2011年7月14日木曜日

イタリア子供事情 〜学校編〜

毎日暑いですね。
日本のほうが、イタリアのほうが、と暑さくらべのように
なっていますが、どちらも暑い。
私はここ数年、扇風機をつけたまま寝る、ということを
していませんでしたが、ここ数日はつけっぱなしです。
この暑さを凌ぐために、続々とのある方向に向かうイタリア人。
4月でも10月でも、暑ければ海、という感覚は
人間の本能をそのままに生きているような、自然な感じがします。

***
さて、今日はイタリア学校制度のはなし。
ちょっとだけです。
義務教育は日本と同様、小学校と中学校。
小学校5年、中学校3年の合計8年です。
高校は、いくつも種類があって、日本で言う普通校のような
高校は通常5年(留年もよくあります)。
3年で済む高等専門学校もありますし、4年というのもあります。

小学校は入学年齢が6歳。
ただ、5歳でも保護者の希望があれば入学可能です。
どっちでもいいってことですね。
このくらいの年齢だと、まだまだカラダの大きさも発達も
1年の差というのは大きいと思います。
親の考え次第ですが6歳が大半だそうです。

おっと。西洋式(?)なので、9月入学、6月終了です。
夏休み、ながっ。

プライバシーの関係で写真は載せられないのですが、
小学生、みんなスモック着てます。日本では幼稚園で着るような
あんな感じのスモックですね。

あとは高校卒業について。
高校卒業時に、国の試験を受けないと卒業認定されません。
国の試験を受ける資格があるかどうか、というのを
まず学校が判断します(この時点で落第した人は、試験を
受けられないのですぐに夏休み♪)。
落第したらもう1年です。

センター試験のように毎年、この試験の様子や
受験者数などが発表されます。
大変そうです。

ということで、基本的に6−3−3の日本と違い、
5−3−?で、社会に出る年齢が著しく異なる。
しかも、大学は以前少し書きましたが、卒業に時間がかかる。
従って、22歳で大学卒業して社会に出ました、
なんて言うと、「それってほんとの学士なわけ?」と
疑われたりしたことも。
大学卒業の場合、25歳くらいだと早いほう。
私の周りには30歳以上の人もたくさん居ます。

ちなみに、大学卒業すると、一応(ほんとに、いちおう、です)
肩書きに「Dottore/Dottoressa」(ドットーレ[男性]/ドットレッサ[女性])
と付きます。
おっと。ドットーレ(ドットレッサ)って、医師のことも指すし
会計や弁護など「」が付く職業もドットーレ(ドットレッサ)です。
(消防とか歯科衛生とか、どうなんだろう)
だから、いちおう、と書きました。
私ごとき、学程度でドットーレ(ドットレッサ)と呼ばれてしまっては、
恐縮至極です。呼ばれないですけどね。
請求書の宛先に付いてるのしか、見たことない。

話はそれました。最後に、
小中高で私が昔から声を大にしているのは、日本の「掃除制度」が
素晴らしいということ。
こちらの学校ではそんな制度はありません(イタリアのみならず、
西洋で掃除制度がある国を私は知りません、もしあったらすみません)。

掃除をすることによって、公共の場所はきれいに使う、という
意識が自然に生まれる。
98年ワールドカップフランス大会での日本人サポーターの
掃除シーンは、イタリア人をもびっくりさせていました
(なにやってんの?という意味もあるらしい)。

どちらの教育がいいとは私には決して言えませんし、
きっと結論も出ませんが、掃除制度だけは、いいものだと
思っています。
***



子供のころからみんなが遊ぶサッカーゲーム。






私はあまりにヘタなので、いつもは見ています。
強くひけないんですよね、どうやったらいいんだろう?
男子はもとより、女子も男子顔負けに強い人、
たくさん居ます。大人から子供まで。
これもひとつのイタリア文化、かな。

 では。