2011年10月8日土曜日

イタリアの誕生日会

最近は、「誕生日はもうめでたくない」と聞く機会が
ありますが、やはりお祝いされたら嬉しいもの、
「ああ、この年まで誕生日を迎えられてよかった」
と年寄りくさいことを考えます。

イタリアでは誕生日を意外と派手にお祝いするような
気がします。
先日は、友人の40回目の誕生日。
この、20とか30とか40とか50とか60とか
そういう節目の誕生日は特に盛大にお祝いする
(しない人もいる)。
2年前に私が、友人の友人の30回目のパーティに
呼ばれた時は、クラブ(イタリアではディスコテーカと
言います...)で食事をした後、みんなで踊る。
先日私が上記の40歳を迎えた友人のパーティに
行った時も、クラブ(=ディスコテーカ)で食事→踊る。

食事って、こういう場合こんな感じです。
1)前菜(ハムとか、チーズとか、カナッペとか)
2)プリモ(パスタ系)
3)セコンド(お肉やお魚系)
4)デザート

もちろん場所と予約時刻にもよると思うのですが
上記2度とも、前菜が出て来た時間がだいたい10時半、夜の。
しかも、同会場にそういうパーティをしている人たちが大勢居るので
一品出てくるのにやたらと時間がかかる、お肉を食べ始めたのが
12時過ぎくらい、午前零時ってことです。

私は超日本人的な生活をしているので、たまにこういう
遅い夕食になると、不安になって仕方が無い、
夜更かしが苦手なんですね、つまるところ。

こういうところの食事は、決して美味とは言えません、が、
音楽がガンガン鳴ってて、なんとなくノリノリで食事をする
というのが、年齢関係なく「娯楽」。

イタリアに来て、短期でも住んだことがある人が
きっと経験するのがこの「ディスコテーカ」だと思うのです、
日本ではクラブとか行かない、という話はよく聞きます、
いわば、登竜門か?

そして大概、ケーキは持参するのです、
自分たち(普通は誕生日の人)がケーキを持参し
受付とかに預け、食事が一通り終わったときに
ろうそくに火をつけて持って来てくれる、
火を消したら切り分けて配ってくれる(ので、デザートは
会場側で用意されない事も多い)。
必ずスプマンテ(発泡酒)と共に食す。
一通り口に入れたらいよいよみんな立ち上がって
踊りだし、会場の人がその間を顔を引きつらせながら
散らかった卓上を片付け、いつのまにかテーブルの上には
何も無くなっている、という具合。

女子の服装について、主役はいつもとは違い
クラシックな服装をしていることも多い。
9割以上の女子はハイヒール、それもピンヒール
12センチくらいありそうなあの靴で、どうやったら
あんなにガンガン踊れるのか、傍観者のわたし。
足がイタ〜イと言いながら、踊る、おどる。
ものすごいセクシーな格好をしている人も多い、
常に傍観者のわたし。
最近気付いたことですが(今さら)、イタリア女性は
夜出かけるときのハイヒール率がめちゃくちゃ高いです。
みんな持ってるんだなあ、ハイヒール、と
他人事のように見ているわたし。

ディスコテーカなので、DJや司会も居て、主役の人たちは
何度も名前を呼ばれて、会場全体で「おめでとう〜!」。
ボトルに備え付けた花火が出てくるわ、
クラッカーは鳴るわ、
大騒ぎです。

個人的には、誕生日、親しい人たちとのんびり食事を
楽しみたいなーと、イタリアで誕生日のお祝いを
一度もしたことがない私は、ひそかにそう思ってます。

では。

これも、自前、風船を会場に持ち込み
テーブルの上に置いておきます。