2011年9月27日火曜日

イタリア電車事情

イタリアに一度でも行ったことがあれば
誰しもが何かしら感じるであろう電車事情について
今日はツラツラ書こうとおもいます。

列車の旅というのは、情緒があり、楽しめます。
この国の電車はある意味、すごい。

まず、到着/出発の電光掲示板に、列車番号、行き先、
到着/出発時刻のほか、「遅延」の項目がある。
何分遅れか、というもの。
遅れるのが普通、というイタリアの電車も、近年は
高速列車(新幹線みたいの)の質が上がり、
この電車に限っては遅れが少なくなりました。
場合によっては予定時刻よりも早く到着することも。
だから迎えに行く時は、少し早めに行かなくてはなりません。
でも、たまに「3時間(180分)遅れ」とか
出てると、はあ〜?と思わず言ってしまうところです。

大きく分けると、
①普通列車(REGIONALE レジオナーレ)
②急行列車(INTER CITY インターシティ)
③高速列車(EUROSTAR ユーロスター)
という具合に分かれますが、①と③は意外に正確。


高速列車は一応全席指定ですが、自分の席に誰かが
座っている事もよくあります。先日も、私は自分の荷物を
そこに置いていたのに、トイレに行っている間に
荷物をどけられて、誰か別の人が座っていた。
「あのぅ...」と声を掛けると、「あ、私の席、そっちだから」
と言われて、交換することに。別にいいんですけど。

あと、長旅になると、隣の人や前の人が
サンドイッチとかスナックを食べ始めたりしますが、
スナックを差し出して、どうぞって言ってくれたりするんです、
この前は「ぶどう」を差し出してくれました、
隣のおじいちゃん。

そして、携帯電話がうるさいこと。
席で話すのは当然ですが、着信音が結構大きかったりして、
寝ていてもそれで起きてしまう。
私は小さな声で、口に手を当てながら話しますが
みんなふつーに話してますね、会話がまる聞こえ。
「かばん用意してあるでしょ、遅れないできちんと行きなさい」
「○○時に到着予定だから、○○で待ってて!」
「家に帰ってシャワー浴びて行くから、だいたい○時くらい」

とか。
これは全部先日聞いた会話です。

あとは、最近は大きな駅なら自動販売機で切符を購入できる
ようになっていますが、短距離用の販売機もあって、
先日そこで購入するときに
元代議士」という項目があって、びっくりした、
これはイタリア人も意外と知らないようで、
この話をするとみんな怒ります。

元代議士さんは、列車のチケット、割引価格があるんですかね...

高速列車には1等と2等があって、1等はドリンク&スナック
サービスがあるんです、列車が出発するとすぐに
「これから、1等席のお客様にドリンクサービスを行ないます」
という車内放送が流れる、2等席にいても聞こえます。
その放送、必要あるのか?という感じがしますが...

ここ数年、列車価格が毎年値上がりしていて、
なかなか移動も安くできなくなりました。
それでも、鈍行列車の旅というのは、いつでも風情が
ありますよね(想像)。
ただ、冷房壊れている、トイレが壊れている、
というのも頻繁にあるので、要注意です。
冷房壊れているのに窓が開かなくて、50度くらいで
窒息しそうになった!と言ってた友だちも居ました。
ストライキも多いので、注意です。
高速列車は意外に保証されていますが、間引きされることも
あるし、情報は常に持っていないと...

日本の列車って最高なんだなあ。

電車に関する不満の声を聞く事が多いので、
今日は電車のはなし、でした。

では。




電車じゃないですが海の風景を仕事の合間に撮りました


2011年9月26日月曜日

色々あります、イタリア工事

シルバーウィークも終わり、皆さんはどのような
連休を過ごされたでしょうか。

この時期は私もなかなか忙しいので、先週は出っぱなし
だったわけですが。
仕事から戻ってくると、こんな実態が。

家に入り、ソファがなんかおかしい。
とりあえず、荷物を置いて、着替えて、お茶飲んで...
うーん、なんかおかしい。

よーく見てみますと。
天井にこんな模様が。

 見えるかなあ....
シミといくつかのひび

そう、上階の工事で、水道管を傷つけたのか、なんだか
分かりませんが、水漏れしていて、ソファーが水浸し
なっていたのです!

