朝食は普段の私の夕食よりも豪華。
毎回日本で太るわけです。
さて、私に取ってはようやく、皆さんにとっては
今さら、だと思うのですが
震災の影響、というのをこの目で少しだけ、見ることができました。
とてもじゃないけど直後はこんなものではなかったはずですが
あのときは、日本人として、肌で感じられてないことで
頭では理解できていても、カラダで理解できていないことが
なんとも苦しかった、だから、ようやく、ほんのわずか、です。
帰国して翌日は3本のJRに乗車しましたが
弱冷房かと思って上着を持たずに行ったら寒くてびっくり
しました。途中でトイレに行きたくなって下車したほど。
翌日は私鉄と地下鉄に乗りましたが、ここは冷房弱め。
ちょうどよかったような気がします(体感温度によりますね)。
駅が暗い、街が暗い、というのを、実感できました。
駅、これから開けるの?早朝?という感じなんですね。
切符売場もトイレの温風も、コーヒーショップの明かりも。
一部トイレの温風は、落水で転倒事故があり、再開、
という張り紙がありました。
こんなこと、今となっては当たり前の皆さんにとっては
何書いてんの、という具合かもしれないのですが
あの駅の暗さ、衝撃でした。あの位でいいと思いますが
それまで慣れていた明るさって、相当だったんだ、と
改めて気付きました。消費し過ぎだったんですね。
街灯も節電だから運転が怖い、と聞きました。
ヨーロッパはたいてい高速道路も街灯無し、それに関しては
慣れるのではないかな、と思います。
皆さんはもう、これが普通の生活になっているんですね。
あと、スーパーでの○○産、という表示が
常にわかるように陳列されていました、これ、以前は
○○産の美味しい△△ を目当てに、つまり、ポジティブな
買い物をするための表示だったんですよね。
今は○○を避けたい、というネガティブな見方に
なってしまっているんですね。
でも、イタリアのある大都市、日本の東京よりも
放射線の量が多いらしいです(国営ニュースの情報)。
だからなんだって言うことではないんですが...
そしてここ数週間、イタリアでも地震活動、というような
ニュースを何度か聞きました。
ローマ近郊でM3.8の地震。被害ゼロ。
イタリア北部で地震活動活発化。経過観測。
など。まあ、私はまったく心配していません。
規模が違います。
3月11日以降のイタリアにおける報道は
時系列にだいたいこうです:
1)各放送局で、数日間すべてトップニュース扱い:地震
2)各放送局で、トップニュース:原発
3)原発研究者や知識者などの討論番組で
原発反対/賛成の意見討論←国民投票を意識
4)政府がなんとかして国民投票を回避しようと躍起。
完全に実施されると決まったのは、投票日の2、3週間前。
5)6月12日、13日 国民投票 投票者過半数越え:否決
6)首相より「さらば、原発」コメント。
また、3月11日以降の、イタリア人の個人的な見解は
こんな感じ(私の知る範囲)。
1)今回の大震災がイタリアで起こったら、被害は
日本よりも相当大きかったはず、と。
2)その後の復旧の早さや日本の秩序に賞賛の声。
3)原発の心配
4)日本経済の心配
5)原発の心配
海外からの日本への観光客が激減する中、
「関係ない、報道信じない、日本行きたい」と
言ってくれているイタリア人が何人か居ました。
有り難い、嬉しい。
日本、大丈夫だよ、元通りだよ、と
早く言える日がきますよう。
もうすぐ日本!と思わずパシャリ |