2011年7月4日月曜日

イタリアでの大学

比較的長いことイタリアに住んでいて、
比較的学生の友だちが多い私ですが、
イタリアの大学制度についてはあまり詳しくありません。
学費のことを先日知ったので、ご説明してみたいと思います。

イタリアの大学は日本のそれとやや異なります。
入試はある学部もありますが、無い学部もあります
(ある学部というのは主に医学部や薬学部など)。
勉強したい人への門戸は広い、というところでしょう。
進学率は日本以上、ただし、米国と同様、
卒業するのは楽ではありません。

大学入学≠学位取得
卒業できる=学位を取得できる

大学内での試験の方法も日本とはまったく異なります。
そして、卒業する日(学位を取得する日)も人によります。

数年前から「プチ学位」という制度ができ、3年ほどで
「プチ学位」を取れます(通称ミニ ラウレア)。
ただし、ほとんどの人がその後の専門課程に進むようです。

さて、学費ですが、人によって異なるらしいです。
親、もしくは自活している人はその人の 収入による。
奨学金制度はまた別です。
収入証明を出し、それによって学費が決まるというのは
なかなか合理的ですね。
ただもちろん、収入をごまかす人も居るようです。
特に外国人は、外国での収入をきちんと調査できないことから
低い所得を申告し、学生アパートに無料で入る権利をもらえる、
ということも近年問題になっているようです。

ここ数年、日本の文科省にあたるお役所の大臣が、バサバサと
改革をしているので、大学の学費や研究費もなかなか厳しく
なりそうです、一時は学生のストが多発していました。

イタリアでもかつては「大学卒業」=「いい仕事につける」
という流れにあったそうですが、今、若者の多くが
進学するために、それももはや「神話」となりつつあり。

どこの国も、制度は異なれど、同じような問題を
抱えていますね。

イタリアの大学へ進学を希望されている人、
がんばってくださいね。

最後に、大学とは1ミリも関係ありませんが、
昨日食べたカキをご紹介。
カキ屋さんで、カキを購入して食べます、
1個3ユーロ(ちょっと前まで2ユーロ)。
この時期、生ガキを食することができると思わなかったので
カキ好きの私としては大感激。

3人だったので一人2個







 近くの海で撮った写真も一緒に載せます。










夏だなあ...
では。