2011年7月28日木曜日

日本で感じられること 

冷や奴と枝豆に舌鼓の毎日です。
朝食は普段の私の夕食よりも豪華。
毎回日本で太るわけです。

さて、私に取ってはようやく、皆さんにとっては
今さら、だと思うのですが
震災の影響、というのをこの目で少しだけ、見ることができました。
とてもじゃないけど直後はこんなものではなかったはずですが
あのときは、日本人として、肌で感じられてないことで
頭では理解できていても、カラダで理解できていないことが
なんとも苦しかった、だから、ようやく、ほんのわずか、です。

帰国して翌日は3本のJRに乗車しましたが
弱冷房かと思って上着を持たずに行ったら寒くてびっくり
しました。途中でトイレに行きたくなって下車したほど。
翌日は私鉄と地下鉄に乗りましたが、ここは冷房弱め。
ちょうどよかったような気がします(体感温度によりますね)。

駅が暗い、街が暗い、というのを、実感できました。
駅、これから開けるの?早朝?という感じなんですね。
切符売場もトイレの温風も、コーヒーショップの明かりも。
一部トイレの温風は、落水で転倒事故があり、再開、
という張り紙がありました。

こんなこと、今となっては当たり前の皆さんにとっては
何書いてんの、という具合かもしれないのですが
あの駅の暗さ、衝撃でした。あの位でいいと思いますが
それまで慣れていた明るさって、相当だったんだ、と
改めて気付きました。消費し過ぎだったんですね。

街灯も節電だから運転が怖い、と聞きました。
ヨーロッパはたいてい高速道路も街灯無し、それに関しては
慣れるのではないかな、と思います。

皆さんはもう、これが普通の生活になっているんですね。

あと、スーパーでの○○産、という表示が
常にわかるように陳列されていました、これ、以前は
○○産の美味しい△△ を目当てに、つまり、ポジティブな
買い物をするための表示だったんですよね。
今は○○を避けたい、というネガティブな見方に
なってしまっているんですね。


でも、イタリアのある大都市、日本の東京よりも
放射線の量が多いらしいです(国営ニュースの情報)。
だからなんだって言うことではないんですが...

そしてここ数週間、イタリアでも地震活動、というような
ニュースを何度か聞きました。

ローマ近郊でM3.8の地震。被害ゼロ。
イタリア北部で地震活動活発化。経過観測。

など。まあ、私はまったく心配していません。
規模が違います。

3月11日以降のイタリアにおける報道は
時系列にだいたいこうです:

1)各放送局で、数日間すべてトップニュース扱い:地震
2)各放送局で、トップニュース:原発
3)原発研究者や知識者などの討論番組で
原発反対/賛成の意見討論←国民投票を意識
4)政府がなんとかして国民投票を回避しようと躍起。
完全に実施されると決まったのは、投票日の2、3週間前。
5)6月12日、13日 国民投票 投票者過半数越え:否決
6)首相より「さらば、原発」コメント。


また、3月11日以降の、イタリア人の個人的な見解は
こんな感じ(私の知る範囲)。

1)今回の大震災がイタリアで起こったら、被害は
日本よりも相当大きかったはず、と。
2)その後の復旧の早さや日本の秩序に賞賛の声
3)原発の心配
4)日本経済の心配
5)原発の心配

海外からの日本への観光客が激減する中、
「関係ない、報道信じない、日本行きたい」と
言ってくれているイタリア人が何人か居ました。
有り難い、嬉しい。

日本、大丈夫だよ、元通りだよ、と
早く言える日がきますよう。

もうすぐ日本!と思わずパシャリ