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2013年5月28日火曜日

新札導入で、いつものイタリア

20年ぶりとか言われるこの時期のこの寒さ、
一向に夏が訪れない珍しい2013年です。
いつもなら既に日焼けを始めるイタリア人も
今年はそうもいきません。

***
さて、つい先日、5ユーロ札が新しくなりました。
欧州全体で、ですが、なんで5ユーロなのかなあと
ちょっと思ったりもします。

こんなかんじ。




上が旧5ユーロ。
下が新5ユーロ。

きれいですね、新札だから、あたりまえです。

この前、精算するときにどちらの5ユーロを出すか、迷いました。
新しい方はなんか持っていたい、でも古い方も持っていたい。
「新しい方を出した方がいいよ」と言われました。

なぜか?

「自動販売機とか、まだ全然対応してなくて、使えないところ
多いらしいよ」と。

「ねぇ、なんであなたたちっていつもそうなの?」と
思わず口から出てしまいました。

そういうの、ほんと、常に後手にまわるのがイタリア。
ま、それを普通だと思っているのもイタリア人。
あたりまえじゃん、くらいな感じ。
そのくらいのほうが、逆にストレスたまんなくて
いいのかもしれません、実に、欧州で一番精神的な病に
侵されている人の割合が少ない国らしいです。

外国から来た人は、使えないと、びっくりするだろうなあ。
あ、だからまず5ユーロなのか、徐々に、大きくするのかな。

では。

2012年10月20日土曜日

何が買えるか?〜青空市場〜

気付けば10月も半ば過ぎ。
この時期、冬支度をせっせと始めるのですが
何故か今年は暑いです。
今日など、特に南部は夏日で海に行く人も大勢居ました。

***
さて、円高の恩恵もあり、イタリアではショッピングに
邁進する旅行者の皆様もたくさんいらっしゃいます。
普通のイタリア人はどこで買い物してるのか?と
聞かれる事もしばしば。

「ふつう」のイタリア人。
日本と同じく、国民総中流、と呼ばれた時期もありましたっけ。
今は裕福な方々月末までやっとこ、という方々、
差が広がりつつあります、

「ふつうの人」という問いに対し、独断でお答えするとします。
・ごく平均的な所得の人
・成人男女(学生含む)
こういう人たちのよく行く場所といえば
市場=メルカート
どこの街にも、どんな小さな町村にも、いくつも(青空)市場が出ます。
毎日同じ時間に同じ場所に設置される青空市場 もあれば
週にこの曜日だけ、という青空市場もあります。
また、店主も日によって場所を変えることが多くあるので
顧客はその店が行く場所に行く、ということも。

こんなかんじ。




たくさん店が並んで
洋服はたいてい試着も可能
(試着室は仮設)。
たくさん買ったり、高いものを
買ったりする場合、値下げ交渉も
可能。








こういう場所では必要とする物が高い確率で探せます。
・食料品(ハム、チーズなどの加工品や新鮮野菜、果物など)
・衣類
・靴、かばんなど
・ベルト、財布など
・台所用品、掃除道具
・寝具(小さいもの)
・花、植木
などなど。

もちろん、質は、いい物から、明らかに数回の利用で
駄目そうになるものまで色々。
ブランド物は、ほとんど無いですが、たまに
サンプル品などもあったり←でもこれは期待しないほうがよい。

イタリア人も、こういう市場でばかり買い物をするわけでは
ありません、かといって、「ふつう」の人が
日本よりは安いからと言って、すべて有名ブランドのものを
購入できるかといえば、このご時世なのでそれはありません。

何度も書いていますが、この国の平均収入は
日本の半分くらい。もちろん、物価の違い(不動産、交通費など)は
ありますが、それでも決して物価の安い国では
もはやありません、懐かしや、リラの時代。
*ちなみにガソリンはEU圏内で一番高いと言われています。

それでも市場はたのしい。
今日、わたしはシャツを1枚買いました。10ユーロ(約千円)。
本当は靴を買いたかったのですが、気に入った物がなく。

旅行のとき、地元の人に混ざって、市場を巡ってみるのも
なかなかおすすめかと、おもいます。

では。

2012年8月17日金曜日

うっかり 簡単に忘れたポリシー

どうも一度手を抜くと、なかなか復帰できないわたしです。
お稽古中断すると、戻りにくくなるかんじ。
大変ごぶさたしておりました。

***
涙なみだのオリンピックも終わり、ヨーロッパはそろそろ
サッカーシーズン。また楽しくなります。

さて、わたしは、かねてより、海外にわりと長めに居るけれど
日本人としてのアイデンティティーと申しますか、
日本人らしさといいますか、そういうものを忘れずに
生活していく、というのを勝手な信念として持っております。

なのに、先日、うっかりとやってしまいました。

友だちの前で。

シチュエーションは
友人夫婦とそのご家族等々、10人くらいの前で。
そのご主人、前回会った時よりも、20キロくらい体重が
落ちたのか、とてもスリムになっていたので、びっくりして
「○○さん!痩せましたね〜」というところを




小指をたてて







こんな感じで表現してしまったのです。
これ、当然、日本では「彼女」とか、意味しますが
イタリアだと「(棒みたいに)細い」とか「痩せている」を
意味します。

びっくりした(あわてた)ご主人をはじめ、奥様、そのご家族、
皆さんも、目が点。
そんな、公開処刑みたいなことするなよ〜
と猛烈なバッシングを受けました。

***
イタリア人はジェスチャーがとても豊富です。
子供は多分、ジェスチャーと一緒に言葉を覚えるので
小さい子供でも身振り手振りが満載です。
もしも、イタリア人を見る事がありましたら、ぜひ、
ジェスチャーに集中してみてください、おもしろい。

おそらくよく見られるのは、

手をつぼみみたいにして上下に動かす
何言ってんの?とか何やってんの?とか、そういう意味合いがあります。

肩のあたりで手のひらを後ろに向けて前後に振る
昔ね、とか、すごい前に、とか、賞味期限切れ(=古いね)、とか
そういう意味合いがあります。

***
ポリシーだなどと大げさな題を書きましたが、
なんだか「かぶれてる」と思われたくないわたしは
これまで散々気をつけていたのに、気が緩みました。

でも、各国、いろんなジェスチャーがあって、
言葉がなくても通じるジェスチャーって、興味深いです。
イタリアのジェスチャーについて、ご質問がある方は
直接ご連絡ください!