体力が落ちて来て疲労困憊で帰宅したところに
この事実。頭をかかえてしゃがみこみたくなりました。
大家に電話して報告。
「気をつけてって言ったよねぇ」との返答。

気をつけるも何も、いつ、どこから水漏れがあるかなんて
分からない、そもそも、下の階まで漏れるなんて、
いったいどんな工事をしてるのか!(怒)

工事の人に直接言いに行きました。
「乾いたらペンキを塗るようにします」

昨晩は夜8時に寝床に入りました、小学生か?
いろんな意味で疲れてます(笑)。
癒しがほしぃ、どなかた温かい手を...(願)。

ちなみに、9月一杯で終わる予定の工事ですが、
今日この件でちらっと覗いたら、まだコンクリートの
状態なんですけど...年内に終わるかね?

頭を切り替えなくてはいけません、
ソファの上でよかった。仕事のデスク上だったら、
書類やらコンピューターやらいろんなものが
駄目になってるところでした(一部、出しっぱなしにしていた
書類は濡れてたけど)。
だって、紙一重といいますか、
すぐ隣はデスクだった。
ありがとう、ソファの上で。

色々あります、まだまだ続きます、工事。
もう何もありませんように...

では。

2011年9月16日金曜日

早さに脱帽

あっという間に通過してしまいました、増税案
先日お伝えしたように、付加価値税(消費税のようなもの)が
現行の20%から21%に上げるという法案が提出されたのが
約10日前。
国会(上院、下院とも)を通過し、
今週の土曜日(9月17日、というか明日ですよね)
から施行されるようです。
どうすればいいのかさっぱり分かりません...

まだサービスが終わっていないのに支払いを済ませて
しまった分とか、領収書とか、どうなる?
今さらお客様に1%上がります、とか言えます?
私は経理関係はまったく無知で、すべて会計士任せに
しているので、指示を仰ぐにも、今は申し訳なくて
聞けません...
色んなところで、色んな人が大変な作業に追われているのでは
ないかなと、人ごとみたいに思ったり。

たとえばレジとか。
たとえば既に見積もりを出している商品とか。
たとえば光熱費の請求とか。

テレビとか、コンピューターとか、大きな買い物をする人は
今日走りまくるのではないかな、とまた傍観者。

素朴な疑問:
せめて2012年からとかにできないのかな
そもそも、○○年○月○日から、と決まっていれば
それ以降のものは上げます、と事前に言えると思うんですが。

こんな疑問を持つのは私だけなのか。

まあ、それだけ緊急性があったということですね。
日本も緊急性はあると思うけど...
ただ、緊急性の質も内容も異なりますけどね。

昨日は、なんだか各都市の「市長」がストライキを
行なっていましたよ、増税案に反対で。
すごいな、ほんと。

さすが、フェラーリの国。
スピード感あるなあ...関係ないですね、すみません。

では...

2011年9月10日土曜日

暗室で 待ちつつ今日も 秋風を

秋風を感じるかと思いきや、まだ暑さが残るイタリアです。

戻って来て早々、期待を裏切らないでくれます、
ほんとに。

1)アパートの上階工事は相変わらず続き。
騒音と雨戸を開けられない暗さで、ああ、夏の間
ここに居なくてよかった、と改めて実感。
あと少しの辛抱、と淡い期待を寄せつつ。

→外からちょこっと除いたら、まだ骨組みの状態だった、
まだまだかかるのかな...

