2012年5月25日金曜日

緊縮策がじわじわと。

1ヶ月以上もほったらかしにしてしまいました、
ようやく更新します。

外は日中夏の陽射し、この時期の紫外線をカットするには
日本の「SPF50」が必須です。

***
少し忙しくしていた間に起きたこと。
自宅を不在にしていたときに、いわゆる税務署のようなところから
税金の督促状、が届いていました。

きちんとお支払いしているはずですが?日本人ですし?

と言いたくなるのを我慢して、その督促状の内容を把握すべく
取りに行きました。
なんと、私が訪れた窓口、以前は週4日(月水金午前と木曜午後)
開いておりましたが、本年4月より、水金の午前のみ!
どうやら2名体制だったのが、1名に減らされたようです
(ここでも人員削減、緊縮策、か?)。

仕方なく、金曜午前に赴いたところ、
13時までの窓口なので、13時30分以降は対応しない、と
係員が言い張ります、その前に番号札を取っていても。

2時間待って、とうとう私の順番はまわってこなく、危うく返される
ところでしたが、そこは私もイタリアという国を少し知り得る者、
「書類の受け取りだけだから!」と追い返されそうになったところを
無理矢理書類受け取りに成功しました。

さて、この書類を受け取ったあと、どうするか、というのは
会計士に丸投げですが、金額は1万5千円くらい。
しかも。2008年の税金について、です。
この金額には、約4千円くらいの、遅延に対する
罰金も含まれます。
会計士と半日使って探せ出した答えは、私に非は無い、
ということでしたのでホッとしました。
私の請求書は書類上問題なく、税金も支払い済み、
請求書を受け取った側の申告漏れ、ということでした。

確かに、今、政府はとにかく脱税取り締まりで
重箱の隅をつつくような調査を全国展開しています。
この件を友人に話すと、イタリアの本質的な問題が
あがってきます。

あまりの税金の高さ
脱税をせざるを得ない(?)
脱税をする人が大勢いるので税収が足りな過ぎる
税収が足りないので更に税金を上げる
さらに脱税者が増える

といった、いつまで経っても変わらない、スパイラル。

脱税王国の取り締まり、どうぞどうぞやってください、
でも、1万5千円に躍起にならず、もっと大きな
金額を突き止めてください、ほんと。
金額の問題じゃないのは分かってます、だから来たんでしょうし。
でも精神衛生上よくないです。

***
この税務署には、
3000ユーロ(約30万円)の罰金の督促状が届き、
抗議のために来ていた女性がいました。
なんでも、2010年に購入した中古バイクの
前所有者が未払いだった2008年の交通違反に対し
彼女に罰金が課されたということです。
まだ彼女のバイクじゃなかった時代のことです。

待ち時間長いので(繰り返します、窓口の開いている時間は
週2回午前のみ、担当者1名のみ)、
こういういろんな人の話を聞けるのは面白いもの。
当然、本人は怒ってますが、笑えちゃいますね。

では!