友だちも、怒ってないとは思うけど・・この場を借りて、
ごめんなさい。

では!次回はこんなに間をあけないうちにアップします。

2012年5月25日金曜日

緊縮策がじわじわと。

1ヶ月以上もほったらかしにしてしまいました、
ようやく更新します。

外は日中夏の陽射し、この時期の紫外線をカットするには
日本の「SPF50」が必須です。

***
少し忙しくしていた間に起きたこと。
自宅を不在にしていたときに、いわゆる税務署のようなところから
税金の督促状、が届いていました。

きちんとお支払いしているはずですが?日本人ですし?

と言いたくなるのを我慢して、その督促状の内容を把握すべく
取りに行きました。
なんと、私が訪れた窓口、以前は週4日(月水金午前と木曜午後)
開いておりましたが、本年4月より、水金の午前のみ!
どうやら2名体制だったのが、1名に減らされたようです
(ここでも人員削減、緊縮策、か?)。

仕方なく、金曜午前に赴いたところ、
13時までの窓口なので、13時30分以降は対応しない、と
係員が言い張ります、その前に番号札を取っていても。

2時間待って、とうとう私の順番はまわってこなく、危うく返される
ところでしたが、そこは私もイタリアという国を少し知り得る者、
「書類の受け取りだけだから!」と追い返されそうになったところを
無理矢理書類受け取りに成功しました。

さて、この書類を受け取ったあと、どうするか、というのは
会計士に丸投げですが、金額は1万5千円くらい。
しかも。2008年の税金について、です。
この金額には、約4千円くらいの、遅延に対する
罰金も含まれます。
会計士と半日使って探せ出した答えは、私に非は無い、
ということでしたのでホッとしました。
私の請求書は書類上問題なく、税金も支払い済み、
請求書を受け取った側の申告漏れ、ということでした。

確かに、今、政府はとにかく脱税取り締まりで
重箱の隅をつつくような調査を全国展開しています。
この件を友人に話すと、イタリアの本質的な問題が
あがってきます。

あまりの税金の高さ
脱税をせざるを得ない(?)
脱税をする人が大勢いるので税収が足りな過ぎる
税収が足りないので更に税金を上げる
さらに脱税者が増える

といった、いつまで経っても変わらない、スパイラル。

脱税王国の取り締まり、どうぞどうぞやってください、
でも、1万5千円に躍起にならず、もっと大きな
金額を突き止めてください、ほんと。
金額の問題じゃないのは分かってます、だから来たんでしょうし。
でも精神衛生上よくないです。

***
この税務署には、
3000ユーロ(約30万円)の罰金の督促状が届き、
抗議のために来ていた女性がいました。
なんでも、2010年に購入した中古バイクの
前所有者が未払いだった2008年の交通違反に対し
彼女に罰金が課されたということです。
まだ彼女のバイクじゃなかった時代のことです。

待ち時間長いので(繰り返します、窓口の開いている時間は
週2回午前のみ、担当者1名のみ)、
こういういろんな人の話を聞けるのは面白いもの。
当然、本人は怒ってますが、笑えちゃいますね。

では!






2012年3月13日火曜日

女性の日 〜イタリア〜

日本人にとって忘れられない日となった3月11日。

私はカトリックではありませんが、
いつもは有料かつ開いている時間が決まっている教会が
なぜか時間外で開いていて祈りが捧げられていましたので
わたしは日本をお祈りしてきました。

最近よく思うのは、何が幸せかということ。
自分が幸せだと思っていれば、他人からみてどうであろうと
幸せであるということ。
反対に他人から見て幸せだと思われる人でも
本人が幸せだと感じていなければ、幸せとは言えないということ。

小さな幸せを感じられる人間でありたいと思います。

***

さて、今日は少し前の「女性の日」について。
イタリアでは3月8日は女性の日として
女性にミモザが贈られます。
私はその日、友だち3人と飲みに行きましたが
そこのバーで私たちにミモザをプレゼントされました。


花粉症のわたしには、
見ているだけで症状が悪化しそうな
ミモザですが、やはりいただけるものは有り難く。
頂戴して参りました。
それにしても花瓶にあふれんばかりのミモザを
一房ずつ女性に配るバーもなかなかです。




女性の日はもともと「お祝い」という形で
生まれた日ではありませんが、
おめでとう、と男性から言われます。
といっても、半分が女性なわけですから、特別、
という感じはまったくしないのですけど。

国際女性デー

男性は
「女性は映画も安い日がある、
ディスコテーカ(イタリア語、クラブの意)も女性のほうが安い」
とブツブツ言っています。
そりゃそうだ、文句言いたいのも、少し分かります。

イタリアは意外に「男性優位」という表現が使われる
ことがあります。もちろん、この時代ですから
半ば冗談も入っています。
今となっては女性はみんな働いている(もしくは働く意志がある)、
でも2、30年前までは女性は家庭に収まる、
という家庭が多かったのです。
専業主婦と呼ばれる人たちは、今や若い女性の中では
少なくなっています。
日本よりもその割合は高い。
経済的問題や女性の学歴向上も多分に影響しています。

そのうち、「男性の日」をつくる時代に突入したりして。

***

そんなわけで、ミモザが終わったら
こちらでもわずかに見られる桜を楽しむ時期となりました。
花粉が早く終わることを切に願いつつ。

では。





2012年2月11日土曜日

イタリア食〜朝食編〜

ひと寒波去ってまた別の寒波がやってきています。
毎日雪のニュースばかりです。







噴水、凍ってます。




近くの小さな川も凍っていました。

雪のニュースばかりじゃつまりませんよね。
ということで、話題、移します。

イタリア人の朝食
あ、お断りしておきますが、一般的なイタリア人の朝食例です。
毎朝バール(コーヒーショップ)で朝食をとる方もいらっしゃいますが
自宅の場合。

まずコーヒー。
エスプレッソをそのままの人(砂糖入り)、
ミルク入れる人、ミルクたっぷりにコーヒー少々の人、
それぞれですが、これ↓が必需品。












見た事ある方、たくさんいらっしゃると思います。
私がずっと素朴な疑問として抱いているのが
どうしてどの家庭でも、起きたらまずこれでコーヒーを
用意するのか。これって、不思議だと思いません?
これだけ浸透しているものって、テレビとか
冷蔵庫と同じレベルです、日本の炊飯器と同じ。
文化だなあと思うのです。

