2011年12月1日木曜日

一丸となって、国を、支える

最近のイタリアおよびヨーロッパ情勢で
「大丈夫?」というお声を頂戴することが多いです。
ご心配ありがとうございます。

個人的には、今のところ、生活に大きな変化はありません。
このたび発足した新内閣(モンティ首相)により
提案された経済政策は、実に3兆円規模の緊縮策である
ということは、報道の通りです。
この柱となっているのが、年金支給年齢の引き上げと
不動産税の再導入や付加価値税の引き上げなどです。
なぜ、導入なのか、 というと、

この、不動産税、というのは、数年前の政権
(ベルルスコーニ前首相)時代に「1つ目の家」に関し
免除される事になった税金です。
それまでは存在していました。
簡単に言うと、家をいくつも持っている人たちは
多めに税金払ってね、という法律です。
また、住宅購入を促すことにもなりました。

また、今回、やはりお金持ちの人は多く税金を払ってね、
という意味で、一定以上の大きさの自家用ジェットや自家用船を
持っている人は、その分税金払ってください、という
法案も上がっています。

さらに、付加価値税は、このブログでも以前紹介しましたが
http://italia-gioia.blogspot.com/2011/09/blog-post_16.html
また上がるの?という感じがします。
日本の消費税はなかなか上がりませんのに。

年金は、個人的には関係ないですが、これはどこの国も
同じような問題を抱えていますね。
ただ、この国の国会議員の年金はものすごく高い。
たった5年務め上げただけで、労働者平均賃金の倍は
いただいているようです。
しかも、一番私が問題だと思っているのは
国会議員は別の職を持っているので、そこからも
当然年金は支払われている訳で、現役時代も
二重の収入、OB/OGになっても二重の収入では
国民は納得できませんね。週に何回か議員の仕事をすれば
いいそうです。それはどうなの?と思います。

ところで、こんな議員さんたちに抵抗すべく
先日各地でこんなことがありました。

ジェラート屋さん:「一般の人1ユーロ 議員は30ユーロ」
ピザ屋さん:「一般の人4ユーロ 議員は100ユーロ」

これ、実際に店頭に置かれていたプライスです。
報道番組でやっていました。
実際にピザ1枚に100ユーロ支払った議員さんが
いるっていうから更に驚きましたね。
さすが、ユーモアの国(笑えないですが)。

みんなが頑張らないといけない時期です。
今年は各国での絆が問われる1年です。