2011年11月13日日曜日

ここからが正念場

「ベルルスコーニはもはや我が国の首相ではありません」

これが今朝、あるテレビ局でキャスターが発した最初の言葉でした。

正式辞任するまで
「でもあの人のことだから
何か理由をつけて首相の座に居座るかも」
とか
「結局まだ辞めてないから分からない」
とか
そんな言葉を何度か聞きました。が、昨夜正式辞任。

冒頭のひとこと、この元首相の影響力が非常に大きかったことを
象徴していますね。

さて、本日中には新首相が決まる予定。

これは今回初めて知った事ですが、暫定政権として
一国の首相に選ばれるのは、恐らく現国会議員ではなく
一般の人(知識人)。でもそれではまずいので、
今月、大統領から上院議員に任命されました。
火急の対策が必要な経済問題をなんとかすべく
元欧州委員であるとか、経済学者であるとか、
そういう肩書きを持つ人です。

個人的には、政治の経験が無い人が、一国の首相になって
大丈夫なのだろうか?
国家の緊急事態(経済以外)に陥ったとき、舵を取れるのか、
と勝手に考えもしたのですが、
わたしの知識も浅いので、そういう心配は無用なようです。

目下の経済問題を解決する(しなくてはならない)のは
誰が首相になっても重圧でしょう、一朝一夕にはいかない。
ベルルスコーニ元首相を辞任に追い込むことが
野党の目標みたいになっていたところがあるので
ここからが正念場です、いや、まだ野党は政権を取ったわけじゃ
ないし。
与党だって、連立だったわけなので、決しておちおちして
いられないですね。
次の総選挙(2013年?)までにどうなるのか。
またしても傍観者のわたしではありますが、
さすがにまずいだろう、という経済的な感覚を目の当たりに
している今日、イタリアがどう変わって行くのか、
恐いもの見たさもあります(失礼)。

***
そして、また全然関係ないですが、
先日アペリティフ(イタリアではアペリティーヴォと言います)
に行ったときの一品がとても可愛らしかったので。
この一皿に飲み物(アルコール)がついて10ユーロ(千円ちょっと)。
なかなか粋な創作料理で見た目が気に入りました。





ちょっと暗めの画像ですが、高級に見えるかも。

一昨日は友人が仕事でイタリアへ来ていたので
久しぶりの外食。訪問客が多いのがイタリアに居て
嬉しいことのひとつ。

問題山積みのイタリアで、それでも今日も観光客に
あふれている、世界からみたらやっぱり魅力のある国なのかもと
実感しているところです。

では。