そして、イタリア人の多くはクロワッサンや
ビスケットのようなものを朝食にとります。
ジャムやチョコレートクリームのようなものを
塗って食べたり、ビスケットをコーヒーにひたひた
やりながら食べたり。





こんなかんじなお菓子系。


朝食本当に軽めです。
あとはバールに行くと、素晴らしく美味しい
クリームパンとかチョコレートパンとか
ドーナツみたいなのとか。
甘い物が多い。
朝、糖分を摂取するといい、という話も聞きます。

家ではコーヒーとビスケットだけ、
10時ごろまたバールでコーヒーと甘いパン、
という2度目の朝食も、アリです。

イタリアにいらしたら、ホテルの朝食も
お得感ありますが、是非、近くのバールとよばれる
コーヒーショップで、イタリア式に
甘いパンとコーヒーを召し上がって
イタリア人式朝食を試してみてください。
わたしも最初は甘い朝食苦手でしたが、
今は意外といけます。

コーヒーブレークはとても大事なこの国。
ちょっと歩き疲れたら、ちょっと休憩したくなったら、
濃いエスプレッソをきゅっと一口、
いかがでしょう?

では。













2012年1月18日水曜日

イタリアの付加価値税

1月は毎年、「今年はいい年になるな」と根拠無く予感して
パワーがあります、やはり日本人にとって
新しい年というのは意味がありますね。

さて、そんな個人的な話はさておき、
今年は、アメリカ、フランスなど、各国で選挙もあり
ユーロはこんなですし、
オリンピックやら、ユーロ2012(サッカー)もありますし
どんな1年になるのか、楽しみです。

まずは、やはりユーロ(通貨)のはなし。
昨年9月、あっという間に付加価値税(消費税)が1%
上がったというのは、このブログでも何度も
書きました。今年の9月にはさらに2%上がることは
ほぼ確定でしょう。
ということは、23%!!)ということなんです、高いですよね。
そこで、このイタリアでの付加価値税についておさらい、
といいますか、少し説明をしたいとおもいます。

1)ほとんどのものは21%ですが、そうでないものもある:
カテゴリーがやや複雑で、ホテル、食事(レストラン)などが10%や
食品の4%(ただし例外あり)など、内税なのでよくわからないものも
あるには、ある。
*たとえば、ピザ屋に行った場合、そこで飲食をすれば
10%の付加価値税がかかっているが、ピザをテイクアウトして
飲み物もテイクアウトした場合、4%で売ってくれるのか?


2)よくある「TAX FREE」(免税)とは、この表示がある
指定の店舗にて、ひとつの店舗で一定額
(変動しますが平均1万5千円くらい)以上を購入した場合、
指定の方法で払い戻しを受ける事ができる ← "外国人(EU圏外)は
消費税を払う義務がありませんよ〜"という意味です。
 *どの店でもこの手続きをしてくれるわけではありません。

3)すべて内税。このうちの21%が税金か・・・という
感覚は、私はあまりありません。

***
日本では消費税をあげるあげないで、与党も野党も、
与党内でも、もめにもめていますが
日本も食品だけ3%とか5%とかで、他を8%とか10%とかにするって
無理なんでしょうか、って、これ、色んな人に言ってるんですが
難しいから無理、って言われます。
何がどう難しいから無理なのか、どなたか
分かりやすく説明していただけないでしょうか・・・
先日友人とも話していたのですが、
消費税のカテゴリーを分ける
新たなシステムが必要になる
新たな人材が必要になる
雇用促進につながる

こういう構図はできないか?安易過ぎます?

どなたか、教えてくださいー。

***

豪華客船が座礁したり、イタリアの明るいニュースが
なかなか出ません(いいニュースは、たいして
騒がれないものでもある)。
次回は笑える話題を是非!!

では。




2011年10月11日火曜日

似て非なり、か、相通ずる、か。

最近まわりで職を失った人が何人か居ます。
一人は契約更新されなかった子。
一人はなんとなく(!)解雇された子(職場内での人間関係で
上司に影響力のある子が勝った、という説も)。
もう一人は嘱託社員だったのが、自然消滅したという話。

いずれもイタリア人女子です。
イタリア国内での失業率は8%前後。


[世] イタリアの失業率の推移(1980~2011年)
※出典:IMF - World Economic Outlook(2011年9月版)


低くはないですが、高くもない値です。
若者は(25歳以下)30%近い。
また、契約社員やパートタイム勤務の人も大勢います。
職を失っている人が多いのに不思議なこの数字と、
南北格差に関してはまたいずれ。

端から見ると、イタリアはそんなに経済が悪いように
見えないかもしれないのですが、たった数年イタリアに居る
私ですら、目に見えて経済状況の悪化を感じます。

まず、インフレ。
本日レートは1ユーロ≒104円、ユーロ導入時にほぼ近い
値になっていますが、数年前は一時170円くらいにまでなり、
このときはさすがに多くの日本人やドルを持つアメリカ人などが
「イタリア物価高い!」と叫んでいました。
170円はさすがに有り得ない高さであり、その実力も
無かったわけなのです。

物価上昇が続くのに、お給料は据え置きが多く。
家庭を持つ女性も働かざるを得ません。
もちろん、働きたい女性もたくさん居ますので
一概には言えませんが、共働きの家庭が非常に多い。
日本でも昔に比べて専業主婦率は高くないとは言え、
まったく比べものになりません。

多くの人が家をシェア。一人暮らしが当たり前の日本とは
まったく異なります。

でも...

