主党予備選挙
行なわれました。
5人の候補者のうち、誰も得票率50%を超えない場合は
上位2名の決選投票となり、それが12月2日(日)に
行なわれます。
現党首(書記長)であるベルサーニ氏が得票率 44.9%でトップ。
続いて現トスカーナ州フィレンツェ市の市長であるレンツィ氏35.5%で、
この2名での決選投票となります。

予備選挙は直接選挙で、今回は300万人以上が投票に行った
という結果が出ました。この選挙、投票するためには
まずその手続きが必要なのですが、
1人につき2ユーロ(200円強)を支払う義務もあります
ここ、不思議、と言うと、大抵が
「イタリアだから」という回答をします。
今日はそのあたり、触れませんね。

私の周りで投票に行った人は、ごく一部でした。
誰にも魅力を感じない、とか、もう誰がトップになっても同じ、とか
半ば政治に期待しない反応ゆえの無投票、というところでしょうか。
似ていますね、どこかの国と。
ただし、何度もこのブログで書きましたが、この国の
投票率は毎回非常に高いです。大抵は8割を超えます。

さて、2ユーロとか、政治に関心が薄れて来た、とか、そういう
選挙のはなしではなく、今日は別の視点から。

***
東京都の都知事を辞職し、衆議院選への立候補を決意した
石原慎太郎氏。もしも衆議院選で破れても、都知事に再び戻るという
権利はありませんよね、同日、都知事選もあることですし。

上記、フィレンツェ市長は、今回の党首選に勝った場合には
党首となり、市長は辞めますが、
破れた場合にはフィレンツェ市長に戻るだけです。
フィレンツェというのは、ミラノ、ローマ、ナポリなどと同様に
イタリア国内で主要都市としての位置付けが取られているため
そこの市長であるというのは、党の中でも重要なポストに
あることを意味しています。

この人はすでに民主党員なので、都知事と衆議院選の関係とは
異なっていますが、いいですよね、どちらに転がっても
きちんとしたイスが残りますから。

もともと日本とイタリアの政治の仕組みも異なるため
一概にどちらが良いかとは言えませんが、
日本では議員に立候補する場合には現職を辞しますが
イタリアでは現職は議員に当選しても続行するため、
国会の開催中でも本職(どちらが本職か?というのがありますが)
が忙しくて欠席、ということもふつーにあります。
最低の出席日数があるようで。←大学の講義か?

弁護士、会計士、教授など、もともと社会的に
地位も名誉も高いと言われる人々が政界にもたくさん居て
ダブル収入を得ていますので、それは格差、広がります。

ということで、私個人の感想としては

予備選が直接選挙なのはいいと思う
       ↑
日本の総裁選はいつも、民意と一致しているとは限らない

政治は専門がいいと思う
       ↑
全身全霊を捧げてください、おねがいします。

 それでは。

追記:決選投票は予想通りベルサーニ氏(現職)が勝利しました。
次回選挙では前首相のベルルスコーニ氏率いる
中道右派自由の人民(自由国民党)と争うことになりそうです。
ベルルスコーニ氏は出馬する、しないを繰り返しているので
どうなりますか。。




2012年11月22日木曜日

人前で××

そろそろクリスマスの準備が始まって来たイタリアです。
まだ主に店舗ですが。
クリスマスプレゼント用の品物が並びます。
イタリアではクリスマスを、日本のお正月のように、
家族や親戚と共に、食べて、飲んで、ゲームして、また食べて、
のんびりとし、教会にお祈りに行く(行かない人も居ます)
というように過ごします、恋人と2人っきりでロマンティックに、
という風潮はありません。

***
恋人と言えば、イタリアに限らず、欧米では
スキンシップがアジアよりもオープンなのは周知の通りです。
友だちみんなでワイワイやっているところでも
カップルは普通にキスして、道ばたでも、どこでも
べったりしている風景、よく見かけますね。
日本でも最近は電車や道ばたで、と言われますが、
甘いあまい、そんなものじゃありません。

そこで、これを読んでくださっているみなさま、
『自分の友だちが、目の前で相手とキス中』
という状況を想像してみてください。
どうしますか?
私は、なんとなーく、見ないように、というか
別のところに視線を向けたりします。これには、
①見るのが恥ずかしい
②見ては、相手に悪い
③無意識に
この3つがあるような気がします。

じゃあ、他のイタリア人は、どうしているのかと
キスしてない人たちを観察してみると、
やはり見ないようにしている人がほとんどです。
じっと見ないのはもちろんですが、視線を外しています
(じっと見てる人は居ないでしょうが)。

そこで、日本とイタリア(欧米)の違いを考えてみました。

日本人が人前でベタベタしないのは、
そういうプライベートなものは人前でしない、という
昔からの風潮や、単なる恥ずかしさ、に加えて
周りの人に気を遣っている
のではないか、と思います。周りの人たちに
目のやり場を無くさせてはいけない、という気配り。
こういう奥ゆかしさと言いますか、気を遣う文化、好きです。

対してイタリア人やその他の欧米文化の中では
このような意識そのものがもともと無いのではないかと思います。
個人の自由、愛情表現の豊かさ
そして、いま目の前に居る、
「貴方(女)」にキスしたいからする ← だって大切なんだもん
という、もっともな理由。

異文化って、こういうごく普通の小さなことから
感じることができるんだなあ、と改めて感じ。

残念ながら、日本以外のアジアの国ではどうなのか、
を私は知りません。でも、知りたいですね、
どなたかよければ教えてくださーい。


寒い冬、クリスマスまであと少し。
みなさんはどのように過ごされるでしょうか?





寒い日の1枚 夕陽を見ながら



それでは。

2012年11月6日火曜日

秋の もとい 冬の夜長は・・

毎年10月の最終日曜日からは冬時間。
日本からは、−8時間の時差となりました。
暗くなる時間も早くなり、出不精ぎみになりますね。

秋の夜長、と言いますか、もうほとんど冬ですが、
この時期どうしてもオーブン料理や煮込み料理ばかり
作るようになります、部屋を暖めるため、というはなしも・・。

今日、初めてカリフラワーのラザニアを作ってみました。













見た目、ちょっといまいち、ですが、
意外に美味しくできました♪
先日バールでカリフラワーのラザニア食べたときに
美味しい、と思ったので、試してみたら、出来た!
時間かかるけど、簡単です。

1)タマネギいためる。
2)カリフラワーせんぎりにしてタマネギと一緒にいためる。
3)水を加えて、2)を柔らかくし、柔らかくなったらつぶす。
4)水分を全部蒸発させる。
5)ベシャメルソースを別に作っておく
6)4)にベシャメルソースを加え、塩こしょうで味付け。
7)器に軽くオリーブオイルを敷き、パスタと6)とチーズを
重ねていく。

本当は、プロヴォラ、というチーズやパルメジャーノが
必要だったのですが、なかったので、スライスチーズ使ってみました。
以前、普通のラザニア作って、こんなにまずいラザニア
食べた事ない、っていうくらいまずかったので、
ラザニアは苦手意識がありました。

今度誰か遊びに来たらこれを作ろうっと。


そして、少し前ですが、友だちの家で、
今年初の暖炉
お肉たーーーくさん買って、
みんなで暖炉の上で焼いたお肉をたらふく食べました。




イタリア人は映画をよく観るという話は
以前もここで書かせていただきましたが、
この秋〜冬は、私も映画をせっせと観に行きたいと
思っています。秋&冬の夜長を、籠りっぱなしにならないように
楽しみたいと思います。

ときに、今日は米国大統領選。
テレビではずーっと「長い夜になります」って
何度も言ってます...

では!