2)7月上旬に出したクリーニングを取りに行ったら
ブツが無い...探して電話します、と。
7月下旬に出来てなかったから9月に引き取りすると
念を押したのに、結局これの引き取りは
4、5回ほど空振りしています、なんで?

→結果、見つかりました。

3)日本に居る間で、使っていない電話代の過剰請求
返金に半年くらいかかりそうで
(そもそも返金してくれるのかすら疑問)、
そのクレームを出すのも面倒になる。泣き寝入りか?

→使用してない電話番号と日時をリストにして
抗議することにしました。

これらの話、人にしたら、
「(イタリアへ)おかえり」と皮肉で言われ...

戻って来たら付加価値税(消費税のようなもの)が
現行の20%から21%に上がるという話になっていた。
その他にも年収が多い人(ものすごく多い人)から
税金を徴収、という案も。
なんとか税収を確保しようと必死の政府。
ストがすごいらしい。
数日前の全国ストで、一日で700万ユーロ(約7億3500万円)
だかの損失だとか。ほんとかな、この値...

それでも、なんとなく秋の空気を感じます。


では。

2011年9月5日月曜日

わたしの節電

イタリアへ戻る日が近づきました。
いつも思う、「戻る」「帰る」と人から言われる度、
私はどちらが「基点」なのか。
イタリアに居る時は必ず「日本に帰国する」と言い、
必ず「帰国するの?」と聞かれます。
日本に居るときは「(また)行く?」「帰る?」「戻る?」と
色々聞かれます。やはり私の中では
「帰る」=日本
「戻る」=イタリア
なのだなあ、と。どうでもいい話ですが。

さて、節電が当たり前と感じられるようになった今、
ふと思い出したことがありました。
今でこそ、LED照明を利用する家庭が多くなっていることと
思いますが、もう数年前になりますか、
イタリアでもこのような電気が普及し、支給されました(!)
(それがLEDかどうか、戻ってから調べます)。

まず、私の居る地区では電球6個、ケースに入って
各家庭に配られました(もちろん無料)。
ついでに、水道の蛇口に取り付ける小さな金具も。
この金具、水を泡状にするもので、
それまでよりも少ない水量でも多く感じられる、というもの。
節電に加え、節水も。
*ただし、どの蛇口にも合うというわけではありません

今、写真が無いのでまた改めてアップします(どなたか
しばらくして忘れていたら指摘してください!)。

配られた電球のサイズは1つのみ、使えるランプは限られていますが
それでも、3年位前に配られたランプ、今年の夏に
取り替えるまで一度も替えず。優れもの。
節電を自治体が率先して行なおうというこの「試み」、
実は当時とても感動したのを覚えています。
正確には覚えていませんが、約30%くらいの節電になると
うたわれていました。
これ、個人にも嬉しい、自治体としても嬉しい、
嬉しいことづくしでしょ、
いいことやるじゃん?って。
あと、節電とはちょっと違いますが、土日祝日と
夜間は電気代が安くなります。これも、嬉しいです。

何度も言いますが、イタリアはエネルギーを輸入に頼っているため、
電気代はお隣フランスの8倍とのこと。
高いは高いですが、節電は慣れれば何てことない、というのは
今日本中も感じていることのはず。

私も電子レンジの無い生活をしていますが、なんてこと
ありません、炊飯器も保温は使用しませんが大丈夫。
トースターもありませんが、フライパンで焼きますし
電気ストーブの代わりに毛布をかぶります、大丈夫。
もちろん便座の保温なんてもの、ありませんが、
そういうもんだと思えば意外に平気。
節約語らせたら1ページじゃ終わりませんが
自己満足だけじゃない、ということが今回の滞在で分かりました。
エネルギー、大切にしないと。

日本でもイタリアでも、資源が無い国では
大切に使わないといけないですね、なんか、全然違う国なのに
たまに「似てるなあ」と思うこと、あるんです。
たまに、ですけどね。

さて、そろそろイタリアは秋の空気が流れ始めているかな。

では。