イタリアも、かつては「国民皆が中流」という
どこかで聞いたような、意識がありました。
セカンドハウスを持つのは当たり前(不動産は日本に比べて
格段に安価な時代がありました、過去のはなし)。
今は、お金持ちは超お金持ち、そうでない人は
月末までたどりつけるか、という人。
格差が広がっているのと、格差を間近で感じる事ができる、
どこかの国と似ている感じがします。

若者が職につけない(→学生を長く続ける)、というのも
年金問題少子化問題を抱えるイタリアでは大問題です。
故国と似ています。

先進国はみな同じような問題を抱えている、と誰かが
言っていました、が、イタリアって、日本と結構
似てるんじゃない?と思う事が多い。


政治も同じ。
なんとなく、どこが政権を取っても国民は納得できてない現状。
あ、首相がスキャンダルまみれで辞任しない、というのは
日本では絶対に有り得ないし、この国では
国会議員は他の職も続けられるので、
議員としての収入以外に、莫大な収入を得ている人も
首相を筆頭に、多数。このあたりは日本に軍配、
あ、競ってるわけではありません。

文頭の友人たちが、一日も早く、職を見つけられますように
願う日々であり、また自分も、このままじゃどうにも
ならないところまで来ているので、出口(というか糸口)
を見つけたい、その間の収入をなんとかせな、と、
文化も歴史も慣習も、何もかも異なるイタリアと日本の狭間で
どちらの国も同じような問題を抱えているのを見ながら
物思いにふける日々なのです。

では。


2011年9月27日火曜日

イタリア電車事情

イタリアに一度でも行ったことがあれば
誰しもが何かしら感じるであろう電車事情について
今日はツラツラ書こうとおもいます。

列車の旅というのは、情緒があり、楽しめます。
この国の電車はある意味、すごい。

まず、到着/出発の電光掲示板に、列車番号、行き先、
到着/出発時刻のほか、「遅延」の項目がある。
何分遅れか、というもの。
遅れるのが普通、というイタリアの電車も、近年は
高速列車(新幹線みたいの)の質が上がり、
この電車に限っては遅れが少なくなりました。
場合によっては予定時刻よりも早く到着することも。
だから迎えに行く時は、少し早めに行かなくてはなりません。
でも、たまに「3時間(180分)遅れ」とか
出てると、はあ〜?と思わず言ってしまうところです。

大きく分けると、
①普通列車(REGIONALE レジオナーレ)
②急行列車(INTER CITY インターシティ)
③高速列車(EUROSTAR ユーロスター)
という具合に分かれますが、①と③は意外に正確。


高速列車は一応全席指定ですが、自分の席に誰かが
座っている事もよくあります。先日も、私は自分の荷物を
そこに置いていたのに、トイレに行っている間に
荷物をどけられて、誰か別の人が座っていた。
「あのぅ...」と声を掛けると、「あ、私の席、そっちだから」
と言われて、交換することに。別にいいんですけど。

あと、長旅になると、隣の人や前の人が
サンドイッチとかスナックを食べ始めたりしますが、
スナックを差し出して、どうぞって言ってくれたりするんです、
この前は「ぶどう」を差し出してくれました、
隣のおじいちゃん。

そして、携帯電話がうるさいこと。
席で話すのは当然ですが、着信音が結構大きかったりして、
寝ていてもそれで起きてしまう。
私は小さな声で、口に手を当てながら話しますが
みんなふつーに話してますね、会話がまる聞こえ。
「かばん用意してあるでしょ、遅れないできちんと行きなさい」
「○○時に到着予定だから、○○で待ってて!」
「家に帰ってシャワー浴びて行くから、だいたい○時くらい」

とか。
これは全部先日聞いた会話です。

あとは、最近は大きな駅なら自動販売機で切符を購入できる
ようになっていますが、短距離用の販売機もあって、
先日そこで購入するときに
元代議士」という項目があって、びっくりした、
これはイタリア人も意外と知らないようで、
この話をするとみんな怒ります。

元代議士さんは、列車のチケット、割引価格があるんですかね...

高速列車には1等と2等があって、1等はドリンク&スナック
サービスがあるんです、列車が出発するとすぐに
「これから、1等席のお客様にドリンクサービスを行ないます」
という車内放送が流れる、2等席にいても聞こえます。
その放送、必要あるのか?という感じがしますが...

ここ数年、列車価格が毎年値上がりしていて、
なかなか移動も安くできなくなりました。
それでも、鈍行列車の旅というのは、いつでも風情が
ありますよね(想像)。
ただ、冷房壊れている、トイレが壊れている、
というのも頻繁にあるので、要注意です。
冷房壊れているのに窓が開かなくて、50度くらいで
窒息しそうになった!と言ってた友だちも居ました。
ストライキも多いので、注意です。
高速列車は意外に保証されていますが、間引きされることも
あるし、情報は常に持っていないと...

日本の列車って最高なんだなあ。

電車に関する不満の声を聞く事が多いので、
今日は電車のはなし、でした。

では。




電車じゃないですが海の風景を仕事の合間に撮りました


2011年8月18日木曜日

〜イタリア歯医者事情(私の場合)〜

歯医者に通う日々です。

最後の最後まで抵抗しましたが、もう無理、という状況になり
とうとう親不知を抜くことになりました。
歯って不思議で、噛み合わせる歯が無いと、
どんどん伸び続けるんですね。
私の場合、その親不知の対歯(って言うのか?)
がなかった為、伸び過ぎて歯茎を傷つけ始めたため
抜かなくてはならなくなりました。
麻酔をしているので痛くないのは当然ですが
なぜか、抜いた後もすっきりしていて、
「痛くならなくていいんでしょうか」と先生にあとから
問い合わせました(ホントです)。
10年以上、私の口の中でがんばってくれたこの親不知くん、
おつかれさまでした、どうもありがとう。

イタリアでは何回も歯医者にかかっています。
歯医者は保険が利かないので、いつもものすごい額になり、
一度大きな治療をしたときは、支払いができずに
治療を半年中断した、ということもありました。
この大きな治療をしたあと、たった3年で駄目になり
訴えたくなりました。

そしてその治療の際、
神経ヌキマ〜ス
というところで
あまりの激痛に生まれて初めて、診察台の上で
涙を流しました、黙って。
涙がつぅーっと頬から耳まで伝わり。
そしたら先生と助手の人が、わたしの顔を覗き込んで一言。


「サムライ...」



バカ言うんじゃありません。
痛くて涙を流している患者に
「声を出さずに涙だけ出すなんて」と感心している
場合ではありません、即効性の麻酔とかしてくれ、と
思いました(そんなものがあるかどうか知りませんが)。

そこの歯医者にはもう二度と行きません。

日本では「抜いた歯、持って帰りますか?」と
聞いてくれて、今はすごいですね。乳歯を入れる、歯の形をした
ケースまであり、それに入れてくれます。
なんて親切なんだろう...

その点イタリアは(というか元私のかかりつけ歯医者は)
何も言わずに捨ててました。
お...私の歯...ゴミ箱にビニール手袋と一緒に
捨ててあるぅ...





乳歯を入れるケース








日本の歯医者さんの技術は最高ですね。
医療ネタは何度かに分けて書きたいと思います、
実は長年イタリアに居るのに、この分野にはどうしても
精通できないでいます、
まあできないほうがいいということなのですが。
偏った意見になるかもしれませんが、
一外国人の目から見たイタリア医療、ということで。


では!

2011年8月9日火曜日

イタリア式挨拶

蒸し暑い日が続いていますね。
でも、お肌が潤います、東南アジア女性のお肌がきれいなのは
湿度が高いからと聞いたことがあります。
だめだ、ヨーロッパ。カピカピ

先日、恋愛事情について触れたので、
今日はそれに少し絡めて「挨拶」について。
本当は「キス」という題名にしようと思ったんですが、
どうやらこのブログを、小学生のお子さんが見てくれているという
話を聞き、少しためらって、「挨拶」にしました。

まず、普通に両頬にキスといいますか、頬を重ね合うと言いますか、
それが友だちや家族、とにかく一応誰とでもあり、の挨拶です。
北部から中部はそうでもないようですが、南部は男性同士でも
このキスあります。

あまり想像できない方は、そうですね、今度のG7かG8かなんかで
イタリアの首相が他の国の首相に挨拶している姿を
見ていただければ、もしくはイタリアの映画、とか。

たまに、日本からのお客様や友人から
左頬と右頬、どちらからすればいいの?
と聞かれることがあります。

真面目な日本人のこと。
それ、大事ですよね。

だってね、それ間違うと、唇にしちゃいそうなとき、あるんですよ。
互いに左、と思ってたのに、片方が右だとね、
近づいたときに、あれ?あれ?ってなって
唇に近くなっちゃったりするんですよ(笑)。

困ることはそれ以外にも。
たとえば:

初対面のとき
握手で済ますか、キスまでするか。
微妙な空気で判断します(迷わずキスって人も居るはず)。

回数
相手が片頬だけで済まそうとしているのに、
自分が両頬しようとして、なんか一瞬顔が離れたのに
また近づける、というちょっと読めない空気のとき。
片方だけ、というのは、たとえば、プレゼントを
あげたときとかのお礼にキス、みたいなときにあります。

別れ際
人数がたくさん居るとき、全員に全員がキスしてると
時間かかっちゃってしょうがないんですよ、
じゃ、帰ろうか、ってなってから、15分くらいは
別れの挨拶してたりして。
面倒なとき(スミマセン...)は投げキスで
まとめて、にしちゃうこともあります。

困るってレベルの話じゃないですね...

小さい子供はね、ぶちゅーってほっぺにしてくれるんです、
もうたまりませんねぇ。

恋人同士、親子、夫婦は普通にキスですね。
親子も、ある程度の年齢までは口にしますね、見ている限り。

キスや抱擁は、お国によってまったく異なるので
一概にどうこう言えません。日本人同士は夫婦の再会でも
人前では抱擁もしなかったりしますし、それを「おかしい」
というイタリア人も居ますが、余計なお世話です(笑)。
ただ、郷に入っては郷に従え、とでもいいますか。
日本人もイタリアに住めば、すぐにこの挨拶をするように
なります。最初に使うコミュニケーションかも。

でもでもでも。

条件がひとつあります。
「日本人以外の」という但し書きが必要。
たとえば10人で食事して、その中に2名の日本人が
含まれていたとします。
日本人は全員とキスしても、自分以外の日本人とだけは
絶対にキスしません。
別に誰が決めたわけでもなく、そういうもの、です。
暗黙の了解ですね、我ら、日本人の。

イタリアに行ったら、ちょっと親しくなった人ができたら、
挨拶試してみてください、きっと相手は喜ぶとおもいます。

では!

2011年8月6日土曜日

イタリア恋愛事情

お、来たな?というお題目でしょうか。
一体何から話し始めていいのか分からないので
思いつくままに、ツラツラと。

イタリアオトコは軽い、という印象は定着しているようなので、
まずはその根拠について、私の考えを書いてみたいと思います。
ちなみに、ここに書かれていることは一般論でも
私の個人的経験に基づくものでもなく、あくまで推測と
若干の事実と思っていただければとおもいます。
また、男性について書いている時は女性への対応、
女性について書いている場合は男性への対応を基本とします。
同性の恋愛事情は機会があれば、いずれ。
イタリア男は、
  1. すぐに声を掛ける
  2. 甘〜い言葉をすぐに使う
  3. すぐに誘う

キーワードは「すぐに」ですね。
あまーい言葉、とは、「きれい」「すてき」などは
入り口でしょう、っていうか序の口か。挨拶です、完全に。
チャオ ベッラ(奇麗、の意、女性型)」=
「やあ、きれいな人(直訳はなんか変。基本訳さない、ということで。)」は
女性同士でも使いますから、こんなことくらいで
ウキウキしてたら身が持ちません。

英語の「DEAR」にあたる「CARO/CARA(カーロ/カーラ)」は
日本語だと「親愛なる○○」になりますが、
チャオ カーロ/カーラ」も「よっ!」というくらいの挨拶ですし。

セイ ベリッシマ」とか言われたら、
「なんて奇麗なんだ!」という意味になるので、ウキウキしても
いいかもしれないですが、まだまだです。
もちろん、恋人同士でも使いますから、一概に「挨拶」と
片付けてはなりませんが、ま、軽く聞き流す、くらいで。

テゾーロ」(直訳すると「宝」です)なんて、
相手をなだめるときに使ったりもしますね。
”どうしよう、宝物、みたいに言われちゃった” とか、
ドキドキするのは 状況を判断してから喜ぶことにしましょう。

なんか、イタリアへの女性一人旅初心者ガイダンスみたいに
なってきてしまいました。

誘われたくない、声掛けられたら面倒!と思っている人は
とにかくスタスタと脇目もふらず歩いてください。
キョロキョロしてると格好のターゲットになります。
なりたい人は、どうぞ、キョトンとしててください。
日本人は優しいので、声を掛けられたら返事をしますが
しなくて結構。無視しても相手は傷つきませんし
なんとも思わないので大丈夫です。

では、イタリア女性はどうなんでしょう。
ご想像の通りです。
こんなに甘い言葉をフツーに掛けられている彼の国の女性たちは
ちょっとやそっとの優しい言葉では納得しません。
たまに例外も居ますけど。
「きれいだよ」なんて「日に焼けた?」くらいの感覚じゃ
ないでしょうか。
*日に焼けている女性が美しいのがイタリアです(男性も)。

無理矢理結論に持って行きます。

結論:日本男性だろうと、イタリア男性だろうと、アメリカ男性だろうと 優しさに違いはない、違うのは「表現の仕方」だけ。

この表現の仕方に慣れていない、日本を含む各国の女性が
結局イタリアで被害にあったり、もしくは幸せになったりするのです。
外国に行くと開放感にあふれてしまうのが、日本女性やアメリカ女性
らしいです(イタリア人談)。

自分で責任持ちましょう。
変な方向に話題がずれて行きました。
次回はもう少し、実のある内容を目指します。

では!

2011年7月14日木曜日

イタリア子供事情 〜学校編〜

毎日暑いですね。
日本のほうが、イタリアのほうが、と暑さくらべのように
なっていますが、どちらも暑い。
私はここ数年、扇風機をつけたまま寝る、ということを
していませんでしたが、ここ数日はつけっぱなしです。
この暑さを凌ぐために、続々とのある方向に向かうイタリア人。
4月でも10月でも、暑ければ海、という感覚は
人間の本能をそのままに生きているような、自然な感じがします。

***
さて、今日はイタリア学校制度のはなし。
ちょっとだけです。
義務教育は日本と同様、小学校と中学校。
小学校5年、中学校3年の合計8年です。
高校は、いくつも種類があって、日本で言う普通校のような
高校は通常5年(留年もよくあります)。
3年で済む高等専門学校もありますし、4年というのもあります。

小学校は入学年齢が6歳。
ただ、5歳でも保護者の希望があれば入学可能です。
どっちでもいいってことですね。
このくらいの年齢だと、まだまだカラダの大きさも発達も
1年の差というのは大きいと思います。
親の考え次第ですが6歳が大半だそうです。

おっと。西洋式(?)なので、9月入学、6月終了です。
夏休み、ながっ。

プライバシーの関係で写真は載せられないのですが、
小学生、みんなスモック着てます。日本では幼稚園で着るような
あんな感じのスモックですね。

あとは高校卒業について。
高校卒業時に、国の試験を受けないと卒業認定されません。
国の試験を受ける資格があるかどうか、というのを
まず学校が判断します(この時点で落第した人は、試験を
受けられないのですぐに夏休み♪)。
落第したらもう1年です。

センター試験のように毎年、この試験の様子や
受験者数などが発表されます。
大変そうです。

ということで、基本的に6−3−3の日本と違い、
5−3−?で、社会に出る年齢が著しく異なる。
しかも、大学は以前少し書きましたが、卒業に時間がかかる。
従って、22歳で大学卒業して社会に出ました、
なんて言うと、「それってほんとの学士なわけ?」と
疑われたりしたことも。
大学卒業の場合、25歳くらいだと早いほう。
私の周りには30歳以上の人もたくさん居ます。

ちなみに、大学卒業すると、一応(ほんとに、いちおう、です)
肩書きに「Dottore/Dottoressa」(ドットーレ[男性]/ドットレッサ[女性])
と付きます。
おっと。ドットーレ(ドットレッサ)って、医師のことも指すし
会計や弁護など「」が付く職業もドットーレ(ドットレッサ)です。
(消防とか歯科衛生とか、どうなんだろう)
だから、いちおう、と書きました。
私ごとき、学程度でドットーレ(ドットレッサ)と呼ばれてしまっては、
恐縮至極です。呼ばれないですけどね。
請求書の宛先に付いてるのしか、見たことない。

話はそれました。最後に、
小中高で私が昔から声を大にしているのは、日本の「掃除制度」が
素晴らしいということ。
こちらの学校ではそんな制度はありません(イタリアのみならず、
西洋で掃除制度がある国を私は知りません、もしあったらすみません)。

掃除をすることによって、公共の場所はきれいに使う、という
意識が自然に生まれる。
98年ワールドカップフランス大会での日本人サポーターの
掃除シーンは、イタリア人をもびっくりさせていました
(なにやってんの?という意味もあるらしい)。

どちらの教育がいいとは私には決して言えませんし、
きっと結論も出ませんが、掃除制度だけは、いいものだと
思っています。
***



子供のころからみんなが遊ぶサッカーゲーム。






私はあまりにヘタなので、いつもは見ています。
強くひけないんですよね、どうやったらいいんだろう?
男子はもとより、女子も男子顔負けに強い人、
たくさん居ます。大人から子供まで。
これもひとつのイタリア文化、かな。

 では。

2011年7月11日月曜日

イタリア子供事情 〜産まれたら、編〜

日本も梅雨明け、節電で非常に暑いという声が
各地から届いています。
こちらもアフリカ大陸からの熱波で非常に暑いです。
日本と違うのは、日差しが痛いこと。
夏場は雨戸を閉め切って、日差しを入れないようにすることが
多いです。うちの工事もその意味ではいいのかも。
未だに毎朝8時から轟音です。

さて、今日もお子様のはなし。
学校制度について書こうと思いましたが、また今度。
今日は出産後編。
まず、子供が産まれたら、玄関に水色かピンクのリボンをつけます。
アパートの入り口、個人の玄関ではありません。




赤ちゃんが産まれたらリボン



こんな感じ。
女の子ならピンクですね。
知らない人の玄関にあったりぼんを勝手に撮影してしまったので
書かれていた名前とか、リタッチしています(すみません勝手に撮って)。
共同玄関なので、どこの家に産まれたのか、
知らない人には分かりません。

ときどき、バールやピザ屋さんで
「え?こんな小さい子外に出しちゃっていいの?」というくらい
生まれたての赤ちゃんを見かけることがあります。
意外にどんどん外に出して行くんですね、イタリア。

そして、何ヶ月や何歳までに、というのは決まっていませんが
「洗礼」を受けることになります、カトリックの。
洗礼式には親しい人間が集まり、お祝いをします。
正装しないといけない、と思い、一度だけ着物で出席したら
目立ってしまって申し訳ないことをしたことがありました。
日本だと正装になりますが、仮装みたいになってしまい。

洗礼のあとも数回、成人になるまでカトリックの儀式を
受けないと、基本的に教会で結婚式をすることができません。
そして、カトリックの教会で結婚式を挙げていないと
基本的に子供に洗礼を受けさせることができません。

基本的に、としつこいように書いているのは、例外も
たまにある、ということです(教会や神父による)。

そして、家族や親族のつながりが強いイタリアは
7親等くらいでもお祝いに駆けつけたりします。
○○に子供が産まれた、早くお祝いにいかないといけない、
○○が洗礼式をする、お祝いに出席しないといけない、
○○が・・・


***
小さいお子さんがいらっしゃる方にとって、気にかかるのが
外出先でのおむつ替え。友人でも「イタリアはトイレが...」と
おむつ替えを心配している人が居ます。
イタリアのトイレ事情は書くと長くなるので書きませんが
おむつ替えシートがある日本は天国です。
先日は、だっこしたまま、片手でおむつを替え、
手洗い場でおしりを洗ってあげている友人を見ました。
大変だわ、これ。

イタリアに子供連れでいらっしゃる方、すぐにおむつ替えが
できるように、便利な場所にホテルを予約されることを
お勧めします(上記の友人もそうしています)。

今日はなんだかまとまりがなくなってきましたが
ひとまず、産まれたら編、でした。

では。

2011年7月8日金曜日

イタリア子供事情 〜離乳食編〜

梅雨明けですね。
昨日の七夕、子供たちの願いは届いたでしょうか。
あの、笹の葉から取り外した短冊、どうしてたっけな...

さて、今日はお子様の話。
〜事情とか題名書いていますが、独断です。

少し前に、チーズの項目で離乳食にパルメジャーノ
使うということを書きました。生後6ヶ月くらいから
摂取します、脂肪分が比較的少なく、
カルシウムが豊富。パルメザンチーズ、ですね。

どうやって食べる?

すって、粉チーズとして。
パスタの上はもちろん、温野菜の上とか。
塩を使わない代わりにチーズ!

親によって多少の違いはあれど、離乳食は野菜をすりつぶしたものから
パスタまで。野菜はどこの国でも共通だと思いますが
パスタはどうなんでしょう、やっぱりイタリアだからか。

パスタと言っても、イタリアには数百種類もあるので
(数えたこと無いですが、多分)、
小さい子供には「ショートパスタ」ですね。
ペンネとか、マカロニとか、そういう感じ。
風味はベース(トマト)と白ベース(トマトなし)。

これは昨日、1歳半の子が食べていたパスタ。

ほうれんそうとうさぎのお肉のパスタ


軽く大人一人前ありました。この子はとても(縦に)大きかったので
全部ペロリと食べていました。

生後6ヶ月くらいからパスタをあげはじめたそうです。

そうそう、こちらは母乳をあげる期間も日本に比べて短い。
これは以前から気になっていましたが、平均は3〜6ヶ月
くらいでしょうか。間違ってるかも。あくまで私の周りの
データです。

本当の離乳食のときから、もうオリーブオイル
パルメジャーノを混ぜて食べさせています。
骨格違ってきますよね、アジア人とは。

ちなみに、イタリア語では離乳食のことを
「パッパ」と言います。
日本語では「マンマ」だよ〜と言うと、みんな笑います
(イタリア語では母親のことをマンマと呼びます)。
そのあと必ず「じゃあ母親のことはなんて呼ぶの?」
という質問が返ってきます。

小さい子にはものすごく優しい目を向けてくれるのが
イタリア。小さいお子さんがいる方、こちらにいらしたら
多分びっくりすると思います、いい意味で。
大人がたくさん接近してきます、果物くれたり、
ベビーカーで寝ているところを覗かれたり、
買い物で割引してくれたり、おまけをくれたり。
水戸黄門のご印籠並み。

でも、天使みたいな子供たち見ていると、
そうなっちゃうの、分かりますよね。
トーマス機関車似のわたしは、洋の東西を問わず
子供が寄って来てくれるので、トーマス似で良かった...と
いつも思います。

子供の食事編でした。
では。

2011年7月4日月曜日

イタリアでの大学

比較的長いことイタリアに住んでいて、
比較的学生の友だちが多い私ですが、
イタリアの大学制度についてはあまり詳しくありません。
学費のことを先日知ったので、ご説明してみたいと思います。

イタリアの大学は日本のそれとやや異なります。
入試はある学部もありますが、無い学部もあります
(ある学部というのは主に医学部や薬学部など)。
勉強したい人への門戸は広い、というところでしょう。
進学率は日本以上、ただし、米国と同様、
卒業するのは楽ではありません。

大学入学≠学位取得
卒業できる=学位を取得できる

大学内での試験の方法も日本とはまったく異なります。
そして、卒業する日(学位を取得する日)も人によります。

数年前から「プチ学位」という制度ができ、3年ほどで
「プチ学位」を取れます(通称ミニ ラウレア)。
ただし、ほとんどの人がその後の専門課程に進むようです。

さて、学費ですが、人によって異なるらしいです。
親、もしくは自活している人はその人の 収入による。
奨学金制度はまた別です。
収入証明を出し、それによって学費が決まるというのは
なかなか合理的ですね。
ただもちろん、収入をごまかす人も居るようです。
特に外国人は、外国での収入をきちんと調査できないことから
低い所得を申告し、学生アパートに無料で入る権利をもらえる、
ということも近年問題になっているようです。

ここ数年、日本の文科省にあたるお役所の大臣が、バサバサと
改革をしているので、大学の学費や研究費もなかなか厳しく
なりそうです、一時は学生のストが多発していました。

イタリアでもかつては「大学卒業」=「いい仕事につける」
という流れにあったそうですが、今、若者の多くが
進学するために、それももはや「神話」となりつつあり。

どこの国も、制度は異なれど、同じような問題を
抱えていますね。

イタリアの大学へ進学を希望されている人、
がんばってくださいね。

最後に、大学とは1ミリも関係ありませんが、
昨日食べたカキをご紹介。
カキ屋さんで、カキを購入して食べます、
1個3ユーロ(ちょっと前まで2ユーロ)。
この時期、生ガキを食することができると思わなかったので
カキ好きの私としては大感激。

3人だったので一人2個







 近くの海で撮った写真も一緒に載せます。










夏だなあ...
では。

2011年6月20日月曜日

料金が2倍になっていた郵便

1週間の出張を終え、今日は朝寝坊する!と決めていたのに
アパートの上で大規模な工事を行なっていて、朝8時からものすごい音。
ガンガン、カンカン、バンバン、ガタッ、ドサッ、ど−ぉおぉん。。。
寝れないので朝からバンバン仕事してます(事務処理)。

今回、出張2日目に、重たいドアが閉まらずにぐ〜っと引っ張ったら
変な筋をちがえてしまったのか、未だに左方向に首が回らず。
年かな、やっぱり。
早速購入した塗り薬。いわゆる「湿布」というのがほとんど
存在しないので、クリームを塗ったものの、効果はほとんど無し!
車(助手席)に乗って、後部座席に座るお客様とお話するのは
左斜め後ろを向かないといけないので苦しかった(;_;)
ヴォルタレン 湿布薬、かな?









さて、イタリアでの原発再建を問う国民投票は、投票率が
普段の国民投票に比べて格段に高く、結果は。ということで
イタリアでの原発は無し、今後もエネルギーは近隣からの
輸入に頼り、電気代がフランスの8倍、という状況が
続くことになるのでしょう。でも、無くて大丈夫なら
そのほうが絶対にいいですしね。

さて、今回の出張は日本で農業をされている方のリサーチ通訳。
いわゆるIターン就職をされたお客様、エネルギーたっぷりで
素敵なお客様でした。
お客様をお迎えに行くときにたまたま遭遇した
ヴェズヴィオス火山の幻想的なこと!
奥に見えるのがヴェズヴィオス火山


それでようやく今日の本題ですが、
さきほど、上記のお客様に絵はがきを書いてポストに投函しました。
通常、切手をまとめて購入しているのですが、今回補充で投函後に
郵便局で切手を購入。そうしたら、これまでの85セントから、なんと
約2倍の1.60ユーロに跳ね上がっているではないですか。
もう送っちゃったよ、どうしよう、と郵便局員に話すと、
「誰もチェックしないから大丈夫よ、でもこれからは1.60ユーロで
送ってね」だって。
追加料金をお客様が支払うことになってしまったら!と心配になって
電話までかけましたが、大丈夫そう。
なんか、こういういい加減なところが、いちいちイタリアです。
そして、そういう切手の値上がりが全然知らされていないのも、
イタリアですね(新聞とかには出ていたのかも。。。)。

今回の出張の件でまだまだ書きたいことがたくさんありますが
今日はこのへんで。

では!













2011年6月11日土曜日

独断 チーズのはなし

今日はオフ。

家でおとなしく日本の番組をネットで見ていました。
特に何度も見てしまう、最近はまっているのが「マルマルモリモリ」。
見終わってからも、頭の中を「マルマルモリモリ〜♪」と反復しちゃう。
イタリアに居るのに日本のドラマや番組にものすごく詳しい、
この生活、どうなんだか・・・
でも、このマルマル〜を見ていると、落ち込んでも元気が出てくる。

さて、今日ご紹介しようと思ったのは、先日仕事でトスカーナ州の
シエナというところから車で約1時間くらいのところにある、小さな街
(ピエンツァという場所)へ行ったときに食べたチーズのこと。
ペコリーノチーズというチーズが有名なこの地区で、
チーズの熟成期間が短いものから長いものまでを順番に食させて
いただきました(写真はすべてペコリーノチーズです。熟成期間が
異なるので、食感も味も見た目も全然違います)。


ペコリーノチーズ
はちみつといちじくのソースと共に






ペコリーノチーズにはちみつやジャムをつけて食べるというのは
甘さと塩辛さが絶妙。食べたことのない方には是非試していただきたいなと
思います。日本の居酒屋さんでも、カマンベール&ブルーベリージャム、
のようなメニューがありますよね?食感は違いますが、アイデアとしては
同じ感覚です。

イタリアはフランスと同様、チーズの種類が豊富過ぎて
全然網羅できていませんが、パルメジャーノ、モッツァレラ、
ゴルゴンゾーラなど日本でも有名なチーズは色々と試しました。
イタリアに来たての頃、チーズ講習なんかにも通ったことがあるのですが
言葉がチンプンカンプンで、出されたチーズを食べて終わる、
というようなもったいないこともしてます。

私が個人的に好きでよく購入するのが、スカモルツァというチーズ。
薫製にされたもののほうが好きです。通には怒られそうですが
形状は異なれど、ストリングチーズのような感じ(割いて食べる、
あのチーズ)。
それからやはり水牛のモッツァレラチーズは大好きで、
オリーブオイルをかけてバクバク食べます。
パルメジャーノは、離乳食でも利用されるんですよね、
そりゃあ体格違ってきますよね、日本人と西洋人。

・・・・・・・
と、こんなことを書きながら、本日の夕食はふりかけご飯。
友だちに炊飯器を貸しているので、鍋で炊いて、ちょっと柔らかめ。

ほんとにイタリアに住んでいるんだろうか...

明日から1週間は仕事がフルで入っているので、昨日始めたブログを
早くも休むことに。気楽に更新していこうとおもいまーす。

では。